前回は我が家で愛用している鰹節について書かせていただきました。
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出汁鰹を安くお得に!こだわり食材市場でお買い物

大阪の友人から教えてもらって、もう十年以上も通う大阪府茨木市にある北部中央卸売市場の付帯施設、大阪食品流通センター。年一回は必ず買い出しに行きます。

料理人などのプロが買い付けに来る中央卸売市場は私たち素人でも入ることが出来ますが、少し敷居が高い雰囲気です。
一方流通センターは、プロはもちろん私たちでも買い物しやすい区域になっています。

卸市場
※イメージ

卸が基本なので一つひとつの商品の量は多いですが、その分お安く、とてもお得なものがいっぱいあります。
一般的なスーパーやコンビニのように店や陳列や照明が綺麗だとかオシャレという訳ではありませんが、宝探し気分で買い物ができます。

そんな大阪食品流通センターにある鰹節は、一般的なスーパーよりもかなりお安く大量に手に入れることができ、いつもの料理を数段美味しく仕上げてくれる鰹節でした。

今回は鰹節と同じく食卓に欠かせないお出汁、昆布についてもご紹介しようと思います。

昆布専門店で出汁昆布を購入

私が出汁昆布を買うお店は決まっています。明治8年創業の昆布・海藻問屋の「中嶋食品工業」さんです。
中嶋食品工業では昆布以外にも 佃煮、珍味、若布、お菓子なども扱ってます。

大阪・茨木こだわり食材市場:昆布の中嶋食品工業

決まって買う昆布は「真昆布」の耳(端っこ)のところ。
真昆布の真ん中の部分は綺麗にカットされ、主に一般のスーパーに並びますが、見た目が悪い耳の部分は小売りの店頭には並びません。

でも、耳の部分であっても澄んだ綺麗な出汁が取れるのが真昆布の特徴です。
その耳だけを大きな袋に入れ、商売人向きに売っているのを買ってきます。
袋には1㎏も入っていてびっくりするぐらいリーズナブルなお値段です。
こんなにたくさん入っています。

出汁昆布 1

うちではみそ汁、吸い物、煮物の出汁はもちろんのこと、きずし、鯖寿司、それに自家製漬物には欠かせません。
お安いので遠慮なくたくさん使えるから、下手な料理もお出汁をきかせ、かなり美味しく仕上がりげることができます。

和食の基本はお出汁かもしれません。
一般スーパーには決して並ばない真昆布の耳は、うちには欠かせない食材です。



ここでしか手に入らない手作り塩昆布用の昆布

昆布は出汁用だけでなく、必ずもう一種類購入します。

毎年手作りしているお茶漬け用の塩昆布を作るための昆布です。
塩昆布は家にある調味料で作ることが出来ますし、義母がいつも作ってくれます。とても美味しいんですよ。

材料の塩昆布はスーパーはもちろん、デパートにも売っていません。(自分で作る人は少ないようなので商品がないのだと思います)
そこで中嶋食品工業まで買いに行くのが毎年の恒例となっています。最小単位でも1㎏も入っています。

出汁昆布 2

板状の大きな昆布を買ってきて自分で四角くカットしても使えますが、かなりの労力が必要です。なので初めから四角くカットしたものを購入することにしています。

このカットした昆布ですが、実はグレードがあります。うちでは肉厚で食感が良い「特A」という高級な昆布を買ってきます。
自宅で安く作れるのですから、ここはちょっと奮発するのが我が家のお約束です。

作った塩昆布は自分の家でも食べるのですが、作ったら人についおすそ分けしてしまいますよね。どちらかと言えばそっちの方が多いでしょうか。
皆さんが美味しいと言ってくれるので、義母はせっせと塩昆布を炊いてくれます。

お婆ちゃんのお茶漬け用 塩昆布レシピ

材料

酢(下準備用) カップ約6杯
四角く切った真昆布500g
醤油  1.5カップ
酒   1.5カップ
みりん 適量(大さじ三杯くらい)

作り方

下準備として前日に、カップ2杯近いお酢をまんべんなくかけて混ぜあわせる。
二時間おきに三度くらい同じ工程を繰り返し、柔らかくしておく。
混ぜるときに粘らないように注意します。

下準備が終わったら醤油と酒を合わせた調味料と昆布を鍋に入れ、火にかけ沸騰させる。
沸騰したら弱火にし、時々かき混ぜながら、たっぷりあった調味料が無くなるまで2~3時間炊く。
炊き上がる直前、みりんを入れて軽くかき混ぜたら出来上がり。

手作り 塩昆布

日本全国何処でも何でも買えるご時世ですが、
ここに行かないと買えないというものは価値があるような気がします。
中嶋食品工業の出汁昆布や塩昆布用の昆布も、そんな一品だと思います。