たまに無性に食べたくなるチョコレート。一度食べ出すと止まらなくて困りますね。
街ではすでにバレンタインに向けてチョコのコーナーが出来上がっている処もありますが、楽しいバレンタインの前に健康面からチョコを見てみましょう。
健康に良い・悪いと様々言われていますが、実際なぜ意見が分かれるのか、実はこんな理由があるのです。
カカオは体に良い成分がいっぱい
まずは体に良い成分です。チョコレートの原料であるカカオには体にとても良い成分がたくさんあります。カカオ豆をすりつぶした飲み物は、元々薬として使われていたほどの効果があるのです。
癌や動脈硬化等の様々な病気の原因とされる活性酸素。その活性酸素の働きを抑えるとされるポリフェノールが大量に入っています。ワインもポリフェノールで有名ですが、それを遥かに上回る量を含んでいます。
ポリフェノールをはじめ、他にもカカオ豆に含まれている成分には
癌予防が期待できる
心理的ストレスに勝つ力が強まる
活性酸素の過剰な働きを抑える
病原菌を抑え、傷の回復を早める
チョコレート自体では肥満にならない
虫歯菌を抑える
香りが集中力を高める
ミネラル分が豊富でバランスよく入っている
等の嬉しい効果があります。
なのにチョコレートは太るとか虫歯になるとかニキビが出来るとか、一般的によく言われているのは何故でしょう。
一見少ない添加物
何処にでも売られている有名メーカーのチョコレートを買ってみました。久しぶりで二粒、三粒と止まりません。
成分表示を見てみましょう。今日食べたのは甘めのミルクチョコレートです。
色々なものが入っているのが分かります。成分は表示する順番が決まっていて、材料の多い順に書いてあります。
このチョコレートは砂糖が一番に書いてあるのが気になりますね。
さて、先にもう一社見てみましょう、輸入されたフランス製のチョコレートです。
こちらは一番多い材料が植物油脂というのが気になります。その次に多いのが砂糖です。
気になる点はあるにせよ、どちらも食品添加物は少ない気がしますね。一社目は乳化剤(大豆由来)、香料のふたつだけですし、輸入チョコレートはレシチン(大豆由来)だけです。
しかし一社目の乳化剤と香料は、複数の添加物をひとまとめに表示している一括表示です。見た目ほど少ない添加物でないことは確かです。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと)
今回は成分について、どちらにも電話で確認をしてみることにしました。
【メーカーに確認】大量の砂糖と植物油脂
私が今回訊いてみたかったことは、
- チョコレートに含まれる砂糖や植物油脂の割合
- 乳化剤が100%大豆由来か
という2つの質問です。
一社目…複数の成分をまとめて一つの添加物として表示
一社目の日本の有名メーカーのミルクチョコレートです。
まずひとつ目の質問の、チョコに含まれる砂糖や植物油脂の割合を訊いてみると
「割合などの細かい配合量については企業ノウハウですのでお答えできません」
と断られてしまいました。しかし
「お客様は糖尿病か何かで訊かれているのですか?」
と言われたので、これはチャンスととっさに思い
「糖尿病ではないのですが、皮膚科でチョコレートは食べないように言われました」
と答えると(過去の話ですが事実です)、色々なお話をしてくださいました。砂糖については、
「砂糖の含有量は37%ぐらいです。
当社のミルクチョコレート一粒は3.6gなので、砂糖は一粒当たり1.3g程しか入っておりません」
と、あくまで「少しだったら食べられる」と言わんばかりのお答えでしたが、もしも一粒だけでなく一気に全部食べてしまったら大変なことになりますね。
ついでに乳化剤(大豆由来)は100%大豆由来なのかと訊ねてみました。すると、
「大豆はアレルギー等のことがありますので、表示する事になっております。
大豆も入っておりますが、他の様々な副原料を組み合わせて添加物として入れております」
ということでした。一括表示ですから、いくつもの成分を混ぜ、それらを「乳化剤」と表示しているのですね。
調子に乗って最後に香料も訊いてみると
「キャラメルフレーバーに近づけるため、色々な香料を組み合わせております」
と言われました。
香料も一括表示ですから、いくつも添加物を合わせて「香料」という1つの表示にしている事がハッキリとわかりました。見た感じではたった二つしかないように見える添加物は、実は数種類の添加物であるということです。
二社目…太る理由とニキビの理由
もう一社の輸入チョコレートですが、こちらにもチョコに含まれる砂糖や植物油脂の割合を訊いてみました。
こちらはしぶることもなく快く答えて下さいました。さっぱりとした社員さんで気持ちよくお話しされました。
植物油脂と砂糖の割合もすぐに調べて教えてくれました。
その割合は植物油脂が43.5%、砂糖は32.7%でした。合計するとチョコレートの実に76.4%が植物油脂と砂糖で占められているのです。
これには驚きました。こんなに入っているんですから、太るし、虫歯になるし、ニキビだって出来て当然です。
添加物の問題点
添加物の怖さは、添加物をチェックする毒性試験そのものの問題点がまず一つ。
出典 食品・化粧品危険度チェックブック 加工して作成
また、複数の添加物が組み合わさった時の相互作用が不明な点に怖さがあります。
出典 食品・化粧品危険度チェックブック 加工して作成
今回のチョコに限らず、数種類の添加物が入っていればその危険性を疑われても仕方ないのかもしれません。
商品の成分の割合は確かに企業ノウハウかも知れませんが、使っている成分が安全なら正々堂々と電話で言えるのではないかと思います。「安全で美味しいですよ」と宣伝できるのではないかと思います。
そう思うのは私だけでしょうか。あなたはどう思われますか?
ドクターストップがかかったチョコ
一社目の問い合わせで言ったように、私が皮膚科で「チョコを食べてはいけない」と言われたのは事実です。一例として、皮膚にアトピーなどのアレルギーがある場合にも食べてはいけない筆頭がチョコレートだと言われました。
皮膚科のドクター曰く、食べてはいけない理由としては、「チョコの油が悪い」そうです。
チョコに使われる油がどんな植物油脂か問い合わせでは訊きませんでしたが、価格を考えれば高級品のエキストラバージンオイルなどが使われているはずはありません。高い原料では100円程のチョコは出来ないからです。
輸入物のチョコでは内容成分の実に43.5%が植物油脂でした。国産の物はココアバターと植物油脂とバターオイルの油を合計したら、一体どれ程の油の量になるのでしょうか。
チョコはカカオが原料だと思っていましたが、実はそのほとんどが砂糖と油だったのです。これではせっかくのカカオ豆の効能も帳消しになってしまいますね。
子供が喜ぶからと、何も知らずについついあげてしまうチョコレート。
食べ過ぎはアレルギーにも、ダイエットにも、歯にも、ニキビにも良くないようです。
安全で健康的なイチオシのチョコレート
カカオの効果効能が台無しになる添加物、美容とダイエットの強敵になる大量の油。それでも時々食べたいチョコレートは、健康と不健康が混在する魔性の食べ物です。
ですが中には「健康的で安全だ」と言い切れるチョコもあります。おすすめは第3世界ショップです。
ミルクチョコレートとビターチョコレートを私は時々いただきます^^
第3世界ショップ ミニチョコ エスプレッソ40g(冬季限定品)
こちらのチョコは乳化剤はもちろん、有害な成分は一切入っていません。
本物の従来通りの作り方ですからなめらかなチョコレートにする為に、72時間もかけて練り上げて製品にしています。
製造はスイスですが原材料はすべてフェアトレードなので、製品の購入が貧しい真面目な生産者の支援に使われます。
パラグアイの砂糖
マダガスカルのバニラ
スイスのミルク
こちらが材料です。
出典 第3世界ショップ
安全なチョコレートを食べる事で、安全と美味しさを頂きながら、生産者さんのお役に立てるなんて素晴らしいですね。
でも残念ながらバレンタイン間近になると売り切れることも多いので、今年はちょっと早めに購入しようかな?と思います。