サラダのドレッシングは多くのご家庭にあるでしょう。
ドレッシングを選ぶ際に健康という観点から、何か注意すべき点はあるでしょうか。
サラダにかけるドレッシングは油が使われていることが多いですね。油は1g当たり9kcalとカロリーが高く気にする人も増えており、ノンオイルなど工夫を凝らしたドレッシングもたくさん登場しています。
心配されるのは、カロリーを減らすために危険な合成甘味料が使われている製品です。
合成甘味料には注意が必要
スーパーに行くとカロリーカットのようなドレッシングが幾つかありました。こちらの胡麻の風味のドレッシングは「カロリーハーフ」と表に書かれています。
もう一つのドレッシングは表には「ノンオイル」と大きく書かれていました。
それぞれ一括表示の乳化剤や酸味料、調味料(アミノ酸等)と、幾つの成分が入っているか分からない気になる添加物の文字が並んでいます。
(一括表示とは複数の添加物をひとまとめに表示することです。詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと)
甘味料ステビア 摂りすぎ注意
今回選んだドレッシングはどちらもカロリーを抑えたものとして売られていました。
そして共通するのが甘味料のステビアとスクラロースです。
ステビアは植物でハーブの一種で、葉を噛むと甘い味がします。
甘味料として入れられているものは加熱した水で抽出して精製されたものです。
昔から甘味料として使われ、不妊、避妊作用があると言われることもありますが、本当にそうなのかはっきりとはわかりません。
いずれにしても危険性がほとんどなくても、偏って摂りすぎる事はあまり好ましくないですね。(たとえば危険性のないただの水であっても、大量に摂れば命の危険が出てきます)大量に摂りすぎるのは注意した方が良いでしょう。
合成甘味料 スクラロースの危険性
一番気になるのは合成甘味料であるスクラロースがどちらにも入っていることです。
スクラロースは砂糖を原料とした合成甘味料です。砂糖が原料であり、砂糖の600倍に相当するほど甘さがあるにもかかわらず、砂糖のように炭水化物として消化吸収されません。消化吸収されないためカロリー的には0となっています。
この合成甘味料は問題を抱えた物質です。
強制経口投与した実験では胃腸障害や妊娠したウサギの一部で流産や死産が起きています。ウサギはデリケートですからこれだけでスクラロースが危険とは断定できませんが、一部ではそんな結果が出ています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
またスクラロースの危惧する点は下水処理されにくい物質であることです。
スクラロースをはじめとする人工甘味料は、カロリーが殆どないため体で代謝されずそのまま排出されることが想定されます。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
スクラロースは川や湖や海に流れ込み、それ自体が半分の量になる半減期が数年もかかることも報告されています。つまり人工甘味料をとることは水質汚染の原因となり、長きにわたって汚染が続くことになります。
出典 神奈川県環境科学センター
砂糖の600倍もの甘味でカロリーカットが期待できるスクラロースですが、安易に摂るのは考えものですね。
ドレッシングは手作りが一番
ドレッシングは手間で作り置きが出来ないと敬遠されがちですが、意外と簡単に出来ます。基本的には酢、塩、油があればそれだけでフレンチドレッシングになります。
分量も絶対これという決まりもなく、基本のフレンチドレッシングにたまねぎのみじん切りを入れるなどすると美味しさもアップします。
コショウやハーブを入れると雰囲気のある味に。醤油をいれてみたり、油をごま油にすれば和風のドレッシングになります。
何を入れても構いませんから、いろんなドレッシングを作ってみるのも楽しいでしょう。
こちらの記事では私のおすすめの手作りドレッシングレシピを載せております。よければぜひどうぞ。
マヨみたいなドレッシングの中身&玉葱ドレッシングレシピ
最後になりましたが、この記事で最初に見た安価なプライベートブランドについてです。カロリーハーフの胡麻ドレッシングでしたが、食用植物油脂に何を使っているのか気になったので電話で確認してみました。中身は菜種油と大豆油という事でした。
国産の菜種油の自給率はわずか0.04%。国産大豆の自給率は6%です。
国産の原料かどうかは訊きませんでしたが、お値段と自給率から考えるとおのずと答えが出ます。しかし問題の多い安価なパーム油などではなく菜種油と大豆油をお使いということで、なかなか頑張ってくださっているんだなと思いました。