忙しい朝の朝食にシリアルを使うご家庭もあるかと思います。
牛乳をかけるだけで簡単に朝ごはんに変身するので重宝する食材ですよね。最近流行っているのか、その種類も豊富になりました。

シリアル

乾燥果実も入りビタミン等の栄養素まで摂れそうなシリアル。一体どんなものを選ぶと良いのでしょうか。

乾燥果実や栄養素の豊富なシリアル

スーパーで乾燥果実入りのシリアルを見てみました。

シリアル 原材料 1

原材料名 オーツ麦、ライ麦、砂糖、乾燥果実(パパイヤ、レーズン、りんご、いちご)、ココナッツ、植物油、小麦粉、デキストリン、水溶性食物繊維(難消化性デキストリン)、精米、コーン、かぼちゃの種、アーモンド、食塩、小麦ふすま、玄米、グリセリン、加工デンプン、クエン酸鉄Na、乳化剤(乳を含む)、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ナイアシン、パントテン酸Ca、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンA、葉酸、ビタミンD、ビタミンB12

色々入っていますね。他のメーカーのものも見てみます。

シリアル 原材料 2

こちらの製品の乾燥果実は、レーズン、クランベリー、パパイヤ、マンゴー、いちごの5種類です。
栄養強化のために入れられているものは、ビタミンC、ピロリン酸第二鉄、ナイアシン、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンA、ビタミンD3です。



できれば避けたい漂白剤

このような乾燥果実入りのシリアルで注意したいのは、製品の中に亜硫酸ナトリウムを漂白剤として使っているものがあることです。

シリアル 原材料 

亜硫酸ナトリウムは他に多くの製品に使われています。
思いつくだけでもかんぴょう、こんにゃく粉、乾燥果実、ゼラチン、ワイン、キャンデットチェリー、糖化用タピオカデンプン、甘納豆、煮豆、エビ、ビールのホップなど…様々です。

亜硫酸ナトリウムの主な使用目的は次の4つで、保存料、漂白剤、製造用剤、酸化防止剤として様々な用途で使われています。(亜硫酸ナトリウムは簡略名ですので、亜硫酸Na、亜硫酸塩、亜硫酸ソーダも同じものです。)
ラットを使った毒性試験では、亜硫酸ナトリウムを体重1キロ当たり3560㎎与えると半数が死亡するという結果になっています。また眼に対しては軽度の刺激があることが判明しています。

これを人に当てはめた時にどの量が危険なのかまでは分かりませんが、できるだけ避けたい添加物です。

栄養強化のための添加物

ナイアシン、パントテン酸Ca、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンA、葉酸、ビタミンD、ビタミンB12等のアミノ酸やビタミン類は全て栄養強化の為に入れられているものなのでしょうが、摂りすぎるといけないものもありますが、そうでなければ危険性はありません。

価格設定からして化学合成された成分に違いないと思ったのですが、一度有名メーカーに確かめてみることにしました。

メールで質問できるので最近は気軽に訊ねられますね。消費者としては安心です。
質問の内容はこちらです。

シリアル 質問 問い合わせ

回答はその日の内に来ました。さすが大手メーカーです。
頂いた返事はこちらです。

シリアル 返事 問い合わせ

品質の安定とコストの為でしょうか、やはり化学合成の強化剤でした。

決して化学合成が悪いのではありません。危険性がないのなら構わないと思います。
ただし摂りすぎるといけない成分もありますから食べすぎは注意ですね。(危険性が出てくるほど食べるのは無理だと思いますが)

【無漂白】がシリアルを選ぶポイント

便利で美味しいシリアルです。選ぶポイントは押さえたいですね。
乾燥果実入りのシリアルはまず漂白剤が使われていないものを選ぶようにしましょう。

もっと拘るなら加工でんぷん、乳化剤、酸味料も気を付けたい添加物です。
乳化剤、酸味料のように一括表示と言って複数の添加物を一括にまとめて表示し、化学物質がどれほど使われているか分からなかったり、加工でんぷんはEUでも日本の業界でも規制が規制がある添加物なのです。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと
(加工でんぷんについて関連記事はこちら↓
レトルトの介護食に垣間見る企業の利益主義
また、使われる化学物質が増えるほど総合的な危険性は未知数となります。

添加物を全くの0にするのは現代社会ではなかなか難しいところです。
まずは漂白剤の使われていないシリアルを選ぶ事が賢明だと思います。