靴選びが重要であることを思い知った出来事がありました。それを知ってからは、ホームセンターなどで見かける白い色のバレーシューズを見るたびに色々思う所があります。

バレーシューズ 上履き

そう思うようになったのは娘が高校生になった時でした。まずは体験談をお伝えします。



娘の足に異変

高校は制服があるのが一般的です。しかし靴だけは指定されず自分の好きな運動靴を履いて通うパターンが多いように思います。しかしたまたま娘が通う高校では靴も指定のものでした。黒の合成皮革の固い制靴、いわゆるローファーというものでした。

指定の制服、制靴で、娘は毎日学校に通います。すると一年も経たないうちに娘の足に変化が出てきました。足が痛いと言い出したのです。
外科に行って診て貰うと「外反母趾と内反小趾」と診断されました。まだ成長期の段階なのに足に合わない靴を履いているのが原因だと言われました。

外反母趾と内反小趾

外反母趾はよく耳にします。それはハイヒールを履いている人がなるものだと思っていました。まさか学校指定の制靴でそんなことになろうとは思ってもいませんでした。
しかも親指だけでなく、足の外側の小指の部分まで変形していたのです。

これは大変なことになったと思い、私はすぐにシューフィッターのいる百貨店に娘を連れていきました。娘の足に合う外反母趾と内反小趾が治る靴を作って貰うためです。

足の変形を治したい旨を話し、専門のシューフィッターの方がいろいろ足に合わせてやっと一足、娘の足に合ったものを選んでくれました。デザイン、色は出来るだけ学校の指定に近い物にしました。学校にその旨の許可を貰い、その靴で学校に通うことになりました。

外反母趾の原因と予防

外反母趾の原因は単にハイヒールだけではありません。
女性はもともと体が柔らかいため、関節も柔らかく変形しやすいようです。男性に比べれば筋肉が少ないのも変形しやすい原因となります。偏平足や足の指が長めの人も要注意です。
そして先の細い靴やヒールの高い靴、靴底が平らであったりバランスの悪い靴も注意すべきです。地面からの振動が上手く体に分散されない等の靴は変形の原因なのだとか。

靴 その靴、足に合ってますか?

外反母趾を取り扱うサイトに靴選びのポイントが分かりやすく書かれていました。
やはり総合的にバランスのとれた靴を選ぶほうが外反母趾、内反小趾の予防になるようです。デザインばかりを優先すると大変なことになる可能性があります。

シューフィッターの選んだ靴の結果

その後娘の外反母趾、内反小趾はどうなったと思いますか?
半年ほどで殆ど元通りになり、再発が怖かったのでその後卒業までそのシューフィッターさんに選んでもらった靴で通学しました。今も足は変形はしていません。

靴底で体の変形を治す専門の柔道整復師の方は、学校で履く子供のバレーシューズによる足の変形がとても多いと言っていました。外反母趾になったらそれなりのグッズや足の筋肉を鍛える方法もありますが、先ずはそうならないように予防が一番です。

ちまたに並んでいる靴底の薄いバレーシューズ。
学校指定の制靴や体育館シューズ。
見た目が優先されるかかとの高い靴や先の細いハイヒール。

規則やおしゃれは大切ですが、それでも靴選びは慎重にしたいものです。