食品添加物はどこが危険なのか。前編に引き続き後編でも改めて添加物の何がいけないのかを考えてみたいと思います。
(前編はこちら↓
食品添加物はどこが危険なのか。前編)
日本では1947年に食品衛生法が制定され、国の認可のもとに添加物が使われるようになりました。
国が認めているのだから安全なはず!と思いたいところですが、危険性が分かっているにも拘らず認可されている添加物も多くあるのが現状です。
例えばコチニール色素は、スーパーやコンビニでよく見かける添加物ですが、消費者庁ではこれに対し注意喚起を行っています。
出典 消費者庁 加工して作成
このような添加物が身の回りに多くあるというのは、やはり不安は拭いきれないと思います。
未だに安全性は確認されていない
明らかに危険性が分かっている食品添加物もありますが、400種類以上ある添加物の怖さはその「安全性が確認されていない」ところにあります。
食品添加物についての危険性、そして安全性についても未だはっきりしたことはわかっておらず、添加物の組み合わせによる相互作用については未知数だとする意見もよく聞かれます。
何年も前からそのような危険性が指摘されているのです。
出典 食品・化粧品危険度チェックブック 加工して作成
添加物の安全性は動物実験だけでは確認できないという問題点があるとし、日々人体実験中だとする見方もあります。
出典 食品・化粧品危険度チェックブック 加工して作成
安全性が確認されなければ使用を許可しない、制限を設けるというのが、安全基準が高いと言われるEU諸国の考え方です。
一方日本は物事の白黒がはっきりしなければ対策をしない傾向にあります。グレーゾーンは危険だとは言わない体質の国なのかもしれません。
そうなってくると、食品を選ぶ時には自分で判断しなければなりません。
健康的な生活は自分で守らなければ、国を頼っていても保障はないのです。
調べたり勉強したりして情報を手に入れ、自分で自分や大切な家族の健康を守っていかなくてはならないのです。
特に注意が必要だと思われる危険な添加物
前編でも少し触れましたが、注意が必要な添加物はまだまだあります。専門家によって危険性が高いと指摘されているものも多いです。食品を選ぶ時の参考にしたいものです。
タール系色素の中には、明らかに発ガン性の分かっているものも多いので注意が必要ですね。
(タール系色素について関連記事はこちら↓
【危険】口紅の中の化学物質、ご飯と一緒に食べてませんか?)
他にも、食品によく使われる保存料。
アレルギーやアナフィラキシーショックの症例が報告されている安息香酸ナトリウム。
乳がんの原因の可能性も否定できないパラベン。
種類がたくさんあり、内分泌かく乱物質のひとつです。
亜硝酸塩が他の化学物質と胃の中で混ざり合った時は、ニトロソアミンという強力な発ガン物質に変化することはよく知られています。
ソルビン酸もソルビン酸カリウムも亜硝酸ナトリウムとの加熱試験反応で、細胞のDNAが損傷する物質ができることが報告されています。
殺菌料として使われる悪名高い次亜塩素酸ナトリウムは、食品に残らないとして表示義務はありません。どこで使われているのかは、私たち消費者には分からないのです。
(表示義務については関連記事はこちら↓
加工助剤とは?なかったことにされる添加物たち)
調味料として使われるL-グルタミン酸ナトリウムは、ほとんどの食品に使われていると言っても良いほど数多くの食品に使われているので注意が必要です。
(詳しくはこちらの記事へ↓
L-グルタミン酸ナトリウムで体調不良?子供の脳にも悪影響!)
食品添加物は食品ではない
前回と今回で取り上げた添加物は、たったの数種類しかありません。
他の添加物は安全かと言われたら、答えはNOです。安全と言い切れるものの方が少ないのです。
食品衛生法で認可されている添加物は合成のものが多いです。殆どは食材から作られてはいません。
また食品添加物は、「食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるもの」と定義されており、食べることそのものが目的である食品とは明確に区別されています。
本来人間は食べ物、飲み物を摂取して生きているのです。
食品添加物は食材ではないことを認識し、食品を選ぶほうが賢明ではないかと思います。
(食品添加物はどこが危険なのか。前編はこちら↓
食品添加物はどこが危険なのか。前編)