春の桜のシーズンになると桜餅が食べたくなります。年中食べられると言えば食べられますが、何となくこの時期に思い出す和菓子です。

桜餅

スーパーでも和菓子は売られています。桜餅には添加物など使われていないでしょうか?気になるので調べてみました。
今回手に取った桜餅は安全に食べられるものでしょうか。

こちらは関東風の桜餅です。
まわりのもち米が綺麗にシート状になっていて、中はこしあんです。

桜餅 原材料


原材料名 小豆こしあん、米粉、砂糖、桜葉塩漬、食用油脂、トレハロース、加工デンプン、ソルビトール、グリシン、酵素(大豆由来)、ミョウバン、コチニール色素

食品の場合表示について、まず食材から量の多い順に並べ、次に添加物で、これも量の多い順に表示するという決まりになっています。
この桜餅の場合は上から7つ目の加工でんぷんまでが食品で、ソルビトールから下の5つが食品添加物という事になります。添加物を見ていきましょう。



桜餅の添加物

過剰摂取は要注意

ソルビトールは昔から甘味料として使われているものです。動物実験での盲腸の膨満や、弱い変異原性を指摘する専門家もいます。しかし、通常の摂取量ならさほど気にする事のなさそうです。
ただし過剰摂取は下痢や腹痛の原因となり兼ねないので、摂取量には注意したいところです。

摂取量は平均以下にしたい添加物

グリシンもよく目にする添加物です。
急性毒性が強いという見方もあり、動物実験では実際にラットの死亡などが確認されています。

グリシン
出典 食品安全委員会 加工して作成

しかし平均的な摂取量では安全性上の懸念はないとされ、使用許可が下りています。だからと言って丸腰で安全だとは言い切れない成分かなと私は思います。

危険のある虫の着色料

コチニール色素も数多くの食品に使われています。飲み物、菓子類、かまぼこ等、赤い色を付けるために入れられている天然由来の色素です。

天然由来と聞いてほっとする方もいるかも知れません。
しかし確かに天然ではありますが、これはサボテンに付くエンジムシという虫を乾燥したものから赤い色を抽出しています。(虫は自然の賜物なので天然色素と言えるわけです)

虫と聞いたらちょっと抵抗がありますね。勇気のある方はこちらをクリックしてご覧ください。コチニール色素の素となるエンジ虫です。私は見て後悔しました。

コチニール(Google検索の画像一覧に飛びます。虫嫌いの方はクリックご遠慮ください)

危険性も見てみましょう。消費者庁が注意喚起を行っています。

コチニール (1)
出典 消費者庁 加工して作成

これまでに報告されている発症事例の中には、呼吸困難を伴う重篤なアレルギー症状もあったようです。

コチニール (2)
出典 消費者庁 加工して作成

天然由来で安全かと思えばそうでもなく、一部の合成着色料よりも毒性が高いとする見方もあります。コチニールは本当によく見かける添加物なので、食品や日用品の買い物の際には、成分チェックは忘れたくないですね。
(コチニールについての関連記事はこちら↓
色素は天然か合成か?添加物だけでも作れるジュース

昔は家で和菓子を作っていた

昔私が子供の頃はお彼岸と言えば、お婆ちゃんがメインになりおはぎ作りが始まったものです。柏餅も良く食べていました。これもお婆ちゃん作でした。

柏餅

ぜんざいに白玉を入れたものも食べましたね。

白玉ぜんざい

こうやって思い出すと、忙しい家事の間に和菓子まで作ってくれたお婆ちゃんと母に感謝ですね。
桜餅も自分で作る事も出来るでしょうし、一般の和菓子屋さんならわざわざ添加物を入れるなんてことはしていないでしょう。

桜餅をはじめ和菓子が食べたければ、和菓子屋さんでショーウインドーを見て選ぶ方が良いようです。お料理上手な方は手作り桜餅に挑戦するというのもステキですね。