最近は薬屋さんと言われるお店はあまり見かけません。今はドラッグストアが主流のような気がします。
新しいドラッグストアが近所にできたので覗いてみることにしました。薬はもちろん、日用品や食料品も揃っていて便利ですからね。
肩こり、筋肉痛の薬の添加物
風邪で熱が出たとか、処方箋が必要な薬は薬剤師さんに処方してもらわなければなりませんが、ちょっとした薬は自由に手に取って買うことが出来ます。
昔肩こりがひどかった時にお世話になった、塗るとスーっと冷たくなる薬が目につきました。肩こり、筋肉痛に効くという液体状のものです。
あの頃は何気なく買っていたのですが、内容成分はどんなものだったのでしょう。
いくつか商品がありましたがまずひとつめの有名メーカーのものは
添加物として プロピレングリコール、エタノール、ハアセチルしょ糖
もうひとつのメーカーのものは
添加物として ベンジルアルコール、プロピレングリコール、ヒプロメロース、BHT、クエン酸水和物、ジイソプロパノールアミン、亜硫酸水素Na、アジピン酸ジイソプロピル、イソプロパノール、エタノール
ふたつめの塗り薬は、添加物の方がはるかに数が多いようです。
薬効成分の副作用
サリチル酸グリコールは昔から湿布薬に使われてきた消炎鎮痛成分で、湿布薬独特の匂いを持つものです。
インドメタシン、l-メントールも耳馴染みのある成分です。テレビのCMでも耳にしたことがあるでしょう。
インドメタシンは非ステロイド性抗炎症薬で、炎症も抑えますが鎮痛作用もある強力な薬です。痛み止めとして内服薬もあり効果も高いですがgoo辞書によるとその分副作用も強く、服用には医師や薬剤師の指示に従わなければなりません。
l-メントールはご存知の通りスーッとする成分です。付けた個所の血管を拡張する作用があります。
痛みを抑えてスーっとするミント系のハッカやペパーミントなどが、もともとは肩こりや筋肉痛には使われてきました。
しかしコストや手間暇を考えても、現在の薬ではそれらを使うことは稀かと思われます。代わりに(化学的には)同じ成分と言える石油由来の有機化合物が使われることが多いようです。(と言っても石油由来だから危険というわけではありません)
副作用のリスクを考えると、薬は一つひとつの成分内容をしっかり把握してから使いたいものです。
ですがしかし私が最も気になるのは有効成分ではなく、添加物として入れられているその他の成分なのです。
危険な添加物も含まれている?
ベンジルアルコール
ベンジルアルコールは皮膚に付けると有害です。揮発性ですから鼻や口から体に入ることもあるでしょう。吸入すると有害で、目には刺激性があります。
もちろんこれは原液や濃度の濃いものを使う場合ですが、子供やお年寄りが使ったり、一日に何度も長期間にわたり塗る時は注意すべきかもしれません。
ジブチルヒドロキシトルエン
BHTはジブチルヒドロキシトルエンのことです。
国際化学物質安全性カードによれば、喉、咽頭の痛み。皮膚に赤みや目には痛み。経口吸収なら、腹痛、錯乱、めまい、吐き気、嘔吐の副作用があります。
またこの物質は環境に流してはいけないとされています。
出典 国際化学物質安全性カード 加工して作成
プロピレングリコール
どちらにも共通するプロピレングリコールは、張り薬や塗り薬にはよく使われています。
化粧品、日用品にも多く使われており、アレルゲンとなる物質のひとつだと言う専門家も居ます。もうずいぶん前からアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎に似た症状の報告もあったようです。
出典 J-STAGE 加工して作成
プロピレングリコールは保湿剤の役目を果たすとともに、他の成分を体内に入りやすくさせる働きを持っています。
プロピレングリコール自体の危険性の疑いもありますし、体にとって良くないその他の成分を吸収しやすくしてしまうのはいかがなものでしょう。
有効成分は体に入ってほしいけれど、添加物は出来れば体には入ってほしくないですね。
凝りと痛みにはアロマのエッセンシャルオイル
肩こりがある場合はゆっくりお風呂で揉みほぐしたり、腰痛はストレッチなどをすると良いようです。
また関節の痛みなどには、天然のアロマを使うことを私はお勧めしています。
今回見た薬の有効成分であるl-メントールは、血管を拡張して痛みをほぐします。これはもともとハッカやペパーミントからの成分です。
天然100%ピュアなペパーミントのエッセンシャルオイルを、希釈用のミキシングオイル10円玉ぐらいに2~3滴垂らし、痛みのある個所にマッサージして擦りこみます(必ずオイルかクリームで希釈してください)。
ペパーミントは炎症がある場合でも、冷やさなければならない場合でも、どちらでも使えるオイルですから重宝します。捻挫でも関節痛でも、冷やすべきか温めるべきか迷っていても間違うことがありません。
頭痛の時にこめかみに塗ってもよく効きます。(刺激が強いので目の近くに使わないように注意して下さい)
安心して使えますから、お子さんにも良いですね。(子供、お年寄りに使う時は通常の倍に薄めるようにして下さい)