難しいお茶の無農薬栽培を実現!霜や害虫を防ぐ工夫と努力

農家でもないのに私の祖母は緑茶を作っていました。なので私も若いころから、「将来リタイアしたら、畑をやってお茶の木も植えて緑茶も作りたい」と思っていました。

今の家より田舎へ引っ越すというところまではなかなかできませんが、貸農園は何度か借りてやったことがあります。楽しかったのですが毎年年度末に農地を返還し、新たに違う区画で一から始めるのが面倒で、いつの間にか辞めてしまいました。
今ではプランターに三つ葉や紫蘇や人参を植えるのがやっとです。

お茶を手作りしたいと思っていた理由は、多くのお茶には農薬がかけられていると知ったからです。

緑茶

祖母が簡単そうに作っていたのを見て自分も作ろうと思ったのですが、お茶の生産者さんにお話を伺うと、大変難しい作物であることが分かりました。

 

 

お茶生産にまとい付く病害虫

 

まずお茶を育てるのに厄介なのは病害虫です。赤焼病、炭疽病、輪斑病、黒葉腐病と、お茶の病気があげられます。

害虫だとダニ系も多く、カンザワハダニ(赤ダニ)、チャノナガサビダニ・チャノサビダニ、チャノホコリダニがあります。他にはチャノコカクモンハマキ、チャノホソガ(サンカクハマキ)、チャノキイロアザミウマ(スリップス)…と、まだまだたくさんの害虫がいます。

作物の病害虫と言えば、うどんこ病とアブラムシぐらいしか知らない私から見ると、すごい数の病気や害虫がいるので驚きました。
これはお茶の栽培農家の方は大変です。病害虫との闘いの日々でしょう。

 

新茶に欠かせない霜よけの防霜ファン(防霜扇)

 

お茶は何といっても新茶が最高です。どこの生産地でも柔らかい若葉を丁寧に摘み取っていますね。この若葉の生育の時に病害虫以外で困るのは、寒暖の差から朝早くに霜が降りることです。

若葉ではない葉っぱなら、冬場およそー10℃~-13℃ぐらいであっても何とか寒さの影響は受けません。しかし柔らかい若葉となると話は別です。

 

新茶 葉っぱ

 

若葉に霜が降りた寒い朝、太陽が昇ると新芽が焼けてしまいます。
焼けてしまった新芽はもう元に戻ることは出来ません。ダメになったままです。

そこで昔は霜が降りそうな時期には、霜よけの棚を茶畑に被せて霜を避け、新芽を守っていました。(茶畑に黒いシートが覆われているのを見たことがあるかと思います)

最近では防霜ファン(防霜扇)と呼ばれる高い鉄塔の上にプロペラのついたものが登場し、霜が降りないようにしています。

 

茶畑 プロペラ

 

仕組みはこうです。
お茶の生産地の多くは郊外の気温の低い所ですね。
霜の降りる時期、朝寒く昼暖かい時などは、軽くなった暖かで湿った空気が6~10m上空に上がります。下には冷たい空気が残っています。
こんな日の翌日の朝に気温が下がってくると、上空に上がっていた湿った暖かな空気が降りてくることで霜が発生します。

この上空の温かい空気と地表の冷たい空気を、防霜ファンで撹拌することで霜が降りるのを防ぐのです。

昔の霜除け棚に比べると、スイッチひとつで霜を避けることが出来る素晴らしい技術です。今ではこの防霜ファンはお茶に限らず、果物の生産にも役立っているようです。

 

病害虫の駆除は蜘蛛や天敵

 

それにしてもお茶の生産は本当に大変な作業です。
「ひょっとしたら野菜、果物の生産の中でお茶の生産が一番大変じゃないかと思うぐらい大変です」
と仰る農家さんもいらっしゃるほどです。

私なら心折れて農薬や殺菌剤に手が出るだろう思います^^;
お茶作りはどうやら私一人で趣味で出来るような、家庭菜園の域ではありませんね。

農薬不使用で、1976年からもう約40年近くもお茶を生産されているというかたぎ古香園さんに少しお話を伺いました。
農薬や化学肥料をふんだんに使う、見かけも良く生産量の多い近代農法の反省と危機感から、今の栽培に変わったという事です。

無農薬で虫がつかないのかとの私の問いに、

「無農薬栽培にしてもうすぐ40年程になり、お茶の木も土壌も本来の姿になると、自然と蜘蛛や害虫の天敵が現れるようになります。農薬を使わなくても、そんな蜘蛛などが害虫を食べてくれます。
例えば自然のほったらかしの林は農薬はかけません。農薬はかけないけれど、病害虫がいるかと言えばそうでもない。
薬を使わなくてもちゃんとバランスがとれています。それと全く一緒です。」

と言われました。
このお話にはなるほどと納得し、感動いたしました。

 

おすすめのこだわり無農薬栽培のお茶

 

無農薬栽培に切り替えた時は、きっと大変なご苦労だったと思います。
でもその製法を続けて下さり、安心できるお茶を頂けるなんて幸せです。

かたぎ古香園

かたぎ古香園

 

私は夏場は無農薬びわ茶を好んで飲んでいますが、秋口からはやはり緑茶が恋しくなります。
秋からの普段使いはかたぎ古香園のお茶で、親子番茶(旧青柳)と言います。すっきりした味わいです。

 

かたぎ古香園 特上青柳 親子番茶 緑茶

 

冬場に水筒に入れて持って行くのは番茶が最も多いです。
時間が経っても大丈夫ですからね^^

 

《かたぎ古香園》 特上ほうじ茶 [お茶・健康茶・ほうじ茶]

こんなにご苦労されて作られているのにこのお値段!?
とびっくりされる方もいらっしゃるかも知れません。

普段使いと和菓子を買った時、お客様にお出しするのは奈良県月ヶ瀬の「月ヶ瀬健康茶園」のこのお茶。日本人で良かったと思える上品かつ親しみやすいお味です。

 

月ヶ瀬健康茶園 有機一番摘み 月ヶ瀬 煎茶

 

今回こちらにもお話しを伺いました。

月ヶ瀬健康茶園
月ヶ瀬健康茶園

こちらの月ヶ瀬健康茶園の岩田文明さんは、2013年6月8日放送のLIFE~夢のカタチ~で出演されています。
番組タイトルは「紅茶作りに情熱を傾ける茶農家!」でした。ご覧になった方もいらっしゃるかも知れません。

この他にも農薬を使わずにお茶を生産されているところは全国にたくさんあります。
その生産者の皆さんが並々ならぬ努力をされてお茶を作って下さっていることに感謝です。

日本のソウルティーは何といってもお茶です。
有難く感謝して頂きたいと思います^^

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