主菜に副菜、味噌汁などの汁物、そして漬物という和食パターンは食卓においてよくありますよね。その他にも色々ご飯のお供が食卓に並べられていませんか?
うちでは昆布の佃煮はしょっちゅう出てきます。

佃煮昆布

今回はその佃煮のお話しです。

近所の有名店の佃煮に添加物が…

近所の昆布屋さんを訪ねてみました。町では有名メーカーです。

佃煮昆布

商品の中で、番シンプルな佃煮昆布を見てみると

佃煮昆布 原材料

昆布、醤油、還元水飴、本みりん、醸造酢

そしてここからが添加物です。

調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、保存料(ソルビン酸K)、増粘多糖類、甘味料(甘草)

ごま昆布

佃煮でごま昆布と書かれているものはどうでしょうか。

ごま昆布 原材料

昆布、醤油、砂糖、ごま、発酵調味料、酢、唐辛子

ここまでが原材料のようです。
この他に

ソルビット、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、保存料(ソルビン酸)、甘味料(甘草、ステビア)、増粘多糖類

と続きます。

食品の中に入っているものの表示は先に原材料の多い順に並び、次に添加物の多い順に並べるという風に決められています。
煮昆布ですから、昆布が一番量が多くてはじめに来るのは当然の事でしょう。醤油やみりん、砂糖、酢などの調味料が次に来るのも当然だと思います。

しかし、その他の添加物の多さには、はっきり言って驚きとともにショックでした。
近所の有名メーカーですので、私も含め多くの人が進物などによく利用するお店ですから…



入れられていた添加物

ソルビットは甘みや保湿など、何種類か役割があります。
動物実験では盲腸の膨満や、弱い変異原性が見られたとの意見もありますが、通常の摂取量なら心配することはないでしょう。しかし過剰摂取すると、下痢などを引き起こすと言われています。

調味料(アミノ酸等)は一括表示と言って複数の添加物がひとまとめに表示されているので、その中に何がどれだけ入れられているかは分かりませんが、その中身が2つ以上の化学物質であることだけは確かです。
一括表示の中でもこの調味料(アミノ酸等)に至っては、現在56種類の添加物を使っても良い事になっています。
(一括表示について詳しくはこちらへどうぞ
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと

表示が前の方にある(表示は量の多い順です)ので、結構な量が入っていると想像できます。

 

一括表示ができるものは全部で14種類ありますが(詳しくは上記リンク先の記事をご覧ください)、日持ちの為に入れるpH調整剤もそのうちの一つです。

一括表示ですから、何がどれほど入っているかは謎です。
ここで一つ考えていただきたいのは、こうして入れられている様々な食品添加物は本当に必要なものなのか、ということです。

本来は必要ないわざわざ足される添加物

ご飯のお供の梅干しにしても佃煮昆布にしても、もともとは冷蔵庫に入れるような食材でありません。常温で保存が出来て、ご飯の合間にちょっとつまむ物だったと思います。
昔ながらの作り方だったら、保存のためのpH調整剤保存料(ソルビン酸)は必要ないはずです。

  • 甘味料(甘草、ステビア)は、砂糖やみりんでは足りないのでしょうか。
  • 粘り気を出すための増粘多糖類だって、昆布を炊いていけば自然と柔らかくなり、粘りも出るので必要ないのではないでしょうか。
  • 保湿の為にも入れられているソルビットは、入れ物に入れた佃煮昆布の容器の蓋をちゃんと閉めればいいだけな気がします。
  • 調味料(アミノ酸等)がなくても、もともと日本人が好むグルタミン酸を多く含む昆布に、醤油やみりんを入れれば、それだけで十分美味しいですよね。

どうも、無理に旨味を添加物で増長させているように思いませんか?
温かいご飯に佃煮昆布、安心できる物を食べたいですよね。

安全な塩昆布、佃煮昆布のご紹介

塩昆布、佃煮昆布は昔北海道産の真昆布を船で大阪商人が運んだことで始まり、大阪に多くの昆布の老舗メーカーがあります。その中のひとつをご紹介します。

神宗

こちら神宗さんでは、添加物を一切使わずに作られています。
贈答品としても人気が高いですね。
〈神宗〉塩昆布

デパートでは、佃煮昆布の端っこ(昆布の形が不揃い)の家庭用の物が時々販売されて、直ぐに売り切れてしまう状態です。正規の物と味は変わりませんからお買い得ですね^^

おばあちゃん直伝!安全な手づくり佃煮昆布のレシピ

最後に、我が家の佃煮昆布のレシピのご紹介です。
毎回作っては友達におすそ分けするのでいつも沢山作ります。

材料

四角く切った真昆布500g (前日にカップ2杯近いお酢をまんべんな
かけて混ぜあわせ柔らかくしておく)
醤油  1.5カップ
みりん 1.5カップ
酒   1.5カップ

作り方

調味料すべてと昆布を鍋に入れたら、
いったん沸騰させて
弱火にして時々かき混ぜながら、2~3時間炊く。

これだけです。

最初の段階で鍋に山椒を入れれば、山椒昆布になります。
また、これを干し椎茸を戻したもの(必ず酒だけで戻す事)を入れて炊くと、椎茸昆布になります。
どちらも、保存料も入れなくても常温でかびる事もありません。

塩昆布茶漬け

このレシピ、温かいご飯でもお茶漬けでも美味しいです。
この昆布を使たお茶漬けは娘の大好物でもあり、オススメですよ。