寒い時期は温かいご飯が食べたくなります。おでんも食べたくなる定番メニューのひとつです。
おでんと言えば、黄色いからしがつきものです。おでんだと和からしでしょうか。
今回はチューブのからしを見てみます。
ねりからし…からし以外の物も入っている
大手食品メーカーのチューブのからしです。
一番ポピュラーかもしれない安価な125円の商品です。「無着色」が売りのようです。
原材料名 からし、植物油脂、食塩、でんぷん、ソルビトール、ミョウバン、香辛料抽出物、酒精、安定剤(キタンサンガム)
でんぷんに香辛料抽出物を入れれば、いくらでもかさ増し出来そうな感じです。
危険がありそうな添加物を少し見てみましょう。
ソルビトール
ソルビトールはこのねりからしの場合は粘りのために入れられていると思いますが、動物実験での盲腸の膨満や、弱い変異原性が指摘されている物質です。
変異原性とは遺伝子に異常を起こさせる物質の事を言います。遺伝子の異常は様々ですが、その一つが発がんです。
しかし通常の摂取量なら、さほど毒性は強くないと考えられています。
香辛料抽出物
香辛料抽出物の原料は主に植物が多いのですが、その抽出方法によっては少し気になるところです。
香辛料抽出物の抽出方法にはいくつかの方法がありますが、その中のひとつに有機溶剤という薬品を用いて抽出するものがあります。有機溶剤はとても危険性のある物質です。
この抽出法は理論的には溶剤が残らない事になっていますが、完璧に100%残っていないと言い切れるのかは不安だと心配する声も聞かれます。
都道府県管理局に問い合わせてみましたが、そのあたりは管轄外なので分からないということでした。
もともとからしは薬味や香辛料の分類ですから、わざわざ香辛料抽出物を入れる必要があるのかも少し疑問です。
安定剤(キタンサンガム)
安定剤(キタンサンガム)は原材料のからしや他のものを、滑らかに混ぜ合わせたり粘り気を出すために使われているものと思います。
特に危険性はなさそうですが、こちらも増粘安定剤と呼ばれる添加物です。
混ぜ物多めのねり和からし
ねり和からしの方は中に入っているものの割合と成分が多少違ってきますが、ほとんど似たようなものです。
品名 ねりからし
原材料名 からし、でんぷん、食塩、植物油脂、ソルビトール、ミョウバン、香辛料抽出物、酸味料、安定剤(キタンサンガム)
となっています。
普通のねりからしより辛く感じるのは食塩が多いからでしょうか?
一括表示の酸味料が入っているからかもしれません。
一括表示とは、同じ目的で使うなら複数の添加物をひとまとめに表示しても良いということです。
つまりこちらのねり和からしは見た目は9種類の材料に見えますが、実際は最低でも10種類以上の原材料から出来ている事になります。
一括表示されているものに一体いくつの添加物が入っていて、それが何であるかは、消費者には判断できません。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと)
安い値段設定について
この安価なチューブの香辛料シリーズは、ものの見事に全て125円というお値段で買うことが出来ます。わさび、からし、しょうが、にんにくのどれもが同じ値段設定です。
これはこのメーカーだけではなく、有名なライバル会社も申し合わせたかのように、チューブの香辛料はまったく同じ125円のシリーズになっています。
わさび、からし、しょうが、にんにく…このいずれも原料の原価は違ってくるはずですよね。
この「値段が一緒」と言うところに、ひとつの意味があるように感じます。
それを何とか同じ価格にして、私たち主婦が買い易い値段にしたとします。
するとカサ増しも必要でしょう。でもそうすれば味が変わってきますから、元の材料に近い味にする為に添加物は欠かせないものになってきます。
何とか同じ値段で安くしようとすると、どこか無理が出てくるのが普通です。
食品添加物の安全性は証明されていない
食品添加物が複合された場合の毒性は、未だ誰も安全とは証明できていません。
食品添加物そのものの安全性も疑わしく、まだ人体実験をやっている最中なのだとする見方があります。その人体実験の対象者は、もちろん私たち消費者です。
出典 食品・化粧品危険度チェックブック 加工して作成
本来食品は、食品原料のみから作られるべきなのではないでしょうか。
でん粉などでカサ増しされた添加物の多いチューブのからしを家族が食べる料理に日常的に使うことを、一度考え直す必要があるかもしれません。わさび、しょうが、にんにくも一緒ですね。
着色料も入っていない粉からしを紹介します。お値段もそんなに高くないのが嬉しいです。
料理のアクセントに欠かせないからしは安全なものを選びたいですね。
私はほんの少しで料理の味をぐっと引き立る、この粉からしにハマっています。
いつも食卓に登場する調味料は安心安全が一番ですね。
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