日本人の食卓に欠かせない海苔。
海苔は焼きのり派と味付け海苔派のどちらかに分かれるかもしれません。あるいはどちらも好きという方もおられるでしょう。私はどちらも大好きです。
焼きのりの原料はシンプルに海藻の海苔だけ。
焼きのりだと大きなものなら巻き寿司に使えますし、その半分の半裁なら手巻き寿司にぴったりです。今は一枚を使って「おにぎらず」も流行っていますね。
そんな焼きのりにまさか添加物は入っていないでしょうか。買い置きしていた焼きのりを調べてみました。
原材料名 乾のり
と書いてあります。
原料は海藻である「海苔」だけでした。しかも原産国は日本です。
海藻をよく食べる日本人ですが、ところてんなどに使う天草は輸入品も多いです。
(ところてんについて詳しくはこちらの記事へ↓
「国産天草100%使用」のところてんに輸入寒天粉?)
ひじき等も注意しないと中国産と書かれているものもよく見かけます。
焼きのりには添加物のかけらも見当たらないのでほっとしましたが、味付け海苔はどうでしょうか。
味付け海苔には、添加物があるものが多い
スーパーで見かけた「味付け海苔 」を見てみます。
温かいご飯にかけて食べるもみのりです。
とうがらしまでは良かったのですが、残念ながら添加物である調味料(アミノ酸等)と甘味料としてアセスルファムKが入っていました。
調味料(アミノ酸等)
調味料(アミノ酸等)は一括表示が許されている添加物です。一括表示とは複数の添加物を混ぜてひとつの添加物を作っているにもかかわらず表示はひとまとめにされるため、中に何がどれほど入っているかわからない添加物です。
調味料(アミノ酸等)に関しては現在は56種類の成分が認められており、そのうちいくつの添加物を混ぜ合わせても表示は「調味料(アミノ酸等)」のひとつで済みます。
少し前までは化学調味料と言って、入れられている添加物の数は少なかったのです。
それが調味料(アミノ酸等)と名前が変わり、数多くの添加物を入れることにより味に変化が生まれるようになりました。
現在は単純な旨味より複雑な旨味の方が消費者に好まれるため、添加物の数が増える傾向にあるようです。
添加物は動物実験はされているものの人体での実験は行われておらず、胃や腸の中でたくさんの成分が混ざり合った時の化学反応はまだまだ解明されていません。
そういった意味でも一括表示である添加物は、中に何の添加物がどれ程使われているか分からない部分が心配なところです。
人口甘味料
甘味料として入っている添加物は合成甘味料のアセスルファムKです。
アセスルファムKは自然界には存在しない物質です。
アセスルファムKはショ糖の約200倍甘い合成の甘味料で、90か国以上で使われています。
日本での認可は2000年ですが、厚生労働省の食品衛生調査会資料にはアセスルファムKの毒性についての報告が上がっています。
安全性を確かめるため、多くの動物で実験が行われました。
死亡例も多く出ています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
またアセスルファムKはカロリーがなく体の中で代謝が行われません。つまりそのまま体外に排出されることになります。その排出された後の人工甘味料は下水処理されにくい物質であると分かってきています。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
処理されなければそのまま川や湖や海に流れ込みます。
人工甘味料アセスルファムkは体で代謝されないだけでなく、そのものが半分の量になる半減期も数年かかることが報告されています。つまり人工甘味料をとることは水質汚染の原因となり、長きにわたって汚染され続けるということです。
人工甘味料をとることは、健康にも環境にも影響が出る可能性があるのです。
このような甘味料は絶対に必要なものなのでしょうか。
砂糖とハチミツも使われながら更にわざわざ入れてあるのは、味の安定とコストダウンの為ではないでしょうか。
製品の安定性やコストダウンは企業として目指すべき所かと思いますが、体にも環境にも良いとは言えない添加物が入っていては製品の魅力も失われるのではないでしょうか。
食品だけで作られている美味しい味付け海苔
昔の味付け海苔には合成甘味料などは使われていませんでした。ちゃんと食材だけで作られていたのです。
今でも食材だけで作られている味付け海苔はいくつも売られています。例えばこのようなものです。成分表示には食材ばかりの調味料が書かれています。
ムソー 酸処理していない味付のり 8切40枚[ムソー のり(味付のり)]
安心できる味付け海苔は幾つもありますから、お気に入りの海苔が見つかると良いですね。