ちまたにはカロリーオフの食品があっちこっちに見られます。カロリーオフの飲料水。カロリーをカットした菓子類。
ダイエットや美容や健康でカロリーを気にしている人には魅力的な食品ばかりです。しかし、そのカロリーオフには危険性が潜んでいます。

カロリー0

中でも、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKの3つには要注意です。

カロリー0は、本当は0カロリーではない

低カロリー、カロリーオフの飲み物食べ物は、実際には0カロリーではありません。
「カロリーオフ」と表示して良いのは100mlあたりに20キロカロリー未満、「ノンカロリー(カロリー0)」として良いものは100mlあたりに5キロカロリー未満という事になっています。

厚生省 カロリーオフ
出典 厚生労働省

消費者は「カロリー0だからいくら飲んでも食べても大丈夫!」と思い込んでしまいますが、厳密にはカロリー0ではないのです。更なる問題として、美味しく感じる甘みのほとんどが食品添加物の合成甘味料であることがあげられます。

甘味料の代表アスパルテーム

合成の甘味料は自然から作られる砂糖などの甘みと比べると、どの合成甘味料も、天然由来の甘味料よりも数十倍から数百倍の甘みを持っています。
つまりたった少しで甘みを感じるため、カロリーオフやカロリー0の表示が実現できるわけです。しかも天然由来に比べるとはるかに安価だという点も企業にとっては魅力です。

その中でもアスパルテームは、1983年には日本で食品添加物として認可されています。製品に含まれているのはもちろん、甘味料としても手軽にスーパーで買うことが出来ます。

アスパルテーム 表示

アスパルテームはアスパラギン酸フェニルアラニンというアミノ酸の化合物で、実に砂糖の200倍の甘みがあります。
通常の砂糖の1/200の量で同じ甘さを感じるので、甘いのにカロリーはほぼ0に等しく、血糖値に影響を与えないとメーカーは主張しています。

アスパルテーム

アスパルテームの中の危険物質

現在多くの研究者がアスパルテームの危険性を指摘しています。警鐘を鳴らす多くのサイトも検索で見つかります。

アスパルテームはアスパラギン酸とフェニルアラニンが結合してできた人工甘味料と言いましたが、そのフェニルアラニンは、フェニルケトン尿症の人は避けなければいけない物質です。
先天的な疾病であるフェニルケトン尿症の人がフェニルアラニンを摂ると、脳に蓄積されて脳症になってしまうのです。

日本では生まれた時に検査が義務づけられているため、この病気であるかないかを自分で知らない人はいません。成分に気をつけていれば脳症になることはないと思われます。(アスパルテームは多くの食品に使われているので避けるのは大変だと思いますが…)

さて、アスパルテームは体内に入るとアスパラギン酸とフェニルアラニン、そしてメタノールの3つに分解されます。

アスパルテーム 体内で分解

3つの成分のうちメタノール(メチルアルコール)は大量に摂取すると危険です。誤って服用してしまった人に後遺症が見られたり、亡くなったという報告もあります。

研究の中には通常のメタノールよりも毒性が高くなると言われることもあるようですが、ごく少量のアスパルテームを摂取したぐらいでは危険性は全くないというのが一般的な見解です。
しかしカロリーが低いからといって、アスパルテーム入りの飲料やお菓子を日常的に選んではいないでしょうか?

子供のおやつにはあちらこちらにアスパルテームが使われています。子供は大人以上にどんなことでも影響を受けやすいものです。少ししか食べないからと言って、完全に安心することはできないと思います。



最近広まったスクラロースについて

スクラロースは砂糖の約600倍の甘みを持つ物質です。ジュースやデザート、ドレッシング等品目以上の食品に使用されています。

どんな成分でもそうですが、この成分もまたさまざまな動物実験が繰り返されてきました。
その結果多くの部分においては問題なしとされ、一部分に流産や死亡が確認されてもそれはスクラロースが原因なのではないと結論付けられました。

スクラロース
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成

流産や死亡が偶然だったとして、他の理由から来たものだったとして、でもそれが「だからスクラロースは安全である」と確かに繋がるのでしょうか。
スクラロースの化学構造は有機塩素化合物で、農薬で有名なDDT やダイオキシンといった、強い毒性を持つ他の有機塩素化合物の化学構造とよく似ています。

 

スクラロース 有機塩化化合物
出典 Wikipedia 加工して作成

強い毒性のある農薬や、毒性のある有機塩素化合物は自然界にはもともと存在しません。
それと同様の化学構造を持つ甘味料はいかがなものでしょうか。

専門家の中には危険性を唱える方も居ます。
安全性が高いという意見と、少しでも危険性があるという意見。
両極にあるこの見解がどちらかに一致しない限り、どうだと判断するのは難しいでしょう。

安全性が確認されていない甘味料は避ける方が賢明だと思います。

次回はアセスルファムKについて書いていきたいと思います。