仕事の関係の方から、よく主人が頂き物を貰ってきたりします。
ジュースや野菜、お菓子などがほとんどですが、時々栄養ドリンクも頂きます。

 

栄養ドリンク

 

栄養ドリンクの効果はどれほどあるのか、ご存知でしょうか。

健康的なイメージはありますが、実際どれほどの量の栄養素が入っていて、どれほど体の役に立っているのか…ちょうど先日もいただいたところなので見てみましょう。

 

栄養ドリンクはジュースと一緒?

 

栄養ドリンク 原材料 1

 

まず最初に気になるのはこの名称です。

名称:炭酸飲料

となっています。
こちらは確かに炭酸の栄養ドリンクですが…名称は炭酸飲料になるのですね。
もう1つあった栄養ドリンクには、清涼飲料水と書かれていました。

ドラッグストア等で見かける栄養ドリンクには薬効があるんだと思っていましたが、名称だけを見ると普通のジュースと変わらない扱いになっています。お値段も安く設定され、ジュースとそれほど変わりません。

さっそく詳しく見ていきましょう。
原材料はこうなっています。

 

原材料名 糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖)、ハチミツ、食塩、香料、ビタミンC、クエン酸、カフェイン、ナイアシンアミド、ビタミンB6、ビタミンB2、溶性ビタミンP、イソロイシン、トレオニン、フェニルアラニン、グルタミン酸Na

 

まず一番多いのが糖類です(成分表示は内容量の多い順に表示されます)。
ぶどう糖果糖液糖という人工的に作られた安価な糖類が入っていますね。これは肥満を引き起こす原因となる成分として問題になっています。
(ぶどう糖果糖液糖について詳しくはこちらの記事へ↓
ガムシロップは砂糖じゃない。糖尿病になる日が早まる甘味料

これを常習的に飲むとなると、糖尿病に結びつく可能性がないとも言えません。

 

有効成分の前に…不健康な成分も多数

 

そして香料は旧表示指定成分で、国が危険だと認めている成分のひとつです。
(表示指定成分について詳しくはこちらの記事へ↓
表示指定成分って何?医薬部外品に書かれる成分とは?

しかも香料は、複数の香料成分を1つの名前にまとめて表示ができるという一括表示が認められているのも厄介なところです。

香料は日々開発が進み、その数ははっきり分からないほど存在すると言います。
一つの香りに対しどの成分がどれだけ使われているのか、私たち消費者にはわからないという怖さがあります。

 

香料
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと

 

また、化学調味料である合成化学物質のグルタミン酸Naも入っていますね。
栄養を求めて飲むドリンク剤には必須の成分ではないと思いますが、どうなのでしょうか。

ビタミンCも恐らくは合成で作られるアスコルビン酸か、トウモロコシなどのでん粉から化学的に合成したものでしょう。天然のレモン果汁などを使うとコストが上がり販売価格も上がることから、安価なこちらのドリンク剤のビタミンCは、合成のもので間違いないと見るのが妥当ではないかと思います。
(ビタミンCについて詳しくはこちらへどうぞ↓
「レモン〇〇個分のビタミンC」は本当?栄養素が働く仕組み

 

アスコルビン酸

 

このように、有効成分云々の前に健康的とは言えない成分も多く目立っています。
有効成分はぜひ欲しいところですが、同時にこれらの成分も摂り入れてしまうことには少々疑問を感じます。

 

有効成分は合成化学物質でできている

 

不健康な成分も含まれてはいますが、ナイアシンアミド、ビタミンB6、溶性ビタミンP、イソロイシン、トレオニン、フェニルアラニンなど、体に必要なビタミンとアミノ酸もきちんと入っています。

しかしこれらもその多くが合成と見るのが自然でしょう。
販売価格を抑えるためには何かを削らなければいけないからです。

中にはローヤルゼリーマムシ抽出物などの天然の有効成分を入れた栄養ドリンクもありますが、こちらの安価な製品にはそのようなものは入っていませんでした。
しかし合成であっても、他の食品と組み合わせて上手く体に摂り込めるのなら、たまに飲む程度なら良いかなと思います。が、それはどうでしょうか。

 

私がどうかなと懸念する理由は、せっかく入っている栄養素も吸収されない、あるいは体内で働くことができない可能性が高い、というところにあります。
栄養には体に対する吸収・働きのそれぞれに、独自のルールがあるからです。



この栄養ドリンクの栄養素はそもそも体に吸収されない

 

今回見たドリンク剤にはイソロイシン、トレオニン(スレオニン)、フェニルアラニンが入っています。
この3つはどれもアミノ酸の種類です。

 

栄養ドリンク 原材料 2

 

栄養素を体に吸収し、体に有益に働かせるにはある一定の決まったルールがあります。
結論から言うと、栄養素は単体では全く役に立ちません。

どういうことかと言うと…まずイソロイシンを例に見てみましょう。
イソロイシンが体に吸収されるためには、バリントレオニン(スレオニン)というふたつのアミノ酸が必要です。

トレオニン(スレオニン)はドリンク剤の成分に含まれているので条件クリアですが、バリンが入っていないため、結局イソロイシンは体に吸収もされない結果となります。
他の栄養素に関しても同じことです。

まずこれが最初のルールとなります。
「栄養素を体に吸収させるためのルール」です。
体に吸収できなければ、体内で働くこともありません。

単体で何らかの栄養素を摂った時には、その他の栄養素も同時に摂らないと吸収できず、役に立たないということなのです。

 

栄養を体に吸収する条件&体内で働かせるためのルール

 

こうして文章だけで見ると難しそうですが、下の図を参考にするとわかりやすいと思います。
円は栄養素です。これらの栄養素から伸びる緑の線の先にある栄養素がなければ、体に吸収されないということを表しています。
(画像クリックで大きくなります)

 

46必須栄養素

 

この栄養ドリンクに入っているイソロイシン、トレオニン(スレオニン)、フェニルアラニンだけを吸収させるためには、その他にバリン、トリプトファン、ロイシン、メチオニンがなければ吸収出来ないことが分かります。

バリン、トリプトファン、ロイシン、メチオニンはどんな食品に含まれているのでしょうか。これを探すのはまた大変ですね。
しかも更にこのバリンたちも、吸収するためには他の栄養素が必要なのです。

 

体に必要なアミノ酸を摂るには豆腐が理想的

 

体に絶対必要なアミノ酸を摂りたければ、豆腐を食べると手っ取り早いと思います。

豆腐には、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、ロイシン、バリン、イソロイシン、トレオニン(スレオニン)、トリプトファンの全てのアミノ酸が含まれています。

 

豆腐

 

そして豆腐の原料である大豆には、ビタミンであるレシチン(コリン)がもともと豊富に含まれています。リジンを吸収されるのに必要ですなレシチン(コリン)が初めから存在しているのです。

さらにトリプトファンを吸収させるには、ミネラルの塩素が必要です。
豆腐を食べて胃の中に入れば胃液に含まれる塩酸で吸収の条件は揃いますね。

 

46必須栄養素 アミノ酸

 

こうして見ると豆腐は46必須栄養素のアミノ酸が全て揃っている上に、食べれば体に吸収されやすいベストな食材だと言えます。

鰹節をかければ鰹節の持つ栄養素も一緒に摂れるので、理想的な組み合わせと言えるでしょう。これは昔の賢人の食べ方ですね。

栄養ドリンクでありながら単体の栄養素しか入っておらず、体に吸収されないようなら全く意味がないので、個人的には豆腐を食べるほうが体には有効かと思います。

 

今回は「栄養素を体に吸収させるためのルール」だけを取り上げましたが、実はこれに加えて「体内で栄養素を働かせるためのルール」も存在します。
併せて知りたい方はこちらへどうぞ↓
サプリも効果なし!?栄養吸収の条件、46必須栄養素の話
突然死の原因は栄養不足?栄養素が1つ欠けたら人は亡くなる

 

飲む点滴と言われる日本古来の甘酒

 

栄養は出来るだけ質の良い食材から摂るのが望ましいと思います。

豆腐も良いですが、最近流行りの甘酒は昔から日本にある栄養ドリンク的な飲み物です。
甘酒はビタミンをはじめ栄養が豊富で、飲む点滴とも言われています。

 

甘酒

 

米麹から出来るノンアルコールの甘酒なら、お子さんでも飲めますね^^

やはり、合成の栄養素、添加物、糖分の事を考えると、食品である甘酒の方がずっと安心安全かと思います。