近頃よく見かけるようになってきたものがあります。チラシや冊子に印刷されているこの表示です。
ミックスと言って、環境を考えた樹木から作られた紙であると認証されたものに付けることが出来る表示です。
これはFSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)という国際機関の認証マークです。
正式なホームページはこちらです。
残念ながら英語なので私には読めませんが、FSC認証は森林環境や地域の利益に配慮し、継続可能な形で生産された場合に与えられるマークなのです。
森林保全の貢献に繋がる表示なんですね。
森林の消失はもう取り返しがつかない?
出典 ネットワーク地球村 加工して作成
一番森林が多く、地球温暖化を防ぎ、二酸化炭素を酸素に変えてくれる地域はブラジルのアマゾンです。
しかしこのアマゾンも、イギリス政府の計算では50年後には砂漠と化してしまうと予想されています。
これが本当にそうなってしまったら地球温暖化だけ、地球が暑くなるだけでは済まされません。気温が上がれば作物は採れなくなり、食糧危機に陥ります。
単純に考えて空気が、酸素が足りなくなりますね。息が苦しくなり、やがては死にます。
気温上昇に伴って北極圏を中心に氷が溶け、海に沈む都市が続出します。(オランダは全国土、海に沈むと言われていますね)
他にももっと様々な問題が起きてくるでしょう。
森林破壊の原因と消費国。日本は世界第3位の木材輸入国
出典 ネットワーク地球村 加工して作成
森林伐採の量が一番多いのはやはり先進国の商業伐採です。発展途上国が犠牲となっています。
日本は世界的に見て緑豊かな国土を持っていますが(世界第2位です)、世界第3位の木材輸入国でもあります。世界のわずか2%にも満たない人口でありながらです。
私たちが普段何気なく買っている木材製品や住宅資材、割り箸やパルプで作られるトイレットペーパー等は、全て森林の木から生産されたものです。
それらを生産するには森林の木を伐採することになりますが、世界中を合わせるとわずか1分間に東京ドーム2個分の森林が失われている事になります。
1時間当たりでは東京ドーム127個分の面積の森林が消失しています。
そんな現代に、森林が継続可能な形で生産された製品にしか与えられないこのFSC認証付きの製品を使う事で、森林保全の貢献に繋がります。
間接的ではありますが、違法な伐採や環境に配慮が十分ではない木材から作られた紙の製品を減らし、世界の森林を守る応援をすることになるのです。
こんな小さなことで森林を守るなんて大げさな、と思う方もいるかもしれません。しかし今、森林の減少はかなり大きな問題となっています。
例え小さな力でも、多くの方が実践すれば、それは大きな力となるはずです。
森林減少を減らすために私達にも出来る事
ネットワーク「地球村」では、森林の減少を食い止める事に繋がる一人ひとりができることから始めてはどうかという提案があります。
出典 ネットワーク地球村
まずは3Rならぬ4Rが基本だとしています。
- やめる
- 減らす
- 再利用
- リサイクル
この4つが4Rです。
- 過剰包装は断る、マイバックの持参
- マイ箸の持ち歩き
- 紙コップなどの使い捨てを減らす
- 不要なDMは断る
- 森林の保全活動への参加
なども勧めています。これなら1つずつ始められそうですね。もう既に実行されている方も多いと思います。
加えて木材製品を使う時は、冒頭の話のFSC認証付きの製品を使う事で、さらに森林保全の貢献に繋がっていきます。
私も「森林の保全活動への参加」はしていませんが、他は気楽にできるので、生活の一部として実行しています。
ちょっとした事でも地球に少しは貢献できているかしらと思いながらしています。
この50年先にアマゾンがなくなりませんように、私たちの子供の未来に綺麗な地球が残せますように…
私一人は全く小さな協力しかできませんが、無理せずやれることはやっていきたいと思います。