2013年の食品偽装問題で、信じていた一流ホテルや百貨店等での偽装表示が問題となった事がありました。法律の違反というよりも、一流ホテルとしての誇りや、人としての良心がないのかと腹立たしく思いました。

 

 

ホテル バイキング

 

しかしながら、法律に反していなくても「これはいけないんじゃないの?」と言いたくなることは、他にもたくさん見受けられるのです。

 

大量のトランス脂肪酸まみれのケーキバイキング

 

ホテルでバイキングなんてちょっと贅沢な気分ですよね。友達や家族と一緒なら、食も話も進みます。
料理を堪能した後は、コーヒーや紅茶とデザートバイキングで締めになると思います。甘いものは別腹です、きっとケーキも美味しいでしょう。

しかしそのケーキはそのホテルで作られたものでしょうか?

 

ホテルのスイーツバイキング

 

つい先日朝のテレビ番組で、ケーキを製造するメーカーさんのケーキ作りの様子が特集されていました。
チョコレートケーキを滑らかにするための最新の機械や、ホールのケーキをカットする様子が流れていました。
日々進化しているのだなと感心して見ていましたが、このケーキのほとんどは一旦冷凍保存され、ホテルのバイキングに出されると言っていました。
ということは、バイキング形式のホテルのケーキはホテルで作ったものではなく、業者から仕入れた外注品ということです。

 

外注品が悪いというわけではありませんが、ケーキ作りのプロ、パティシエが作るケーキとは使う材料が違う気がします。例えばコストを考えると、クリームは本物の生のクリームをふんだんに使っているとは考えられません。植物性のホイップクリームに似せたクリームが使われると思われます。
(ホイップクリームについて詳しくはこちらの記事へ↓
ホイップクリームの原料は牛乳だ!とは言い切れません

本物の牛乳からのクリームと、植物性のホイップクリームとでは、価格は大幅に違ってきます。おのずと材料は限られてきますね。

価格の安い植物性のホイップクリームに多いとされるトランス脂肪酸
トランス脂肪酸は日本ではまだ規制されていませんが、心臓血管系に明らかに良くないとして、多くの諸外国では規制されています。
(トランス脂肪酸について詳しくはこちらの記事へ↓
トランス脂肪酸はどう悪い?摂りすぎかチェックしてみよう!

また、植物性のホイップクリームは、本物の生クリームには必要のない添加物がたくさん含まれているということも懸念すべき点です。

 

業務用ではありませんが、一般的な植物性のホイップクリームにはこれだけの添加物が含まれています。

 

生クリーム 原材料

 

ホテルのパティシエが作っていると思い込んでいる人も多いと思うのですが、実は多くのホテルで外注品が主流となっているとしたら…ちょっとがっかりしますね。



外注品の多いビジネスクラスのホテルの朝食バイキング

 

朝食バイキングの事も、また違うテレビ番組で特集されているのを見かけました。食品の流通に詳しい専門家の方も同じことを本に書かれていたので、現実はこんなものなのかなと思ったものです。

宿泊ホテルの朝食バイキングでも、ケーキバイキングと同様のことが起きているようです。
朝食の主食はご飯かパンですが、パンをホテルで焼くということはありません。工場で作られたものを使います。

 

ホテルのパン

 

一流ホテルでは、それぞれの専門分野のシェフが料理を作ります。問い合わせてみたところ、パンを使った料理ならそのパンはそのホテルのベーカーで作られるのが一般的なようです。

しかしビジネスクラスのホテルでは、ホテルに常駐のパン職人がそこで朝食バイキングのパンを焼くとは少し考えにくいです。時々利用するホテルに問い合わせてみたところ、ワッフル以外のパンはすべて外注であるとのお返事でした。

ご飯でさえホテルで炊かず、すでにどこかで炊かれたものを使用することもあるとも言われています。主食がそういう状態なら、おかずもホテルで作られることはないのではないかと思います。ポテトサラダも昆布の佃煮も卵焼きも、全てが外注品という可能性も否定はできません。

外注、すなわち輸入品の農薬、ポストハーベスト遺伝子組み換えの心配のある野菜が使われていたりと、最低ランクの食材にさらに添加物を加えて作られたおかずたちが、見た目はそれらしく並べられているのです。

私自身ビジネスクラスのホテルを利用することも時々ありますが、大体どこのホテルに泊まっても個性がないというか、どこで食べても同じような味がするのはこういう理由だったんですね。

 

良心は何処へ?

 

この事実を知っている関係者は、決してケーキバイキングや朝食バイキングは食べないと言います。

 

ホテルのバイキング 朝食

 

飲食でもホテル業でも、経営に関してコストダウンを図ることは決して悪い事ではありません。むしろそれだけ一生懸命、ビジネスに取り組んでいるのだと言えます。

しかしそこにはおもてなしの精神は存在しているのでしょうか。
ホテルマンとして、人としての良心はどこに行ったのでしょう。

外注すればコストダウンは比較的楽にできるでしょう。でも心のないただの儲け主義のように見えなくもありません。
ホテルでの食事は非日常ですから、やはり特別なものですよね。温かなおもてなしの心を、食事からも感じたいと思うのは私だけでしょうか。