先日、たまにしか売っていない3ヶ月待ちの人気のソースを見つけたから買ってきたと、主人が持って帰って来ました。
人気なのによく買えたねと喜んだのですが、つい癖で成分表示を確認してしまいます。安心できる原材料なら嬉しいんですけど…
ソースの原材料
成分表示を見てみました。
あらー、添加物がたっぷりです。せっかく買ってきてくれたのに残念な結果となってしまいました。
複数の添加物をひとまとめに表示
野菜・果物(トマト・たまねぎ・りんご)、砂糖類(砂糖・黒糖)、食塩、醸造酢、香辛料までは原料です。
そこから表示されているたん白加水分解物、カラメル色素、酸味料、調味料(アミノ酸等)、甘味料(サッカリンNa)、香辛料抽出物、ビタミンB1が添加物です。
酸味料、調味料(アミノ酸等)は一括表示です。
ひとつの名前で表示されていても、その中に入っている物質は最低でも2つ以上です。複数の添加物をひとまとめに表示しているのですね。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと)
いくつの成分が入れられているかは、問い合わせても企業秘密で教えて貰えないことがほどんどです。なので一括表示があれば、意外にもかなり多くの添加物が入っている可能性も十分にあります。
ビタミンB1は何から出来ているのか
最後に書かれているビタミンB1は何のために入れられているのでしょう。
あまり見かけないので気になり、メールで訊いてみました。
数日後、返事をいただきました。
ビタミンB1に使用されているデキストリンはさほど危険性はなさそうですね。
発ガン性が認められている添加物
甘味料のサッカリンNaは漬物やジュース、缶詰、瓶詰、乳酸菌飲料、魚介加工品などにも使われる甘味料です。
一時期これは大変問題だと言われ一度は厚生省が使用を禁止しましたが、また認可されています。
動物実験では弱い染色体異常の誘発性、雄のラットのみではありますが膀胱に発ガン性が認められています。
出典 食品安全委員会 加工して作成
このような物質は入れて欲しくないですね。
塩酸の残留が心配な成分
また、たん白加水分解物も安全性に非常に疑問のある物質です。
これは比較的新しい添加物です。
今までは日本人がおいしいと感じやすいアミノ酸は、「化学調味料」という名前で添加物として入れられてきました。しかしこの「化学調味料」はどうやら体に良くないらしいと言われ出し、次に調味料(アミノ酸等)という添加物が登場しました。
これを使うとパッケージの表には「化学調味料不使用」と表示ができるようになります。化学調味料が入っていないんだと思って安心して買ってしまいますよね。でも同じようなものが入っているのです。
さて、その調味料(アミノ酸等)も時代が進むにつれて、どうやら体に良くないらしいと知られるようになってきました。
そして次に登場してきたのが、たん白加水分解物という新しい名前のアミノ酸の添加物です。
これを製造するには酵素を使う方法と、塩酸を使う方法があります。コストを抑えられるのは塩酸を使う方法なので、多くの場合は塩酸を使って製造されるようです。
もちろん安全であるよう検査はされているのでしょうが、万一塩酸が残留していたらと思うと恐ろしいことです。
塩酸を使う方が低コストなので、製造する立場から見ると魅力的だと思います。しかし危険だと知られて売れなくなったら、次にまた危険とバレにくいものを開発する…そんな姿勢で作られたものに、本当に消費者は喜ぶでしょうか。
食品でも日用品でもメーカーの人が自ら使いたくなるような、自信を持って宣伝したくなるような、そんな製品作りをしてもらえたら消費者として嬉しいなと思います。
(たんぱく加水分解物について詳しくはこちらの記事へ↓
塩酸で作る旨み成分のたんぱく加水分解物)
安全なおすすめソース
私がいつも使っているウスターソースは、光食品の国内産有機野菜・果実使用のソースです。
中身は至ってシンプル。
有機野菜と果実、米酢と砂糖と塩と香辛料です。どの材料もこだわっているのが分かります。
100%国内産有機、国内産米100%、香料なし。保存料、化学調味料、カラメル色素も当然なしです。
お味も、まろやかで優しい味です。
国内産有機栽培の玉ねぎ・トマト・みかん・にんにく・人参の持つ本来の甘味をいかしたウスターソース
これで一本300円代です。お安いと思います。
安心できる物を作って下さるメーカーさんに拍手を送りたいですね。