今年は山登りをしようという話があって、登山はほぼ未経験の私ですが、ウォーキングで足腰を鍛えることから始めています。そして徐々に登山用品を揃えているところです。
特に靴については素人考えでも、しっかりと自分に合ったものを選ばなくてはいけないと思います。
自分のものはかなり揃ったのですが、一緒に行く主人の物も揃えなくてはなりません。
登山靴は持っていますので、先ずは靴下をプレゼントしようとお店に見に行きました。
登山用靴下に抗菌・防臭加工?
登山用の靴下売り場に行って驚きました。
サイズ、色は様々にあるのですが、どのメーカーの物も「抗菌加工」や「防臭加工」が施されていると書いてあるのです。その店に並んでいる靴下のほぼ全てに何らかの加工が施されていました。
抗菌とはつまり、肌のバリアの役目をしている常在菌(人の肌の上には菌が約1兆個生息していると言われています)も一緒に殺すことになり、バリア機能が失われた肌はその他の悪い菌を侵入させやすくなってしまうのです。
(詳しくはこちらの記事へ↓
抗菌靴下を履いても水虫になってしまう理由)
なので加工靴下ばかりの売り場にはかなり驚きでしたが、やっと一つだけ加工はされていないものを見つけ、とりあえず一足だけ買って帰りました。
こちらは日本製でウール素材です。
加工の内容をメーカーに問い合わせ
満足な買い物がきたのですが、帰ってから他の製品に施されていた加工が気になって仕方ありません。今までまともに見たことのなかった登山用品ですが、加工に危険な薬剤は使われてはいないでしょうか。
という訳で登山と言えば有名なメーカー2社にメールで訊いてみることにしました。
まず一社目に送ったメールはこちらです。
主人のアレルギーは本当です。少しアレルギーがあると言われています。
調べるのに時間がかかったようで数日して頂いたメールはこちらです。
長かったので最後の方は省いていますが、確かに加工は施しているとの回答です。
頂いたURLをクリックして見ると、ロンフレッシュは天然有機系の安全な薬剤だと書いてあります。そして加盟団体で自ら作っている 一般社団法人繊維評価技術協議会の認定を受けているとなっています。
もう一つの薬剤も一般社団法人繊維評価技術協議会の認定を受けています。こちらは天然抗菌剤のキトサンを使っていると書かれています。
天然系だと安全そうですが、エビやカニを本当に使っているのか、またはエビやカニと同じ成分を人工的に作り上げて繊維に練りこんでいるのか、そして本当に危険性は全くないのかはこれだけでは分かりません。
これらの安全性は業界が定めている基準です。しかし安全基準はもっと中身が分かるように法律を変えるべきだという意見も出ています。消費者として、私もそうしてもらえたら有り難いなと思います。
メリノウールは天然の抗菌・防臭効果のすぐれもの
もう一社への質問です。
こちらはすぐに返事を頂きました。
靴下の表示には天然の防臭効果と書かれていましたが、メリノウールそのものがもともとウイルスや細菌の侵入を防ぐ機能があるので防臭効果と表示されているのですね。
安全性がはっきりと確認されていない薬剤などは使われていなくてほっとしました。
これではっきりと分かりましたので、2足目の靴下はこちらのメーカーのものを安心して購入できます。家族には危険と分かっているものは出来るだけ使ってほしくないですからね。
安全な靴下で、景色を楽しみながら登山したいと思っています。