夏ですね。女性は化粧崩れ、汗をかいたら脇の匂いも気になります。今は各メーカーから色々なタイプの制汗剤が売られています。

制汗剤
ずっと昔は2つのメーカーが主流でしたが、その内のひとつがあったので見てみます。

一般的な制汗剤

私も何度も使った事のある一流メーカーの制汗剤です。

女性用制汗剤

有効成分  クロルヒドロキシアルミニウム
その他の成分 シクロペンタシロキサン、ステアリルアルコール、タルク、硬化油、POPブチルエーテル-1、マイクロクリスワックス、グリチルレチン酸ステアリル、香料、BHT

と書いてあります。



合成のポリマーは肌にべったりと張り付く成分

シクロペンタシロキサンマイクロクリスワックス等は合成のポリマーです。
ポリマーで皮膚が覆われると皮膚の表面がさらっとした感じになります。この種のポリマーは危険性は低いとされています。

しかしこのような合成ポリマーは肌にしっかりと付くので、洗い流すには強い洗浄力が必要です。
つまり危険性のある合成界面活性剤入りの洗浄剤を使うことになります。これはちょっと困りものですね。

環境に流してはいけない危険成分のBHT

BHTジブチルヒドロキシトルエンという名前です。
BHTは最後にトルエンと付いているように、揮発性の物質で制汗剤をつけた時に皮膚の熱を奪い、ひんやり感が出ます。

しかしながらこの成分は国際化学物質安全性カードによると吸い込むと危険ですし、予防する為には保護手袋と安全眼鏡が必要です。そしてこの物質は環境に流してはいけないと書かれています。どう考えても安全性からは遠そうな成分です。

BHT ジブチルヒドロキシトルエン 
出典 国際化学物質安全性カード 加工して作成

人にも環境にも影響する人口香料

香料も心配される成分のひとつです。
食品以外の香料について、日本の香料の代表的な団体である日本香料工業会に電話で確認してみました。

お話では化粧品や日用品に使える香料は物質名で言うと5000種類程でした。この組み合わせによってできる香料の数は無限大に近いと言えるそうです。香料は気の遠くなるほどの数があるのですね。

この香料というものは、母乳を介して赤ちゃんにまで及ぶ危険性が指摘されています。乳幼児へのリスクとホルモン攪乱作用が心配されます。

香料 母乳
出典 熊本大学大学院自然科学研究科 加工して作成

香料が怖いのは人への影響ばかりでなく、環境への負担もあります。
生物に香料が蓄積されるという事は、この影響を受けた魚を私たちが口にする可能性があるのです。

合成香料 環境汚染
出典 熊本大学大学院自然科学研究科 加工して作成

アルミニウムに関して

有効成分と書かれているものはクロルヒドロキシアルミニウムです。
この成分は制汗剤、収れん剤、消臭剤として使われています。

アルツハイマーの患者の脳にアルミニウムが沈着していたことから、アルミニウムがアルツハイマーの原因ではないかと言われることもあります。しかしアルミニウムが原因ではないとする専門家も居ます。今のところはどうやらそちらの意見の方が多いようです。

しかしアルミニウムがやはりアルツハイマーの原因の一因であったと、今後発表される可能性もない訳ではありません。ただ、一般的な生活の中では、アルミニウムが大量に体の中に入ってくる心配はなさそうです。

気になるようならアルミニウムの多い食材や医薬品に気を付けるなどすれば良いと思います。
アルミニウムは酸によって溶けやすいので、酸性の食品を使うときにアルミ箔を使わないというのも良い方法かも知れませんね。

アルミホイル

昔からある有名メーカーの制汗剤ですが、中の成分を見るとなかなか使う気になりません。
でも暑い夏はやってきます。汗の匂い、特に脇の匂いは女性にとって大変気になるところです。使うなら成分を確かめ、安全性を確認した上で使うことをおすすめします。

私は夏はこちらを愛用しています。このような安全な製品が増えてくれると良いですね。

ハーバル フレッシュ

その他お風呂やシャワーで常に清潔を心掛け、ブラウスを着るなら汗取りパッドを使い、日中に取り換えるなど工夫をするのも良いかもしれません。