ひと昔前まではビールと言えば瓶に入ったものが主流でした。でも今は缶ビールを見かける方が多いのではないでしょうか。
花見にBBQに、何かとビールは欠かせません。
でも運転する人は絶対にアルコール飲料を飲んではいけませんね。そんな時に活躍するのがアルコールフリーのノンアルビールではないでしょうか。アルコールもなし、危険性も全くなしなら言うことのないの飲み物ですよね。
酔っぱらう心配はないのでしょうが、では健康面でも安全なものなのでしょうか。
ノンアルコールビールに潜む危険性
ノンアルコールビールはアルコールがもちろん0なわけです。
またそれに続いてカロリーが0、糖質が0という製品まで出ています。
カロリー0の糖質0ならさらに体にも良さそうですからすぐに手に取ってしまいそうです。しかし手に取る前にその中身を確認してみましょう。こちらはスーパーで並んでいたノンアルコールビールです。
これは驚きです。麦芽、ホップ以外は全て食品添加物ですね。
香料、酸味料、苦味料は、一括表示と言って複数の添加物をひとまとめに表示することができる添加物です。いくつ添加物が入っていても、ひとくくりに表示されてるため何がどれだけ入れられているかは分かりません。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと)
つまり原材料として表示されているよりも実際は多くの添加物が含まれているということですね。
中でも香料は特に体にも環境にも良くないものが多いため、避けたい物質のひとつです。(注:安全な香料も存在します)
安心できないカラメル色素
カラメル色素は製造方法によって4種類に分けられますが、ざっくり言えばその中の3種類が危険性を含んでいる可能性があり、安全と言い切れるカラメル色素は1種類のみです。
しかしこの安全な1種類は添加物として使用するにはコストも手間もかかるため、あまり採用されることはないようです。
多くの食品では使われているカラメル色素がどのタイプであるかは表示されません。表示には「カラメル」または「カラメル色素」としか書かれておらず、危険性のあるカラメルなのかどうかは私たちには分からないのです。
しかし日本中で流通させるなら安くて早くて安価な合成のカラメル色素になるであろうと容易に想像できますし、実際そのようです。
(カラメル色素について詳しくはこちらの記事へ↓
プリンには何が入っているの?健康的に美味しく食べたいおやつ)
ビールに含まれるカラメル色素はどうなのでしょう。
不安になる添加物は入れてほしくないですね。
本当に安全なのか?環境汚染にも繋がる甘味料
ノンアルコールビールで特に避けたいもうひとつの添加物は、人工甘味料のアセスルファムK(アセスルファムカリウム)です。
アセスルファムKは約200倍の甘さを持つ合成の甘味料です。世界でも90か国以上で使われています。日本では2000年に認可されました。
厚生労働省の食品衛生調査会資料を見れば、アセスルファムKの毒性についての報告が上がっています。
安全性を確かめるために多くのマウスや犬やウサギで実験が行われ、報告ではマウスの雄はアセスルファムKを10.000㎎/㎏与えた場合に全て死亡しています。マウスの雌では5.000㎎/㎏で24時何以内に死亡例が確認されました。
死亡例では死亡に至るまでに運動能力が低下したり痙攣が起きたり、小腸の壁が赤くなったりしたと記されています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
他に発ガン性や繁殖試験、催奇形性試験、抗原性試験、変異原性試験、一般薬理試験なども行われています。病理試験では死亡例も出ています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
このような実験を繰り返し、最終的に一日の摂取量が決められ、人の体重1㎏あたり15mg/㎏なら良いとされました。
安全性を確認するためにラットや犬を犠牲に毒性実験を行うわけですが、「たくさん使うと死亡するけど少ない量なら多分大丈夫だろう」という判断のように見えなくもありません。
最後の使用基準を見てもはっきりと安全性を断定はしておらず、これぐらいが適当だろうとしているあたりが何とも中途半端です。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
またアセスルファムKはカロリーがないため体の中で代謝が行われません。従って体外にそのまま排出されることになります。排出された後は下水処理されにくいことが分かってきています。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
処理されないとどうなるでしょう。そのまま川や湖や海に流れ込みますね。
この人工甘味料は体で代謝されないだけでなく、そのものが半分の量になる半減期も数年かかることが報告されています。
つまり人工甘味料をとることは水質汚染の原因となり、長きにわたって汚染され続けるということです。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
ノンアルコールビールはアルコールもなく、肝臓に良いだろうと単純に思ったら大間違いでした。
このように添加物が多く環境にも影響するノンアルコールビールは、できれば選びたくないですね。
添加物一切なしのノンアルコールビール
それでもノンアルコールビールは魅力的な飲み物です。
昼間に出かけた時だって、ランチの内容によってはビールが欲しい時もあるでしょう。
車で出かけた時もノンアルコールビールはありがたい存在です。
そんな時は健康への不安もないノンアルコールビールが良いでしょう。
たとえばこちらのものは添加物は一切使われていません。
原材料は麦芽とホップだけです。本当に安心して飲めると思います(お味もすっきりして美味しいです)。
また日本ビール株式会社のノンアルコールビール「竜馬1865」も全く添加物は使われていません。
日本ビール 龍馬1865 350ml缶(24本入り1ケース)ノンアルコールビール
同じ飲むならこのようなものを選びたいですね。