外食産業で使われるもののひとつに割り箸があります。
レストラン、ラーメン店、持ち帰り弁当など、多くのところで割り箸が使われていますね。
日本はサービスが充実しています。
スーパーでお弁当を買っても「お箸は何膳ご入り用ですか?」と聞かれます。欲しいと言えば何本でもくれる感じですよね。
何気なく使っている割り箸。その割り箸に危険が潜んでいるとご存知でしたか?
異常に白い色なのはなぜ?
日本人は几帳面で、清潔であることを大切にします。衛生面も特に気にする民族です。
飲食店で使う、スーパーで貰う、あるいは購入する割り箸で、カビが生えているなんて見たことがありません。安価な割り箸でも、色が不揃いだったり茶色っぽいものも見たことがありません。
冷静に考えると自然の木から切って作るなら多少色の違いがあってもおかしくないですよね。というか不揃いなのが当たり前のように思います。
しかし何故か異常に均一な白色。これには理由がありそうです。
割箸に使われる防カビ剤
実は安価な割り箸にはOPPという防かび剤などが使われています。
厚生労働省の資料によれば、一膳当たりの値としてこのOPPは不検出となっています。
しかし知っておきたいのは、このOPPは日本では農薬としては許可されていない殺菌剤、防かび剤だということです。
これは国が危険だと認めている表示指定成分となっています。
農薬として認めるには危険すぎるため日本では許可されませんでしたが、アメリカの政治的な圧力で、食品添加物としては日本でも許可されるようになった物質です。
この政治的な騒動は、日米レモン戦争と呼ばれる大事件でした。
このOPPという防かび剤は皮膚や粘膜の刺激があり、飲むと肝臓に障害が出る、発がん性も疑われている成分です。
割箸からは不検出だそうなので、この点については安心かもしれません。が、万一のことがあったら?と不安が消えるわけではありませんね。
(OPPについて関連記事はこちら
危険な農薬ポストハーベスト!「防ばい剤使用」にご注意)
割箸に使われる漂白剤
そしてさらに漂白剤も使われています。
亜硫酸ソーダに浸して漂白しているのではないかという声もあり、その残留物の二酸化硫黄が残留しているようです。
出典 厚生労働省 加工して作成
独自に分析を行い、竹箸においては二酸化硫黄の検出率が90%を超えるとしている団体もあります。
対策として、厚生労働省は、割り箸に残留する防かび剤と二酸化硫黄と亜硫酸塩類について、調査と監視指導を行っています。
割箸を水槽に入れたら金魚が死んだ
いまや割り箸は、ほとんどの量を輸入に頼っています。90%以上は中国からの輸入です。
そしてその100%近くが防かび剤と漂白の工程を踏んでいます。
国が規制をしたところで、もちろん全ての割り箸を検査したわけではありません。
防かび剤と漂白が施された割り箸を熱いラーメンのスープやうどんのお出汁に入れたなら、薬剤が溶け出してくる可能性も否定できません。そのスープを飲むことは、それらの成分を飲むことと同じではないでしょうか。
最後に、熱帯魚を専門に扱う卸売業者の友人に聞いた話があります。
熱帯魚の水槽に2~3本の割り箸を入れておいたら、確実に熱帯魚は死んでしまうのだそうです。
やはり規制があっても、安価な白い割り箸には熱帯魚を殺すだけのものが残留しているということでしょうか。
もし割り箸を使うのでしたら、国内の杉やヒノキの間伐材を使ったものであるとか、薬剤を使っていない物を選ぶ方が安全ですね。
たとえばこちらでは、危険な薬剤を使用せず、しかも環境のこともきちんと考えながら割り箸を作っ下さっているようです。
私は出かける時は、いつもマイ箸を持っていきます。どこで食事をすることになっても、今回の話のような心配もいりません。そして地球の環境、エコにも繋がります。
一時マイ箸ブームになりましたよね。もう一度ブームが来て、それが当たり前になると良いなぁと思います。