随分前から化粧品やベビーパウダーに入っているタルクには、注意が必要だと言われています。
タルクの入っている日用品ですぐに思いつくものと言えば、ファンデーションやベビーパウダーです。
日本ではタルクに関してあまり問題視されていない気がします。
しかし先ごろアメリカのロイター通信で、こんなニュースが報じられました。
タルクが原因で7200万$の損害賠償
アメリカの大手の医薬品や日用品を扱うメーカーが、自社の製品を使用した関係で卵巣がんで死亡した女性の家族に、損害賠償と懲罰的損害賠償の支払いを命じられたというものです。
訴えの内容ですが、メーカーは消費者に対して数十年にわたり、タルクを使用した製品にはがんを引き起こす恐れがある事について警告することを怠ったとしています。
日本人はお風呂やシャワーの後にベビーパウダーをはたいたり、フレグランスを体に付けるということは習慣的にはあまりありません。
しかしアメリカの人は統計によると、最大で17%の女性が習慣的に性器にタルクを用いています。消臭パウダーをはたくと良いという化粧品メーカーの宣伝があったからだそうです。
習慣的なタルク使用は卵巣がんのリスク大
1994年にはすでにアメリカのがん予防連合は、習慣的なタルクの使用は卵巣がんのリスクが高くなると言ってきました。
出典 ガンからの警告 [ サミュエル・S.エプスタイン ] 加工して作成
またがん予防連合はタルクを扱うメーカー各社にも、緊急にタルクの使用の危険性を消費者に知らせるように求めています。タルクが危険であると表示する嘆願書をアメリカの食品衛生医薬局(FDA)にも提出しています。
しかしながら今までタルクの使用は続いていますし、損害賠償まで発展したことはなかったと思います。
アメリカでは毎日38人もの女性が卵巣がんで亡くなっています。
タルクは乳幼児にも使われます。非常に怖いことだと思います。
タルクが卵巣がんの大きな危険因子であることはいくつもの研究機関ですでに分かっていると言います。
出典 ガンからの警告 [ サミュエル・S.エプスタイン ] 加工して作成
タルクの使用がなくなれば良いのにと思います。
日本製にも使われているタルク
日本の日用品は大丈夫だろうかと探してみました。近所のそこそこ大きなスーパーでは、訴訟を起こされた例のメーカーのベビーパウダーは見つかりませんでした。良かったです。
が、日本のメーカーのものは置いてありました。「その他の成分」の一番はじめにタルクと書かれています。
化粧品コーナーではファンデーションを見てみました。こちらは一番はじめにタルクと書かれています。
最初に書かれているということは、一番内容量が多いということです。入っている量の多い順番に表示するようになっているからです。
ベビーパウダーはどこに使いますか?赤ちゃんが女の子だったら心配ですよね。
ファンデーションだって日中ずっと皮膚に付いたままではないでしょうか。
日本では取りざたされていないタルクですが十分注意が必要だと思います。タルクの入っていないベビーパウダー、ファンデーションを選ぶ方が賢明かもしれません。
安全なおすすめファンデーション
私のおすすめはこちらのファンデーションです。使い心地も良く肌馴染みも上々です。
どうせ使うなら、美しさも健康も逃さない安全なものを選びたいですね。