もはや誰もが知っている受動喫煙の恐ろしさ。
タバコを吸う本人よりも、傍にいる人の方が副流煙で危険に曝されているという事実はもはや常識となりました。

タバコ

喫煙者が吐き出す煙はもちろん、カーテンや服に染みついた匂いですら有害化学物質です。吸ってない人の方が悪影響を受けるのは納得できませんよね。
受動喫煙の急性の症状としては眼のかゆみや痛み、涙、くしゃみ、鼻汁、喉の痛み頭痛、吐き気、咳、指先の血管収縮、心拍増加、皮膚温低下…など、様々な症状があげられます。

受動喫煙をPM2.5に換算すると?

ちょっと面白いデータがあります。
日本禁煙学会が出しているデータですが、受動喫煙を近年有名になったPM2.5に換算したものです。

PM2.5は草や木・化石燃料等の燃焼によって発生し、タバコもその例外ではありません。
大気中のPM2.5の濃度について、健康を保護する為に環境省は、「1年間の平均値が15µg/m3以下、かつ1日の平均値が35µg/m3以下」という基準を定めています。

大気中のPM2.5値が10µg/m3増えると心臓や肺の病気の死亡率が9%、肺がん死亡率が14%、全死亡率が6%増えるということですから、大変重大な数字と言えます。

PM2.5と死亡増加率

中国の北京ではPM2.5が400-900μg/m3まで達することがあり世界中が驚きましたが、実は日本でも年がら年中同じ環境にある場所が全国どこにでも存在します。
それは禁煙していない飲食店の店内です。

禁煙でない飲食店のPM2.5は、200-800μg/m ³に 達するとも言われています。
ファーストフード店、喫茶店、パチンコ店、駅の喫煙コーナー、狭い車の中などでの喫煙は危険です。

締め切った室内で喫煙しているご家族はいませんか?
受動喫煙の影響は大人より子供、子供より赤ちゃん、胎児の間も影響を受けます。もちろんペットもその例外ではありません。

受動喫煙が引き起こすと思われる障害で、子供に関するものを列記しておきます。

• 早産
• 小児がん・白血病・脳腫瘍
• 肺結核・呼吸障害
• 知能低下
• 難聴
• 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
• 虫歯
• 虫垂炎・クローン病
• アトピー性皮膚炎
• 低身長

大事なお子さんを守るためにも、お子さんのいるところでの喫煙はきっぱりやめて下さいね。