ご飯のお供は、日本人ならどなたもお好きじゃないでしょうか。
佃煮系に漬物系、それに私は何と言ってもたらこと明太子が大好きです。

明太子 たらこ ご飯

博多に行った時やデパートの食料品売り場では、本場九州のたらこや明太子を買おうとするのですが、発色剤をはじめとする添加物が気になってなかなか買えません。
それに今までは残念ながら、安全な食材を扱うところ以外で無添加のたらこや明太子を見たことはありませんでした。

それがなんと、いつも行くスーパーマーケットで「無添加」と書かれたたらこと明太子を見つけたのです。

無添加たらこ・明太子

お魚売り場のコーナーでこのポップが目に留まりました。

無添加 たらこ 明太子 (1)

最初これを見ても、「調味料(アミノ酸等)が入っていないだけで発色剤が入っているのでは?」と思いました。

パッケージには「化学調味料・着色料・発色剤無添加」と書かれています。

無添加 たらこ 明太子 (2)

本当かしら?と思いながら、成分表示を確認します。

無添加 明太子 原材料

名称 辛子明太子(無添加)
原材料名 助宗鱈卵(アメリカ・ロシア) 食塩 砂糖 魚醤 みりん 鰹節 昆布 香辛料(唐辛子)

2回もじっくり見てしまいました。添加物の文字はひとつも見当たりません。使われているものは、全て食品です。これには大変驚きました。
しかもお値段も60gで398円。決して高くはありません!



無着色たらこにも使われる発色剤

たらこ・明太子は加工してあると言っても加熱処理もしていませんし、生ですので日持ちしません。

ですから一般的には保存性を上げるために必ず添加物が入っています。
最近は真っ赤な色のものは嫌われる傾向にありますが、しかし自然のままの色だと売れ行きが悪いため、「無着色」と謳いながら発色剤の亜硝酸ナトリウムを入れているものをよく見かけます。

こんな感じですね。

亜硝酸ナトリウム入り たらこ原材料

こちらのものなどは亜硝酸ナトリウムだけでなく、調味料(アミノ酸等)から合成甘味料、酸化防止剤タール色素3種類と添加物の数が多いです。
発色剤である亜硝酸ナトリウムを使っていながら「無着色」と謳うのは、あまり添加物に詳しくない主婦を狙っているようにも思えます。

急性毒性・発ガン性のある添加物

亜硝酸ナトリウムは、別名亜硝酸ソーダとも言われる食品添加物のひとつです。
発色剤として使われ、タラコを綺麗なピンク色に発色させることが出来ます。主にハムやソーセージを綺麗な色にするのに使われたり、いくら、筋子などにも使われます。

食品添加物の中でも急性毒性は非常に高いと言われています。
また胃の中に入るとアミンと結合し、ニトロソアミンという強力な発ガン性物質に変化することもよく知られています。

亜硝酸ナトリウム ニトロソアミン

亜硝酸ナトリウムの致死量は青酸カリとほぼ同じです。
少々のたらこで死亡することはまずありませんが、人間の致死量は体重1㎏当たり0.18g~2.5gと言われています。
少ない方で計算すると、体重が50㎏の人の場合、僅か9gということになります。

亜硝酸ナトリウムの一般的な添加量は製品に対して0.01%~0.02%程だそうです。
0.01%で計算したら10㎏で1gの亜硝酸ナトリウムになりますから、その9倍の90Kgのたらこを一度に食べれば運悪く急性毒性の犠牲となります。
(亜硝酸ナトリウムについて詳しくはこちらの記事へ↓
【人間の致死量2g】無着色無添加のタラコに劇薬?

たらこだけではなく亜硝酸ナトリウムがよく使われるハムやベーコン、ウインナーでも、一度にそれほど大量に食べることはなかなかありません。なので死亡することなどないのでしょうが、危険性があることは確かです。

自家製たらこ・明太子 手作りレシピ

友人で助惣鱈の卵が手に入ったら、自家製たらこを作っている方がおられます。
作り方はとてもシンプルで、新鮮なたらこを洗って自然海塩を振り、冷蔵庫で1日放置しておくそうです。出てきた水分を捨てて冷蔵庫で熟成させると完成です。
きっとこれに調味料や唐辛子を加えると明太子も出来るはずです。もし助惣鱈の卵を見つけたら、一度作ってみたいと思います。

冒頭でご紹介した安心な明太子を扱うメーカーさんはこちらです。

美味安心

残念ながらネットショップでの明太子のお取り扱いは見つけられませんでしたが、他にもたくさんの安全、安心なものを取り扱ってくださっています。ご参考までに。