先日スーパーマーケットの寝具売り場で、抗菌・防臭・防ダニ加工の綿を使用した子供用の敷き布団を見つけました。

 

子供用布団

 

布団は一晩中肌に触れているものです。加工と名の付くものには健康を損なうリスクを持つものもありますが、この布団の防ダニ加工はどのような加工なのでしょうか。
(関連記事はこちら↓
抗菌加工による肌トラブル!潔癖日本人が好む間違った清潔感

そこでこの布団メーカーに問い合わせてみることにしました。
子供にアレルギーがあるということでメールしました。

 

防ダニ布団 問い合わせ 質問

 

頂いたお返事では、一流メーカーの防ダニ・抗菌防臭の機能繊維を使っているということでした。その一流メーカーの物は安全が確認されているため心配はないといった感じの内容です。

 

防ダニ布団 問い合わせ 回答

 

一流メーカーのものだから安全なはずだというだけで、これでは使っている薬剤や安全性がはっきりと見えません。とても中途半端な気分です。



 

機能繊維メーカーに直接問い合わせ

 

そこで今度は機能繊維を作っているその一流メーカーに問い合わせることにしました。

 

防ダニ布団中綿 問い合わせ 質問

 

疑問があればいつもメーカーさんに問い合わせて確認している私ですが、内容によっては直接電話がかかってくる場合もあります。返事を頂けるまで緊張が続きます。

今回は水曜日の夕方にメールを送り、返事を頂けたのは金曜日でした。
今までの経験上、返事に数日かかるのはかなり返事に困ったものと思われます。どう返事をするか悩ませてしまったかもしれません。(こんな時は係りの人が気の毒です…)

しかし返事に時間を割いていただいた割には何とも歯切れが悪く、どこにもはっきりとした安全の根拠を見いだせない内容でした。

 

機能繊維メーカーからの回答

 

そのまま転載することはできませんが、頂いた返事を纏めると、防ダニの為に使っている薬剤はピレスロイド系でした。ピレスロイド系の何という薬剤なのかについての回答はありません。効果は3年ほど続くということでした。
(ピレスロイド系についての症状などは後にまとめています)

次に書かれていたことは、防ダニの認定を行なうインテリアファブリックス性能評価協議会の、インテリアファブリックス性能自主基準に基づいた毒性試験や皮膚刺激試験などにより、薬剤の安全性を確認しているということでした。

インテリアファブリックス性能評価協議会で調べてみると、確かに防ダニ加工製品について書かれています。繊維関係の企業が独自で基準を設けているようです。
また、メーカーから頂いた返事と全く同じフレーズの文章が見られました。

このようにどこの業界でも業界独自の基準が作られていることがあります。しかしそれはしばしば消費者のためと言うよりも、業界に有利になりがちなのが否定できないという不安な面もあります。

 

さて、最後にピレスロイド系について調べたことを簡単に見てみましょう。



 

ピレスロイド系とは?中毒情報センターの情報

 

ピレスロイド系の薬剤は主に家庭用殺虫剤等に使われている成分です。虫に対して中枢神経刺激作用と痙攣誘発作用を起こします。
哺乳類に対しては一旦吸収されても早い時点で排出されるということで、毒性は低いとされていますが、公益財団法人 日本中毒情報センターによると、人に対する推定経口致死量は10~100gとされています。

また、大量でなければ重篤な症状は起きないとしながらも、誤嚥すれば化学性肺炎を発症の可能性があります。
大量摂取になると、嘔気、嘔吐、下痢、口唇・舌のしびれ間、めまい、顔面蒼白、痙攣といった症状が現れます。
大量に吸入した場合、くしゃみ、鼻炎、咳 、悪心、頭痛、耳なり、昏睡も引き起こされます。過敏症の人にはもっと重症で、皮膚炎だけでなくアナフィラキシーショックになることすらあるのだそうです。

 

子供用布団 2

 

メーカーからは安全性を確認していると返事を頂戴しましたが、よくよく調べていくと、この様に中毒情報センターのような情報に行き着くことが多々あります。こうなると先に頂いた問い合わせの返事内容に納得できないのは私だけでしょうか。

確かにアレルゲンとなるダニは存在します。
でもその反面ダニを殺虫するための薬剤による皮膚疾患や、化学物質過敏症になっている人がいることも事実です。本当に布団に防ダニ加工は必要なのでしょうか。

ダニは高温と湿気を好む生物です。
まずはダニが繁殖しないよう衛生に心がけ、しっかり太陽に干して日光消毒し湿気をなくすことから始めてみるのも良いのではないかと思います。
一晩中肌に触れている布団はなるべく安全なものを選びたいですね。