習慣的に缶コーヒーを飲む方もいらっしゃるかと思います。
昔主流だった甘い缶コーヒーから、甘さを抑えたものや甘味の全くないブラックなど種類も豊富です。
自動販売機の中でも人気の高い缶コーヒーですが、選ぶ際に注意が必要なものも中にはあるようです。
合成甘味料と一括表示の添加物
微糖タイプの缶コーヒーには合成甘味料が使われていることがよくあります。合成の甘味料は危険な成分だったりするので注意が必要です。
それに加えほとんどの製品に香料が使われています。
香料は複数の成分を混ぜてできる添加物で、私たち消費者にはいくつの成分が含まれているか分かりません。体にも有害性があるものもありますし、環境に悪影響するものも存在します。
(複数の添加物を「香料」などとひとまとめに表示することを一括表示と言います。詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと)
微糖の缶コーヒーを見てみましょう。
気になる香料と乳化剤も入っています。どちらも一括表示の添加物です。
多くの添加物の相互作用はどうなるか?
香料や乳化剤のように一括表示出来るものは、その中にいくつの添加物が入っているのか私たちには知る由もありません。
添加物の怖さのひとつに、ひとつひとつの添加物は危険性が低いと動物実験で判断されても、幾つかの添加物が体の中で混ざり合った時にどう反応が出るか未だ未知数ということがあります。
専門家であっても日々増え続ける化学物質の全てが安全かどうか、また何と何を組み合わせるとどうなるのかは把握できていません。
香料が環境に影響を及ぼすことまでは分かっていても、組み合わせが数千に及ぶ香料と、化学物質である他の添加物との関係までは誰も予測できない状態なのです。
合成甘味料に注意
この缶コーヒーで特に注意が必要なのは、添加物として入れられている合成甘味料のアセスルファムKとスクラロースです。
アセスルファムKはショ糖の約200倍の甘さを持つ合成の甘味料で、世界の90か国以上で使われ、日本では2000年に認可されています。厚生労働省の食品衛生調査会資料には、アセスルファムKの毒性についての報告が上がっています。
多くのマウスや犬やウサギで安全性を確かめるための毒性実験が行われました。
報告ではマウスによる実験で雄はアセスルファムKを10.000㎎/㎏与えた場合は全て死亡しています。マウスの雌では、5.000㎎/㎏で24時何以内に死亡例が確認されました。
死亡例では、死亡に至るまでに運動能力が低下したり痙攣が起きたり、小腸の壁が赤くなったりしたと記されています。病理試験では死亡例も出ています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
またアセスルファムKはカロリーがないため体の中で代謝が行われません。従ってアセスルファムKは体外に排出されることになります。
その排出された後の人工甘味料であるアセスルファムKやスクラロースは、下水処理されにくい物質であるようです。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
処理されないとどうなるでしょうか。そのまま川や湖や海に流れ込みますね。
この人工甘味料は体で代謝されないだけでなく、そのものが半分の量になる半減期が数年もかかることも報告されています。つまり人工甘味料をとることは水質汚染の原因となり、長く汚染され続けるということです。
人工甘味料を摂ることは、健康にも環境にも影響が出る可能性があるということです。
危険を孕んだ人口甘味料アセスルファムKとスクラロース入りの缶コーヒーは避けた方が賢明ですね。
甘味料なしの缶コーヒー
コーヒーと砂糖だけの缶コーヒーはないかと探してみました。
私が探した中には安心と言える缶コーヒーは見当たりませんでした。ネットで検索すると無添加コーヒーもあるようですが、家の近所にはないようで残念です。
甘味料のないものは比較的安心ですが、それでもやはり乳化剤だけは入っていたりします。
温かいコーヒーなら朝自宅で入れたものを小さなポットに入れて持って行くと良いですね。主人は有機コーヒーをコーヒーメーカーで淹れて水筒で持って行くことが多いです。
これなら自分の好みの濃さで入れられますし安心ですね。