ヨーグルトは乳酸菌があって体に良いイメージです。ヨーグルトの中でも「飲むヨーグルト」はスプーンを使うこともなくとても便利ですね。
そんな中のいくつかを見てみましょう。
魅力的な言葉が多い飲むヨーグルト
ヨーグルト関係の商品には含まれている菌の名称が付いているものが多く、どれも乳酸菌が多そうに見えます。こちらはそんな菌の名前がついているもので、普通の飲むヨーグルトと比べるとエネルギーが33%以上カットされ、糖質は45%カットだそうです。
原材料名 乳製品、ぶどう糖加糖液糖、砂糖、安定剤(ペクチン)、香料、甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物)、茶抽出物
もうひとつ違うものを見てみましょう。
こちらもエネルギーは33%以上カットされ、糖質は44%以上カットされています。
原材料名 乳製品、ぶどう糖加糖液糖、砂糖、安定剤(ペクチン)、香料、甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、ステビア)、酸味料
どちらもよく似た成分が並んでいますね。
異性化糖と人体と環境に悪影響を及ぼす香料
ぶどう糖加糖液糖は化学的に合成された甘味料です。トウモロコシなどのデンプンから強制的に作られた糖質で、別名異性化糖とも言われます。
異性化糖であるぶどう糖加糖液糖や加糖ぶどう糖液糖は、糖が急激に吸収されて血糖値が上がり、糖尿病などの引き金になると心配されています。
(ぶどう糖加糖液糖について詳しくはこちらの記事へ↓
ガムシロップは砂糖じゃない。糖尿病になる日が早まる甘味料)
またどちらにも入っている香料は、体だけでなく環境にも悪影響を及ぼすものも多くあることが知られています。(安全性の分かっている香料も存在します)
出典 熊本大学 加工して作成
香料は母乳からも検出されており、その匂いを嗅いだことのない赤ちゃんにまで影響を及ぼすことが懸念されます。
人口甘味料の落とし穴
この飲むヨーグルトで特に気になるのは人工の甘味料です。
エネルギーカット、糖質カットの飲むヨーグルト。共通する甘味料は、アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物のふたつです。
アスパルテームなどの人口甘味料は砂糖よりも数百倍も甘さを感じますが、実際にはカロリーはほとんどありません。魅力的な言葉「カロリーカット」「糖質カット」が実現するのはこのような人口甘味料の存在があるからです。
しかしアスパルテームは開発当時から問題が次々出ていました。
研究では脳腫瘍を起こす可能性を指摘されています。動物実験では白血病やリンパ腫の可能性があるとも言われています。
L-フェニルアラニン化合物のフェニルアラニンは、フェニルアラニンの代謝に異常のある人は神経障害や脳障害を起こす恐れのある甘味料です(日本では出産の時に検査が義務付けられているので、この病気であるかないかは分かるようになっています)。
またアスパルテームも体内でアスパラギン酸とフェニルアラニンに分解されるので、やはりフェニルアラニン代謝異常の人には注意が必要な甘味料と言えます。
多くの国で危険性は認められないとされるアスパルテームですが、危険性を指摘する専門家も存在することも事実です。
この人工甘味料のカロリーについて知りたくて、ひとつのメーカーにメールで質問してみました。質問内容はこちらです。
大手メーカーは2時間以内にすぐ返事を頂くことが多いのですが、返事が来たのは翌日の午後でした。内容の一部、又は全部を転記することは控えて下さいという事でしたので内容を要約します。低糖、低カロリーが出来る理由はやはりアスパルテームとL-フェニルアラニン化合物の使用によるものだということです。これらの甘さは砂糖を1とした場合、180~200倍だと書かれていました。
さらに最後には聞いてもいないことまで付け加えられていました。
「安全性について国連のFAO(食料農業機構)とWHO(世界保健機構)の合同食品添加物専門委員会や米国のFDA(食品医薬品局)等が長年検査して問題ない事が確認されています」
わざわざ安全だと付け加えるのには、何か理由があるのでしょうか。
(人口甘味料について関連記事はこちら
カロリー0で肥満?人工甘味料アスパルテームの危険、有害性)
飲むヨーグルトはプレーンタイプがお勧め
飲むヨーグルトの中で、プレーンタイプのものには人口甘味料が使われていないものも売られています。
原材料が乳、砂糖、乳製品など、食品だけでできたものも見かけます。
手軽に飲めるヨーグルトですから、購入する時にはそういったものを選ぶ方が安心かもしれません。