以前調べたところ、安めの栄養ドリンクはジュース等と変わらない扱いであり、カロリーが高い上にせっかくの栄養素も吸収されないことが分かりました。
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栄養ドリンクの健康効果は?どれだけ体の役に立つのか

栄養ドリンク剤

今回は薬効を謳っているかのような価格の高い栄養ドリンクを見てみます。

値段に相応しい効果が期待できるか

安価なものは食品扱いです。
価格が少し高くなってくると医薬部外品や医薬品扱いのものが登場してきますが、どれも「肉体疲労に」とか「滋養強壮に」というような魅力的なキャッチコピーが飛び交っています。しかし入っている成分がキャッチコピーと同等かと言えば、その中身はカフェインアルコール砂糖添加物が主なものである場合が少なくありません。

こういったドリンク剤には、朝鮮人参冬虫夏草、ガラナ、ローヤルゼリー、タウリンなど、いかにも体に良くて効きそうな成分が並べられています。
これはこれで良いんじゃないかとは思いますが、こういう成分は今飲んで直ぐに効果が出ると言うものでもありません。漢方薬だとしたら、その効果はある程度の日数をかけ、毎日続けて飲んでこそ現れるのです。

効いた感じがするのは錯覚

ではなぜ飲むとすぐに効いたような気がするのでしょうか。
それは中に入れられているアルコールで血流が良くなり、カフェインで目が覚めるので効いたような錯覚が起きるのです。

ドリンク剤は値段に比例してアルコールとカフェイン量が多くなります。

アルコールが1%を超えた場合は酒税がかかります。
一本数千円する高価なドリンク剤もありますがそれは酒税が掛かるためで、中身の原価は安価なものとさほど違いません。

ちょっと見てみると、確かに高いドリンク剤にはアルコールやカフェインがしっかり入っていますよね。

高級ドリンク剤 原材料1

高級ドリンク剤 原材料2

中に入っているものはとろみを出すための増粘多糖類や、高級感を出すために入れられるカラメル色素をはじめとして、タール系色素などの食品添加物、甘みを出すための甘味料などです。
決して健康的とは言い難い成分も見受けられます。

死亡者も出た成分の危険性

中でも一番心配ではないかと思われる添加物は、合成保存料の安息香酸Naです。
恐ろしいことに安息香酸NaがビタミンCと一緒になると、人に健康障害を引き起こすことが明らかとなっているベンゼンに変化すると言うのです。

安息香酸Na アスコルビン酸 ベンゼン
出典 国立医薬品食品衛生研究所安全情報部 加工して作成
※アスコルビン酸・・・ビタミンCのこと

ベンゼンは発ガン性物質であり、特に骨髄や白血球や血小板の減少は以前から知られていました。

ベンゼン
出典 国立医薬品食品衛生研究所 加工して作成

イギリスや韓国ではかつて清涼飲料水の安息香酸がビタミンC(アスコルビン酸)と反応してベンゼンが発生し、製品が回収された事例があります。

また、アメリカでもエナジードリンクによって多くの方が体調不良を訴え死亡者も出たことで、FDA(食品医薬品局)による調査が進められています 。(友達の医師の話しでは コーヒー由来のカフェインの摂りすぎが原因ということです)

日本でも安息香酸Naが変化したと考えられるベンゼンが検出されています。これは軽視できない問題です。

錯覚だけじゃないおすすめ栄養サプリメント

栄養ドリンクは安価なものも高級なものも効果効能のある成分はほんのわずかで、合成の甘味料と各種添加物、体に有害なベンゼンが生成される可能性のある安息香酸Na、それにお値段が高くなるほど含有量が増すカフェインとアルコールで出来ています。

今や子供専用の栄養ドリンクまで登場しています。しかし冷静に考えてみれば子供に栄養ドリンクが必要でしょうか?子供には毎日のバランスの良い食事が一番ではないでしょうか。
確かに外食が続いたりコンビニ食が増えることもあります。でもそんな時は「元気が出た気がする」だけのドリンクではなく、しっかりと本物の栄養が入ったサプリメントに頼るのもひとつの手かと思います。

私も食事には気を付けていますがこちらのサプリメントも同時にいただき、健康維持に努めています。体への吸収率も考えて、ようやくたどり着いたサプリメントです。

ミネラルソリューションズ

こちらはミネラルを中心に体内では作れない6種類のアミノ酸を含んだ11種類のアミノ酸など、豊富な栄養素を高い吸収率で摂ることができます。
ビタミンも入っていますが、野菜不足だと感じた時にはこれに加えてこちらのビタミンサプリメントも合わせていただきます。

マルチビタミン

今注目のアスタキサンチンやコエンザイムQ10まで入っているのでお得感があります。
食事で栄養を補うのが理想ですが、不足しがちな栄養素はサプリメントで効果的に摂るというのも良いかもしれません。