スーパー、コンビニ、自販機で買うペットボトルの飲み物を選ぶ時、水にするかお茶にするか…スポーツ飲料も候補の中に入ってきます。特に夏場の熱い時なら、汗をかいたらスポーツ飲料の方が良いような気がします。
スポーツ飲料はどの製品も塩分と糖分と水分が補給出来るのでしょうか。どれを選んでも危険性はないでしょうか。
好ましくない成分が入っていないか見てみましょう。
スーパーで見つけた商品です。自販機で買うよりも安く100円もしません。成分表示を見てみます。
原材料名 果糖、食塩、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、塩化K、塩化Mg、乳酸Ca、酸化防止剤(ビタミンC)、バリン、イソロイシン、ロイシン
さすがにスポーツ飲料だけあって塩化K、塩化Mg、乳酸Ca、バリン、イソロイシン、ロイシン等のミネラルやアミノ酸の栄養素が入っています。
勿論この価格ですから、化学合成の栄養であるとは思うのですが…
見た目以上に含まれる添加物
ここで気になるのは、まず一括表示が可能な酸味料や香料が入っていることです。
一括表示とはいくつもの添加物を混ぜ合わせても、まとめてたった1つの名称で表示して良いということです。そのため中に何種類の添加物が含まれているのか消費者にはわかりません。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと)
酸味料には危険性のあるものは少ないにせよ、実に24種類の添加物の中からいくつ入れても、「酸味料」とだけ書けば良いのです。酸味料として使える成分はこれだけあります。
出典 消費者庁 加工して作成
香料はこれまでこのブログで何度も取り上げていますが、人体にも環境にも悪影響を及ぼすものが数多く存在します。(※安全性が確認されている香料もあります)
香料は種類が多く、専門家でさえ一括表示も合わせた香りの種類はどれだけになるか分からない程だと言います。以前香料の協会に電話で香料の種類を聞いたところ、恐らく4000種類以上になるであろうと言われました。
長いですが、下記の資料をご覧ください。これ以上の香料が日々作り出されているわけですね。
出典 消費者庁 加工して作成
多いですよね。
一つ一つの添加物に危険性がなかったとしても、その数はあまりにも豊富です。
それが体の中で合わさった時にどのような化学反応が出るのか、その全てを把握できているわけではありません。むしろ今まさに私たちは身をもって、添加物に対する人体実験を行っている最中だとする考え方もあるのです。
出典 食品・化粧品危険度チェックブック 加工して作成
安全と断定はされていない甘味料
スポーツ飲料の問題は香料や酸味料の一括表示だけにとどまりません。
合成の甘味料であるアセスルファムKやスクラロースも心配のタネの一つです。
アセスルファムK(アセスルファムカリウム)は実に砂糖の200倍もの甘さを持つ、自然には存在するはずのない人口の甘味料です。
アセスルファムKの安全性を確かめるべくこれまで数々の動物実験が行われました。
報告によるとマウスによる実験で、雄はアセスルファムKを10.000㎎/㎏与えた場合に全て死亡しています。マウスの雌では、5.000㎎/㎏で24時何以内に死亡例が確認されました。
死亡例では、死亡に至るまでに運動能力が低下したり痙攣が起きたり、小腸の壁が赤くなったりしたと記されています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
発ガン性や繁殖試験、催奇形性試験、抗原性試験、変異原性試験、一般薬理試験なども行われています。病理試験では死亡例も出ています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
そして最終的に一日の摂取量が決められ、人の場合15mg/㎏とされました。
安全性を確かめるための毒性実験ですが、たくさん使うと死亡することが分かったから、少ない量にしておこうという判断のようにも見えます。
最後の使用基準をみてもはっきりと安全性を断定はしておらず、これぐらいが適当だろうとしているのです。
またアセスルファムKは、カロリーがないため体内では代謝が行われません。従ってアセスルファムKは体外に排出されることになります。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
その排出された後のアセスルファムKは、下水処理されにくい物質であると分かってきています。
処理されなければそのまま川や湖や海に流れ込みます。つまり人工甘味料をとることは水質汚染の原因となり、長きにわたって汚染され続ける可能性が高いということです。
飲むだけで環境汚染に繋がる甘味料
スクラロースの方はアセスルファムKよりも甘味が強く、砂糖の600倍もの甘さを持ちます。
強制経口投与した実験では胃腸障害や妊娠したウサギの一部で流産や死産が起きています。ウサギはデリケートな動物ですから、これだけでスクラロースが危険とは断定できませんが、たくさん使用した場合に、ごく一部ではそんな結果が出ています。
出典 公益財団法人 日本食品化学研究振興財団 加工して作成
スクラロースの危惧するところは、アセスルファムKと同様、下水処理されにくい物質であるところです。スクラロースをはじめとする人工甘味料はカロリーが殆どなく、体で代謝されずに排出されると予想されています。
代謝されずに河川へ流れ込んだ人工甘味料は、それ自体が半分の量になる半減期が数年もかかることも報告されています。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
つまり人工甘味料をとることは水質汚染の原因となり、長きにわたって汚染が続く危険性があるのです。
出典 神奈川県環境科学センター 加工して作成
砂糖の600倍もの甘味があり危険性はないとされるスクラロースですが、安易に摂るのは考え物ですね。スポーツ飲料を選ぶなら、このような甘味料のないものを選んだ方が安心できる気がします。
スポーツ時には手作り経口補水液
スポーツ飲料はスポーツの時、汗をかいたときにはとても重宝します。汗で失った塩分や水分を補い、糖分というエネルギーも補ってくれるからですね。
もしご自分で作るなら、経口補水液はどうでしょうか。スポーツする時に持って行くと重宝すると思います。経口補水液は自宅にあるもので簡単に作れます。
経口補水液レシピ
水・・・1ℓ
砂糖・・40g
塩・・・3g
レモン少々
意外とシンプルです。
レモンは柑橘系なら何でも構わないと思います。これなら全く添加物もなくて、安心してスポーツ時に飲めますよね。