ちょっと喉が乾いたら、気軽に自販機やコンビニでペットボトルを買いますよね。
しかしペットボトルのお茶には農薬の心配や、表向きは 栄養強化としつつも保存を高めるためであろうアスコルビン酸が入っており、表示が紛らわしいなどの問題点があります。
(詳しくは前回の記事へ↓
ペットボトルのお茶の栄養は化学物質由来?農薬の危険は!?

これらの問題点も気になるところですが、ペットボトルのドリンクについて最も気になるのは環境ホルモンの問題なのです。
まず、ペットボトルに含まれる環境ホルモンについて見ていきます。

国が警告する環境ホルモン、ビスフェノールA

ペットボトルはプラスチックでできています。
プラスチックの原料にはビスフェノールAが使われています。

ビスフェノールAは環境省、厚労省で、内分泌かく乱物質として調査された物質で、いわゆる環境ホルモンのひとつです。
ダイオキシンと言えばご存知の方も多いかも知れませんが、そのダイオキシンと並ぶ環境ホルモンがこのビスフェノールAです。

ペットボトル

環境省がヒトへの影響を調べたところ、皮膚炎の原因物質ではあるものの発がん性の有無については判断できないとしています。しかし数々の動物実験により、出産仔数及び生存仔率の減少、胎仔発育の遅延などが認められています。

厚生労働省でも調査を繰り返し、容器等におけるビスフェノールAの溶出試験規格を設け、警戒しています。
また、胎児や乳幼児は体内でビスフェノールAを無毒化する代謝能力が低いと予想され、発達途上の胎児や乳幼児では、微量でも影響が残る可能性を指摘しています。

また授乳期中はビスフェノールAを含むポリカーボネート製ではなく、他の材質(ガラス製など)のほ乳びんを使用することも選択肢のひとつとしています。
缶詰もまたビスフェノールAの曝露源とされており、妊娠中には避けるべきだと暗に示唆しています。

ビスフェノールA 妊婦
出典  厚生労働省  加工して作成



ペットボトルから溶け出すビスフェノールA

ビスフェノールAは、様々な容器から飲食物に移行します。

ビスフェノールA 容器
出典  厚生労働省  加工して作成

ペットボトルのお茶の栄養について前回メーカーに問い合わせた時、ボトリングの温度についても聞いてみました。気になることがあったためです。

メーカーもたくさん製品があるので「この製品がこの温度で作られている」などと詳しくは教えて頂けませんでしたが、お茶にした後にボトリングする温度は常温の物もあれば70度~80度のものまで様々なようです。はっきりではありませんでしたが、どうやら70度~80度の製品が一番多いような口ぶりでした。

お茶を冷ますのは時間がかかります。時間短縮やコストの面を考えても、冷ます前にボトリングしてしまうのはメーカーとしては当然と言えるでしょう。

しかし、実はこれが怖いのです。
残留農薬も心配ですが、この充填の温度が心配なのです。
ビスフェノールAで作られたペットボトルに高温のお茶をボトリングすれば、ビスフェノールAがお茶に溶け出してしまいます。

ビスフェノールA
出典 Wikipedia  加工して作成

しかもきっちりと製品名の入ったラベルが付いていますが、このフィルムも熱で密着するので再度ビスフェノールAが溶け出すことになります。
お茶と一緒に環境ホルモンを飲んでいるのと同じですね。

ゴミ問題

環境ホルモン ビスフェノールA入りの飲料は、できたら飲みたくありませんね。

ペットボトルは焼却した時に発生するダイオキシンの問題や、ゴミが増えるなど問題は他にも山積みです。
そんなことを踏まえても出先でペットボトルを買うのではなく、時間がたっても水筒にカテキンが出てこないお茶を入れるか、(麦茶やびわ茶がそれにあたります)浄水器のお水を持って出かけられてはいかがでしょうか。

自分の健康も大切ですが地球のためにもペットボトルは極力買わないというのは、人としてとても魅力的だと思います。

緑茶に代わる安全でおいしいびわ茶

こちらのびわ茶は、無理を言って製造工程まで見せていただきました。
余計なものを全く入れず、手間暇かけて作っておられ、心から感動しました。安心安全でとてもおいしいです。

びわ茶本舗株式会社

びわ茶

健康の為にと始めたびわ茶ですが、今では味の良さに健康のことも忘れ、愛飲しています。ホットでもアイスでもいけるので、年中飲むことができ、重宝します。
おすすめです。

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