1日農場体験ができると聞いて、面白そうなので先日行ってきました。
今回は安全農産の鶏舎の見学と卵拾い、里芋堀りを体験しました。楽しい体験となりました^^

始めての平飼い鶏舎見学

まずは鶏舎見学から。
鶏舎には卵を取るための「もみじ」という種類の日本生まれの鶏が飼われています。
鶏舎の入り口には先に見学した時の脱走兵が草をついばんでいました。

鶏 もみじ

丈夫で日本の風土に合い、最高級の赤玉を産む「もみじ」は生まれてすぐひよこになって、2日目にこの農場にやってきます。
そこそこ大きくなるまでは温度の管理が必要なので別のところである程度大きくなるのを待ち、ちょっと大きくなると鶏舎に放されます。

100羽ほど入れる鶏舎に80羽のメスと5羽のオスが入れられます。
オスを一緒に入れることで有精卵になるわけです。

100羽飼えるスペースになぜ100羽入れないのかですが、100羽飼えるからとギリギリまで詰め込むと、鶏のストレスになる場合も出てきます。ストレスでお尻の毛が抜けてしまったりする事はよくあるそうです。

また過密に飼ってストレスが出ると、他の鶏をつついて怪我をさせることもよくあります。過密に飼うところでは怪我をさせないために最初にくちばしをカットするところもありますが(アメリカでは結構やっています)そんなことをするとかわいそうですよね。

この農場では少し鶏の数を控えているので、ストレスのない環境で育ってくれます。
鶏舎をギュウギュウにしないのは、鶏のためだったんですね。

 

中に人が入ると鶏が逃げると思いきや、全然平気な様子でした。

鶏 鶏舎

仮に大勢が一度に入るとか、人が大声出したり走ったりすれば鶏は驚いて暴れるのでしょうが、生後二日目から毎日農場の人の世話を受けているこの鶏達は、大変人慣れしていておとなしいです。
抱っこしても、全く暴れる様子もありません。(抱っこしたら、体温高くて暖かかったです^^)

この写真、人が入っても「誰か来たの?」と言っているようです。
こちらは、雌鶏は人ならおばさんになってるぐらいの年齢だそうです。
落ち着いてるのか、堂々としてるのか…?うーん、ちょっとやそっとじゃ驚かない感じですね。



1年半の産卵期間

生後2日目に来た鶏は約半年で卵を産み始めます。そして一年半程卵を産み続けます。
こちらにある産卵する場所に、鶏はちゃんとやってきて卵を産みます。

鶏 卵を産む場所

やっぱり鶏も、周りを囲まれた落ち着いた場所で卵を産みたいのでしょうね。
世話をする人は毎日ここで卵を回収するという事です。

参加者の子供達はみんな卵を拾います。

生みたての卵はまだ温かかったです。
これはこの日のお昼ご飯で頂くことができます^^

農場の鶏の安心安全な餌

鶏の餌にはもちろん農薬がかかっているものは使われていません。
こちらはまだ試験農場を兼ねていることもあり、現在餌は二種混合、米ぬか、発酵飼料、大豆粕、魚粉、牡蠣殻、醤油粕、緑餌・くず米が与えられているんだそうです。
畑のまわりの雑草も食べていますからドクダミなども入っていて、まるで薬草のようです。

餌を食べると出るものがあるわけで、平飼いですから地面に落ちるのですが、敷いてある干し草が上手く水分を吸収し、腐っていくのではなく発酵していくので、糞の嫌な臭いは全くしません。(すごいですね!)

この土壌はやがては農場の野菜の肥料に変身します。

 

安心安全な飼料で育った鶏の卵を頂き、鶏の糞は有機肥料に活用されて、ひよこから2年が経ち、卵をあまり産まなくなった鶏は廃鶏、つまり食肉となって私たちの食卓に並びます。

健康的で全てが循環するこの農場は素晴らしいですね。
命を大切にいただこうという気持ちも、参加者の子供たちに芽生えたのではないかと思います。