これからの時期に登場する日用品に防虫スプレーがありますね。有名メーカーの防虫スプレーを見つけました。

虫よけスプレー

主成分はやはり農薬でしょうか?たっぷり使えるタイプで250mlもあります。
問い合わせなどで確認しましたが、どうしても信用できませんでした。どういうことか見ていきましょう。

第一石油類って何?

防虫スプレー 原材料

有効成分や他の成分を見る前に、第一石油類とは…うーん、気になりますね。第一石油類って何でしょうか。

ちょっと調べてみると第一石油類には危険そうなものが多い気がしました。
そこでこの防虫スプレーに使われている第一石油類は、何という名前のものなのかメールで問い合わせることにしました。
そのメールの内容はこちらです。

防虫スプレー 問い合わせ

すると5分も経たないうちにこちらのメーカーから直接電話がかかってきました。
あまりにも早い対応でびっくりしました。



問い合わせにしどろもどろの返事

電話の内容はこうです。

「この第一石油類は法律で表示することが決まっているから表示しているもので、第一石油類、第二石油類、第三石油類といろいろあります」
「第一石油類と言うとトルエンなどでしょうか?(あらかじめメールで成分を訊ねています)
「それも第一石油類には入りますがそれではありません。エタノールなどの揮発性のものも入っています」

何が入っているか、成分名は最後までは言わず、何とか名前が知れ渡っている、さほど危険性の感じられない成分の話に持って行きたそうな雰囲気です。

「肌についても揮発性のものはすぐに蒸発するので、皮膚への危険性はありません。火の近くで使うとか高い温度の時に太陽のもとに放置するとかしなければ大丈夫です。
他のスプレータイプの製品で、ヘアスプレーみたいなものにもたくさん使われています」

他のメーカーも使っているから危険ではないと言いたそうです。

成分名さえ教えていただければすぐに終わる質問だったのですが、どうしても第一石油類の成分を言えないらしく、苦しく言い訳のような内容の電話でした。
どうしても言えない成分は、どう考えても安全な成分ではないと考えるのが妥当ではないかと思います。

虫除け剤の主成分とは?

虫除け剤の主成分は化学的に合成されたディートです。これは第二次世界大戦の時にアメリカ軍がジャングルで大量の蚊の攻撃に遭い、マラリアやデング熱になった事をきっかけに、蚊に刺されないように作り上げた合成の薬剤です。

ジャングル

長年使っているという事でメーカー側は安全性が優れていると言います。

ディート

かたやディートは危険だと主張する天然の虫除け剤を販売するメーカーもあり、意見はまちまちです。国民生活センターでは、ディートはまれに体への影響があるとしています。

またモニターテストの結果でも、スプレータイプだと薬剤等を吸い込むことが考えられたり、使用頻度を超える使い方には注意が必要だとしています。詳しくは国民生活センターでご確認ください。

日本の厚生省では、デューク大学での研究でディートの神経系への影響のことを書いている反面、ディートの評価は困難、すなわち安全か危険かは分からないとしています。
そしてカナダを参考にして、乳幼児から12才までの児童には使用方法などを明記するようにと書かれています。

日本のディートへの対策
出典 厚生労働省 加工して作成

安全性が確実ではない成分を使って、もしも何か事故が起きたらどうすれば良いのでしょうか。

防虫スプレー 事故

どんな製品でも販売するメーカー側は良いもので安全だと主張します。
しかしディートの入った防虫スプレーは内容成分は安全がわからないとか、少し危険性がありそうとか、意見がばらばらです。どの団体もはっきりと「安全です」とは言い切れていません。

こんな状態では、やはり安全な製品とは言えません。これに代わる安全なものがあるなら、私はそちらを選びます。

安全な手作り虫除け剤

私が知っている安全な虫除けのひとつ、天然100%のアロマで作る手作り虫除けスプレーをご紹介します。

作り方

・精製水など 50CC
・ラベンダー 3滴
・ユーカリ 1滴
・ゼラニウム 1滴
・ティーツリー 1滴
・ペパーミント 1滴

足りないアロマがあっても大丈夫、単品でも構いません。人にもペットにも使えて、良い香りに癒されますよ。