日本の食文化は豊かですよね。フレンチにイタリアン、アジア料理…こんなに色々な食事をとり入れている国は世界中を見渡しても珍しいようです。
アジア料理と言えば韓国には何度か旅行に行きましたが、朝から晩までほとんどの料理にキムチが付いてきていました。

キムチ

キムチの手作りは難しいと思う人は結構多いようですが、これが作ってみると意外に簡単で、私は自分で作っています。
なぜわざわざ手作りするかと言えば、スーパーで売られているキムチが気持ち悪いからなのです。その理由は添加物です。

キムチにも不健康な添加物が入っている

こちらの商品はたくさんの成分の名前かなりの数並んでいます。

キムチ 原材料

名称 はくさいキムチ(刻み)
原材料 はくさい(国産)
漬け原材料 (糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、食塩、醸造酢、にんにく、りんご、魚介エキス、米発酵調味液、たまねぎ、イソマルトオリゴ糖、唐辛子、しょうが、たん白加水分解物、ごま、魚醤、酵母エキス)、調味料(アミノ酸、有機酸、無機塩、核酸)、酸味料(酢酸Na等 )、増粘剤(グァーガム、キサンタンガム)、着色料(パプリカ色素)、香料、くん液

酵母エキスまでが原材料で、それ以降が添加物です。



健康より安さ優先の甘味料

原材料の中で「この材料がこうだったら良いのに」と思うものがあります。
糖類(果糖ぶどう糖液糖)もそのひとつです。果糖ぶどう糖液糖ではなく、砂糖などの自然の物だともっと良いと思います。

これはトウモロコシ等のでん粉から酵素や酸で加水分解して様々な処理を行い、化学的に砂糖のように甘みを感じさせるものです。
血糖値を急激に上昇させるという非常に怖い面を持っています。最近子供の糖尿病などよく聞きますが、関係がないとは言い切れない成分だと私は思っています。

自然界には存在しない糖分です。遺伝子組み換えの問題もあります。やはりなるべく、自然に逆らわないものの方が良いと思います。
(果糖ぶどう糖液糖について詳しくはこちらの記事へ↓
ガムシロップは砂糖じゃない。糖尿病になる日が早まる甘味料

たん白加水分解物…製造過程が気になる

たん白加水分解物は食品添加物ではありませんが、その製造方法が問題です。
たん白加水分解物の製造方法はいくつかありますが、塩酸を用いてアミノ酸を作る方法では塩素化合物ができてしまうのではないかと心配する声が上がっています。

塩酸自体が劇薬ですし、アレルギーの原因の一つだと主張する医師もいるのです。
実際、塩酸化合物に発がん性に疑いを持ち、安全性を優先するためにコストをかけてでも塩酸は使わず、酵素でたんぱく加水分解物を作るとこだわっているメーカーもあるほどです。

あちらこちらで安全性の意見が分かれるところを見ると、添加物指定されていなくてもあまり嬉しい気はしませんね。
(たんぱく加水分解物について詳しくはこちらの記事へ↓
塩酸で作る旨み成分のたんぱく加水分解物

複数の添加物をひとまとめに表示する

キムチには他の加工食品でもよく見る一括表示の添加物がいくつも使われています。一括表示とは、複数の添加物をひとまとめに表示することです。

調味料(アミノ酸)の代表的な物質は L‐グルタミン酸ナトリウムですが、アミノ酸に該当するものならいくつ入れても調味料(アミノ酸)とだけ表示されるので、いくつアミノ酸が入っているかはこれだけでは分かりません。
調味料(有機酸、無機塩、核酸)も同じことが言えます。

酸味料も同様です。
このキムチは酸味を出すために酢酸Naを一番多く入れてあるようですが、しかしその他に何がどれほど入れてあるかは私たち消費者には分かりません。それでも最低2種類は必ず入っています。

香料も複数の成分を組み合わせて一つの香りが作られます。その数・割合は専門の方でも数えきれないほどだと言います。

表示は各々ひとつでも、その中に含まれる成分の数と、それらを同時に摂取した時に体にどう作用するかは、誰も知り得るところではないと思います。つまり安全性が確立していないということです。これが一括表示の、もとい添加物の怖さだと思います。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと

すごい!発酵食品キムチの効能を列挙

キムチは美味しさもさることながら、様々な効果効能のある食品です。
冬場の野菜の少なくなる時期にビタミンA、ビタミンB、ビタミンC等のビタミン類の補給も出来る上、副材料の様々な栄養素が総合的に摂れる優れた食品と言えます。

大根キムチ

またキムチは低カロリーで繊維分も多く、腸の働きを良くしながらコレステロール値を下げ、糖尿病、心疾患、太り過ぎなどの成人病の予防や治療にも役立ちます。

それに最大のキムチの効能と言えば、乳酸菌が多く含まれ、整腸作用があることでしょう。
キムチは発酵食品ですから、キムチの熟成が進むにつれて乳酸菌が増えていきます。この乳酸菌が腸内の酸度を下げて有害菌を無くす方向に働き、腸の働きを良くしていきます。

お腹

他にもまだまだあります。
副材の唐辛子はカプサイシンが含まれ、胃液の分泌促進、消化を補助し、さらにビタミンAビタミンCが入っているので抗酸化作用により老化を防ぎます。

にんにくに含まれるスコルジニンはスタミナ増強効果があり、アリシン成分はビタミンB1の吸収を促進、生理代謝の活性化に効果があります。また生姜に含まれるジンジョロルは血液循環を良好にします。

さすがは発酵食品ですね。



キムチに添加物は必要か?

効果効能盛り沢山の発酵食品・キムチに、添加物は必ず入れなければならないものなのでしょうか?

調味料(アミノ酸等)、酸味料(酢酸Na等)ですが、これらは入れなくてもキムチの漬け原材料だけで十分良い味が出るのではないでしょうか。

着色料(パプリカ色素)も、唐辛子の天然の赤色では足りないのでしょうか。
過度に真っ赤な色にする必要はどこにあるのでしょう。

香料も漬け原材料だけで、キムチ本来の香りが出ると思います。
わざわざ香りをつける必要はないのではないでしょうか。

くん液は香ばしさを出す添加物ですが、ニセモノの香ばしさは必要でしょうか。

 

せっかく体に良い発酵食品ですから、
必要のない食品添加物は入れずに製品にして欲しいですね。

安心安全な手作り白菜キムチ

先日キムチの中でも一番好きな白菜キムチを作りました。

手づくり 白菜キムチ

アミ塩の代わりにイカの塩辛で漬けてもご飯が進むキムチになります。
自家製キムチは日々の味の変化が楽しめて健康にも良く、良いこと尽くしですね。

簡単!自家製キムチの元レシピ

重宝しそうな簡単自家製キムチの元のレシピを見つけました。

自家製キムチの元

自家製キムチの元

こちらは冷蔵庫で半年もつそうです!簡単そうなので、私も作ってみようと思います。
キムチが食べたい時や韓国風にしたい時にこれをベースに手元にある食材を足したら、簡単キムチ・韓国料理が出来そうですね。