この季節になるとそろそろ冷たい素麺も食べたくなります。
昔、夏のお休みのお昼は、素麺かひやむぎが定番でした。子供でしたから素麺は少し淡泊過ぎて物足りませんでしたが、素麺つゆはいつも美味しいなと思っていました。
昔はめんつゆはどこの家庭でも手作りでした。出汁を取った椎茸がそのまま入っていて、それを食べるのが楽しみだったのを思い出します。でも今は家で出汁からめんつゆを作る人は少ないのではないでしょうか。
どこのスーパーでもいろいろなメーカーからめんつゆが出ています。ひとつ見てみましょう。
自家製とは違う市販のめんつゆ
こちらはストレートタイプのめんつゆです。
原材料名 ぶどう糖果糖液糖、しょうゆ(本醸造)、水飴、食塩、ふし(かつおぶし、むろあじぶし)、醸造酢、かつおエキス、こんぶ、とりがらエキス、煮干し(とびうお)、酵母エキス、調味料(アミノ酸等)、アルコール(原材料の一部に小麦、大麦、さばを含む)
となっています。
自宅では用意できない原材料が書いてあります。
成分の表示は入っているものの多い順に、先に食材、次に添加物と並ぶように決まっています。一番多く入っている原材料がぶどう糖果糖液糖なのは少し驚きです。甘味料が一番多いことになります。
合成の甘味料は血糖値の急上昇の危険性あり
甘み成分が昔からある甘味料なら嬉しいのですが、ぶどう糖果糖液糖は化学的に作り上げた人口の甘味料です。
出典 Wikipedia
ぶどう糖果糖液糖や果糖ぶどう糖液糖は、異性化糖と言われる合成の甘味料で、これを使う一番のメリットは安価であることです。安い原材料ならコストダウンに繋がるので、このような人工の甘味料がよく使われます。
メーカーには安くて好都合かも知れませんが、ぶどう糖果糖液糖などの異性化糖の怖さは、一気に血糖値が上がる事にあります。
普通の砂糖でさえも血糖値が上がるのに対し、ぶどう糖果糖液糖は体内への吸収速度が早いため、もっと早く血糖値を上げてしまうのです。
今は小学生でさえ糖尿病になる時代です。
お菓子の食べ過ぎで糖分が多いなら納得も出来なくもないですが、ご飯のおかずや調味料に急激に血糖値を上げるものが使われるのことに納得がいかないのは私だけでしょうか。
普通にご飯を食べているだけで糖尿病の危険に曝されるのは理不尽ではないでしょうか。
(ぶどう糖果糖液糖について詳しくはこちらの記事へ↓
ガムシロップは砂糖じゃない。糖尿病になる日が早まる甘味料)
安全性が確立されていない調味料(アミノ酸等)
アルコールが入っているのも謎ですが、かつお節やこんぶ等が入っている上に、添加物の調味料(アミノ酸等)が使われています。
調味料(アミノ酸等)は、今やありとあらゆるものに使われている添加物です。調味料、食品、お菓子に至るまで…入っていないものを探す方が難しいかも知れません。
調味料(アミノ酸等)は一括表示ができる添加物です。何種類もの成分を使っても、「味付けをする」という目的で使われたのならば、「調味料(アミノ酸等)」としてひとつの名前に一括して表示することができます。表示はひとつでも、これに使える添加物は、現在56種類に及びます。
出典 消費者庁 加工して作成
一括表示のもの以外にも、別添1に書かれた調味料と記載のある365種類の添加物ならどれを使っても構いません。(アミノ酸に限ります)これを入れたなら、かなりの数の添加物が使える事になります。
少し前から私たち消費者にも化学調味料は良くないと知られてきて、そんな名称の添加物はなくなってきました。
その頃の化学調味料と言われるものは、単純にアミノ酸やイノシン酸等の旨味成分が主成分でした。これだと旨味はあっても味が単調なので、最近は調味料(アミノ酸等)等と表示していくつもの添加物を入れ、飽きの来ない複雑な旨味にする傾向にあります。
売る為に企業は次々と研究を重ねているのでしょうが、その結果として有害化学物質をどんどん増やされたら消費者としては困りものです。なにしろ添加物と添加物を合わせた時の相互作用はまだ全ては明らかになっておらず、安全性は確立されていないのです。
メーカーさんには私たち消費者が喜ぶ、美味しくて健康的な物作りをして貰いたいと切に思います。
安心素麺つゆはやさしい味
そう麺つゆはここ数年こちらのものを気に入って使っています。
食材のみで作られていて必要のない添加物は一切入っていません。しっかりとお出汁が効いていて優しい味のそう麺つゆです。
一度蔵元の見学会に行ったことがあり、そう麺つゆの担当の若者にも会ったので
毎回素麺を食べながら「あの若者が作ってくれたんだな」と思い出しながら
ありがたく頂いています。