病気になった時は一般的にまず近くの町医者にかかる事が多いと思います。
しかし一体どんな基準で主治医を決めたら良いのか、ご自身が医者である近藤誠氏は、本の中で医者選びのポイントを書いています。
これがとても的を得ていると思うのでご紹介したいと思います。

 

良い医者を見つけるための医者選びのポイントは?

 

近藤氏の考える医者を選ぶポイントは次の通りです。

*自分なりに医者についての情報を集める
*患者としての自分の直感を信じる
*あいさつしない医者、患者の顔を見ない医者、患者を見下す医者はやめる
*医者の説明をうのみにしない
*医者の誘導に気を付ける
*薬の副作用、手術の後遺症、生存率をしっかり聞く
*質問をうるさがる医者は見限る
*いきなり5種類の薬を出す医者は要注意
*セカンドオピニオン、場合によりサードオピニオンを求める
*検査データ、レントゲン写真は患者のものなので、臆することなく借りだす
出典 医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 [ 近藤誠 ]

この医者選びには素人の私にも共感できるところが大いにあります。
身内でこれに似た体験があるからです。体験談を聞いてください。



高脂血症と診断された義母

 

主人の母は昭和一桁生まれです。もうかなりの高齢ですね。

この年齢だったらほとんどの人が数種類の薬を常用しているものです。しかし義母は持病もありませんし元気にしているので、もう何年も医者の薬は飲んでいません。よく周りの人に驚かれます。

でも本人は年齢を気にして、年に一度ぐらいは健康診断を受けるべきではないかと心配するので、一昨年に一度市民検診を受けました。主治医がいませんから、とりあえず一番近い町医者に行ったのです。

市民検診ですから血圧を測ったり、尿検査をしたり、血液検査もしました。一般的な一通りの検査ですね。一週間後の血液検査の結果が出ました。

結果は「高脂血症」という病気だと言われました。

 

血液検査

 

確かにこの表を見れば数字は基準値を超えています。
しかし義母は40年以上前、手術で胆のうを切除しています。胆のうがなければ油(脂)の消化が難しいことは、素人の私でもわかることです。当然ながらコレステロール値は高くなりがちでしょう。

コレステロールは悪者だと思われがちですが、体になくてはならない大事な栄養素のひとつです。長年義母はこの数値、このバランスで健康的に暮らしてきています。それを薬で押さえるのはどうなのでしょう。

血圧をはじめコレステロールなどの基準値は、2014年4月に変更になっています。

 

コレステロール基準値2014年
出典 株式会社 国際友好交易

 

この表が一番わかりやすかったのでお借りしました。この新基準だと、この時の義母のコレステロールの数値は正常値の範囲に入っています。検査をしたのが変更になる前の2014年1月でしたので、母は高脂血症の薬を飲むように言われたわけですね。

 

薬

 

血液検査は、若く元気な20代の人の血液の平均値が基準値とされています。

年を重ねれば様々な数値が基準値から少しぐらい遠ざかるのは、ごくごく自然なことではないかと私は思います。80歳を過ぎて20歳の基準値に入っている事の方が逆におかしいと思います。(義母は健康的過ぎるくらいです)

これぐらいで薬を飲んで無理にコレステロール値を下げるのはかえって良くないと私たちは反対したのですが、義母は医者の言う通りに薬を飲み始めてしまいました。

 

薬の副作用が体に出てきた

 

医者に言われた通りに薬を飲み始めた義母。
するとひと月もしないうちに体に変化が出てきました。急に手や足に赤い湿疹が出てきて、それがとても痒いと言うのです。

訳が分からないのでまた母はその病院を受診します。
すると「痒いのだったらかゆみ止めの塗り薬を出します。」ということで、今度は塗り薬を塗り始めました。

薬を塗った時は一旦は痒みが収まるものの、湿疹は頻繁に起こるようになり、また母は再度病院に行くことになりました。この時は主人にも一緒に付いて行って貰ったのですが、病院から帰ってきた主人はたいそう立腹していました。
「医者は一度も患者である母の顏を見なかった。」
これが怒っている理由でした。

この日医者には痒みがひどくなることを伝え、「じゃあ塗り薬を変えましょう。」と言われたのですが、調剤薬局で出された処方箋を見せたところ
「なんでいっぺんにこんな強い薬になるんでしょうね?」
と薬剤師さんに言われてしまいました。

今はスマホで薬も簡単に調べられるので見てみたら、それはとても強力なステロイド剤でした。主人はその薬は貰わずに帰ってしまい、結局この病院に行くのは止めることにしました。

そして今度はステロイドとプロトピックを使わない皮膚科の先生のもとを訪ねることになったのです。テレビにも出演されていた著名な先生です。



ステロイドフリー・プロトッピクフリーの専門医

 

ステロイドもプロトピックも使わない皮膚科の先生。
赤い発疹を見るなり
「これは薬疹だ。何か薬を飲んではいないか。」
と言われました。
血液検査の結果を見せ、前の医者に貰ったコレステロールを下げる薬を飲んでいる旨を話しました。

先生は血液検査の結果を見てまず、
「年齢を考えるとこれは正常値内。薬を飲む必要は全くない。
湿疹は要らないコレステロールの薬を体の外に出そうとする体の反応だから、薬さえやめれば湿疹はなくなる。但し今まで飲んだ薬が体の外に出てしまうまでには数か月はかかる。」

また出された痒み止めの塗り薬を見て、
「まだたった一本しか塗り薬を使ってないと言うけど、この1本を全部塗ったでしょう。
このステロイドは相当な量です。」
と言われました。

この先生を信じてコレステロールの薬を止め、数か月で元の状態に戻ることが出来ました。

 

私たちは時に病院に行くことがあるでしょう。
しかしこちらも生身の体を診て貰うのですから、患者の顏を見ない医者なんてもってのほかだと私は思います。本当に信頼のおけるドクターを探さないといけませんね。

ちなみにこの時お世話になった大阪の皮膚とアレルギーの専門の先生はこちらです。

 

木俣肇クリニック ステロイドを使わないアトピー治療