ハーブが一滴も入っていないただただ有害なアロマオイルもどきも出回っていますが、本物の100%ピュアなエッセンシャルオイル(アロマオイル)は時に薬よりも効果的な場合があります。

アロマ ボックス

本物のエッセンシャルオイルの効力は非常に高く、インフルエンザが猛威を振るっていた時、友達の小学校低学年の子供達でも体験しました。今回はその時の体験談です。

***はじめに***
エッセンシャルオイルはアロマオイルの中でも100%天然精油のものを言います。

高熱にペパーミント

幼稚園や保育園、小学校など、子供たちが集団生活をする場面ではしばしば病気が流行ることがあります。そこで私は小さな子供のいる友達に、決まってペパーミントを常備するように勧めています。

気分をすっきりさせて集中力を高め、やる気を出させるペパーミント。
使い方次第では薬よりも効果が出ることがあるのです。

ペパーミント

友達の小学低学年の姉弟の話です。
その年の冬、日を置いてふたり仲良くインフルエンザに罹りました。
インフルエンザだと診断されたら、決まった日数は学校を休む決まりになっています。その為、間違いなくインフルエンザだと思っても病院できちんと受診する必要があります。

友達は子供を連れて病院に行きました。予想は的中、流行のインフルエンザでした。出された薬はあの「タミフル」です。
ところであなたはタミフルの副作用をご存知でしょうか。厚生労働省で簡単にまとめてくれています。

タミフル使用上の注意
出典 厚生労働省

一般的に安全とされていますが、たまにこのような副作用が出る人も居るのですね。
他にも血を吐いたり、強い刺激がないと目覚めない、息苦しさなどの症状が出たら、すぐに医師に相談することを厚労省では勧めています。

友達はこのことを知っていたのでタミフルを使わずに治そうと決めたそうです。
そう決めた友達が、薬の代わりに使ったのがエッセンシャルオイルでした。

だんだんと熱が上がってくる夜、ペパーミントの登場です。
500円玉ぐらいの量のマッサージオイル(トリートメントオイル)にペパーミントを3滴ほど垂らします。
それを左右の脇の部分に優しく擦りこみます。
そしてそのまま寝かせます。翌朝にはもう平熱に下がっていたそうです。

数日後、医者に受診するように言われた日に病院をまた訪れたそうですが、
「医者は自分の出したタミフルが効いたものだと思ってたみたい。タミフルなんかひとつも使ってないのにね」と友達は言ってました。

アロマ ペパーミント

このように風邪やインフルエンザで38度を超えてくるような熱になったら、このペパーミントはかなり有効な場合があります。

脇には大きな血管があります。そこにマッサージオイルに垂らしたペパーミントを塗ると、20分ぐらいで皮膚から吸収されて効果が出始めます。
その時一旦熱が上がったようになりますが、ペパーミントのパワーでウイルスをやっつけるので結果的に早く熱が下がります。

実はこれは、他の友達のお子さんも体験しています。それも一人二人という数ではありません。



頭痛、筋肉痛、関節痛、ねんざにも

ペパーミントでよく使われる方法で痛みを和らげるというものがあります。

頭痛持ちの友達は、頭痛が始まったらマッサージオイルにペパーミントを数滴たらし、首の後ろの紙の生え際に擦りこんでいます。前頭葉が痛い場合はこめかみにも。(この場合は目に刺激がいかないように注意します)
これで痛みが軽減するそうです。(頭痛は寝不足も大きな原因になるので10分程度昼寝するのもおススメです)

筋肉痛、関節痛、ねんざなどの痛みにも同様に、希釈したペパーミントを擦りこみます。
ペパーミントは、温めるべきか冷ますべきか分からなくても使えるエッセンシャルオイルです。まずはやってみる価値はあるでしょう。

ハウスキーピング、ガーデニングにも

ペパーミントは爽やかな香りなので、他のエッセンシャルオイルとブレンドしてルームスプレーにするのもおススメです。トイレの芳香剤としても使えます。

そして人にとっては爽やかな香りですが、実は虫の苦手な香りでもあります。
そのためガーデニングの時に虫よけとしても使えるのも便利です。

ガーデニング

ペパーミント単品でも、他の虫除け効果のあるエッセンシャルオイルとブレンドしても使えますよ。

安全なおすすめペパーミント

用途の豊富なペパーミントは常に手元に置いておきたいアロマでもあります。
アロマは純度100%のものでないと体に害を及ぼす危険性があります。そのため我が家ではこちらを使用しています。

ペパーミント エッセンシャルオイル

時々友人たちとエッセンシャルオイルを使ったハンドマッサージ会などをし、楽しませてもらっています。

使う前に知っておきたい注意点

様々な使い方のあるペパーミントですが、最初に書いた熱に関する体験談などは、実は荒療治のひとつです。
エッセンシャルオイルで有名なイギリスのIFAという資格では、脇の下にはどのエッセンシャルオイルでも塗ってはいけないとされているそうです。

ペパーミントに限らず、どのエッセンシャルオイルも効果もあれば少なからず毒性も存在します。

ペパーミントには神経毒性の成分や血圧上昇作用も流産喚起作用もあるので注意が必要です。それでも解熱剤や鎮痛剤の影響に比べると遥かに緩やかなので、発熱以外に体の防御が弱い時にエッセンシャルオイルを補助的に使うのもありかなと思います。(神経の未発達の乳幼児は使わないでください)

エッセンシャルオイルは効果もある反面、禁忌(使ってはいけない)もあるのです。(妊娠中の人、乳幼児、高齢者、高血圧、低血圧、てんかんの持病を持つ人、皮膚の弱い人など)

私が思うに脇のところにエッセンシャルオイルを使ってはいけないというのは、良いも悪いもそれだけ結果が出てしまうからではないかと思います。

もし解熱剤も使いたくなくてペパーミントの毒性も考慮した上で使うのであれば、通常のエッセンシャルオイルの希釈よりももっと薄い濃度で使用する、脇以外の部位に使う、皮膚ではなくディフューザーやアロマランプで芳香として使うなども良いのではないでしょうか。

アロマオイルを選ぶ際に注意したいのは、その内容成分です。
注意点と選び方についてはこちらへどうぞ↓
一滴のハーブも入っていないアロマはアロマと言えるのか?



注意

エッセンシャルオイルは使い方次第で、かなりの効果が期待できます。
元は植物でありながら全て安全という訳ではなく、どのエッセンシャルオイルも多少の毒性を同時に持ち合わせています。
使用の際は高濃度になりすぎないように、禁忌ではないかも同時にご確認ください。
日本の(社)日本アロマ環境協会では希釈濃度は1%以下を推奨し、3歳以下の幼児には芳香浴のみとしていることも併せてお伝えしておきます。