我が家は数年前に比べると、クーラーの使用頻度は下がったのに断然涼しく過ごせています。

クーラー

今回は涼しく夏を乗り切るエコな工夫と、クーラー依存から解放してくれた「塗装」についてです。

年々進む地球温暖化

表で見るとよく分かりますが、地球温暖化が進んで世界中どこも年間の平均気温が高くなってきています。

地球温暖化の進行
出典 「不都合な真実」 アル・ゴア

ここ数年、夏になると日中は外に出る勇気が出ないような気温です。熱中症になると困りますし、クーラーが欠かせなくなりました。
それでも何か他に対策できないかと思い、家の壁の西日があたる面にはゴーヤでグリーンカーテンをしたり、南の窓には大きなシェードで日よけしたりと、できる範囲で工夫を凝らしています。

ゴーヤでグリーンカーテン

もう4年前になるのですが、うちでは家の外壁をのタフコートで塗り直しました。瓦も同じ熱交換塗料で塗装してあります。
この塗装は室内の温度が上がりにくい塗装なのです。



熱交換塗料とはどんなもの?

熱交換塗料とは、塗料の中の特殊な物質で一旦吸収した太陽の熱を空気中に放出し、表面の温度を10℃以上下げると言うものです。

熱交換塗料の原理
出典 株式会社 ハミオテック

難しい原理は分かりませんが、同じような熱反射塗料は、塗装の表面が汚れてくると熱を反射する効果が下がってくるそうです。

熱交換塗料のタフコートの良いところは、塗装して年数が経ち、表面が汚れてきても効果が持続する事です。水性のペンキなので照り返しもほとんどありません。

熱交換塗料の具体的な応用例
出典 株式会社 ハミオテック

実際に家を塗装してもらった感想

塗装期間は、通常の塗装と日数的には変わりません。塗装の色も自由で、どんな色でも選ぶことが出来ました。そして水性インキなので、よくある油性のペンキのように揮発性トルエンのような溶剤ではなく、塗装で目が染みたり匂いが鼻につく…という事が一切ありませんでした。

これは、健康面でも優しい塗装かも知れません。

効果はどう?実際の涼しさは?

肝心の部屋の中が暑くないかどうか、その効果です。

体も気温に慣れてくるので、涼しいかと言えば夏場はやはり熱いです。
でも毎年真夏、特に8月のお盆に窓も締め切り、家族で朝から墓参りに行って帰ってきた時にこの塗装の良さを実感します。

家の塗装

天気が良くて気温が高い夏の日に何時間も締め切った家の中は、家中がむっとした室のような状態になっているのが普通です。
しかしこの塗装をしてからは、クーラーをかけたほどではないにしろ、帰宅時にはひんやりとしています。
何年も経って体が慣れた今でもこういう時に効果を実感できます。

真夏のコンクリートを素足で歩けるか?

一番驚いたのは2階のコンクリートのベランダでした。このベランダにも塗装をして貰っていました。
夏の夕方、南向きのベランダで洗濯物を取り込む時に、うっかり素足でコンクリートに触れてしまったことがあります。
想像してみて下さい。コンクリートに素足ですよ…

普通なら「熱い!」と飛び上がる場面です。でもこの時の私の感想は、「あったかい」でした。

実際に東京のコンクリートの小学校の校庭では、この熱交換塗料のタフコートが施され、運動会の時にこの学校の児童は全員裸足で競技を行っています。

熱交換塗料のタフコートの導入例 (2)

京都府警に飼われているシェパードなどの警察犬の犬舎にも、この熱交換塗料のタフコートが塗られており、暑がりの犬たちもクーラーなしで元気に過ごせています。

他にもたくさんの導入実例を見つけました。色々なところで活躍しているんですね。

熱交換塗料のタフコートの導入例 (1)

熱交換塗料のタフコートの導入例 (3)

熱交換塗料のタフコートの導入例 (4)

出典 ARBAR

地球温暖化防止に貢献する塗装

たまたまご縁で知った熱交換塗料ですが、クーラーを使う時間も少なくなり、その分だけ熱を排出しないので、地球温暖化防止に少しは貢献できているかなと思います。

熱交換塗料のタフコートについては、こちらもご参考までにどうぞ。

出典 pcrsmobile

地球温暖化の問題はとても広い範囲に及びます。
WWFの計算によると世界中の国が一丸となれば地球温暖化は食い止めることが可能で、地球を元に戻すことが出来るそうです。

まずはひとりひとりの意識からですね。
ゴミの分別やエコバックなど、自分の出来るところからやってみると、地球温暖化対策になると思います。