朝食に、昼のちょっとした時間に、コーヒーを飲む人も多いと思います。

コーヒー コーヒーフレッシュ 砂糖

コーヒーには付き物ののコーヒーフレッシュですが、何からできてているかご存知でしょうか。

この質問をすると「牛乳」と答える人が大半のようです。
私もそうだったら良いなと思いますが、残念ながら新鮮な牛乳は一滴も入っていません。成分表示にも確かに牛乳の文字は見当たりません。

コーヒーフレッシュ 原材料

植物油脂、乳製品、砂糖、カゼインナトリウム、乳化剤、PH調整剤、香料、カロチン色素

もし本物の牛乳なら、常温保存ではすぐに腐ってしまうはずです。
では一体この白い液体の正体は何なのでしょうか。製造方法を調べてみましょう。



原材料は牛乳ではなく添加物

大手メーカーさんに電話で確認しました。まずコーヒーフレッシュの原料となるのは、水と油だそうです。
今現在この原料の油はパーム核油が使われています。パーム椰子から取れる油です。表示では植物油脂となっています。この植物油脂と水で牛乳から作ったかのようにするのは、さすが化学の力ですね。

最初に使う添加物は、乳化剤です。

水と油はいくら混ぜても混ざりません。そこで何らかの方法で乳化させ、とろっと均一に混ざり合わせる作業をするのです。
乳化剤とは乳化させる(水と油を混ぜ合わせる)のですから、界面活性剤の事ですね。

乳化剤
出典 Wikipedia 加工して作成

そして乳化剤の中身は1種類の物質だけではありません。
複数の添加物をまとめて表示する一括表示になっています。なのでいくつ成分が入っていても表示はたった一つ、「乳化剤」という名前です。
つまり一括表示の添加物があれば、思った以上の添加物を摂取する可能性があるということです。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと

水と油を乳化剤で混ぜるとあっという間にそれは見事に白い液体が出来上がります。
こちらの動画はコーヒーフレッシュの簡単な作り方講座です。

出典 DI MOVIE 4

さらに乳化剤を使う際に大豆由来のレシチンが入ると安定するので、レシチンを加えます。味を調えるのに少しだけ砂糖も加えます。

そして原材料に書かれている乳製品とは、脱脂粉乳のことでした。
正直に脱脂粉乳と書くとイメージが良くないですし、メーカーとしては乳製品という表記を選んで正解かもしれません。でも消費者としては、正直に脱脂粉乳と書いてほしいですよね。

あとは製品の安定性のためにカゼインナトリウムPH調整剤を添加し、ミルクらしい香りをつけるために香料を添加します。

問い合わせでは、メーカーさんは素直にミルクフレーバーの香料と教えてくださいました。
この香料ですが、表示指定成分ですね。国が危険だと認めた物質です。
(表示指定成分について詳しくはこちらの記事へ↓
表示指定成分って何?医薬部外品に書かれる成分とは?

こうすると、見た目はいかにも生の牛乳から作ったかのようなコーヒーフレッシュの出来上がりです。

コーヒーフレッシュ

添加物だけでここまで出来るとは恐れ入りますね。

美味しいコーヒーにはぜひ本物の牛乳を

一袋45個も入っているのに、たった200円ほどで売られている理由は、コーヒーフレッシュが化学の力でできているからなのですね。
牛乳から作ったものでは、こんなに安い値段では販売できないでしょう。

添加物だらけですが、私たちは牛乳から出来ているイメージで使っていますよね。しかしながらこれでは栄養の補給にはなりません。摂らない方がましかもしれませんね。
コーヒーにミルクを入れたければ牛乳が一番良いと思います。
また、その際牛乳も低温殺菌の牛乳をお選びいただいた方がより安心かと思います。

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