前回まで、酵素の力がどれだけ私たちに免疫力を上げる手助けをしてくれるのか、まとめてきました。

(前回・前々回記事はこちら
栄養があっても酵素がなければ死ぬ。病気知らずの長寿の秘訣…酵素の力で免疫力アップ1
酵素不足は病気の入口!酵素を摂り入れた食事で健康体…酵素の力で免疫力アップ2

なるべく和食中心の食事にし、酵素の摂れる発酵食品を摂り入れ、生の野菜や果物も積極的に摂り入れるのが、病気知らずの健康体になる秘訣でした。

酵素の摂れる食事

しかしこの素晴らしい酵素や発酵食品を摂っても、せっかく摂り入れた酵素の効力が半減、あるいはマイナスになることをしていたら全く意味がありません。
そこで酵素を中心に考えた時に、生活の中でしてはならない事を並べてみたいと思います。

これを知っているのと知らないのとでは効果に大きく差が出てきます。
酵素を無力化するのは大変勿体ないですから、ぜひ多くの方に知ってほしいと思います。

健康を守る酵素のためにしてはいけないこと

摂り過ぎの3大栄養素、酵素の無駄遣い

近年の日本人は3大栄養素を摂り過ぎの傾向にあります。
3大栄養素は勿論必要な栄養素なのですが、摂りすぎ、多すぎの人が大半です。

3大栄養素の摂り過ぎによる弊害はあまりにもたくさんありますが、酵素的に言うと3大栄養素の消化に消化酵素がたくさん使われるので、体の中の代謝酵素が少なくなり、体の機能を十分に働かせにくくなるのが問題です。(消化酵素・代謝酵素は前回記事参照)

3大栄養素の摂り過ぎは弊害も起きますし、酵素から見ても摂り過ぎてはいけないのです。

食べてすぐ寝る・夜食は酵素の大量無駄遣い

確かに3大栄養素の摂り過ぎはいけません。
しかしこれにも増して、「食べてすぐ寝る」、「夜食」はもっといけません。
この3つは、消化酵素が大量に使われることに加え、その消化酵素が働けない状態の時に食べる事で、胃壁を傷つけることになり、胃潰瘍や胃がんにも発展しかねません。



体に必要な油と摂ってはいけない油

油は敵ではなく、体に必要な栄養素です。脳の60%は脂肪ですし、細胞壁の70%も脂肪です。
油がなくては体は作れません。しかしその油の質が問題なんです。

油

油の中で摂ってはいけない油はトランス脂肪酸酸化した油、そして過剰なリノール酸です。

トランス脂肪酸はプラスティックやセルロイド等の化学製品を溶かしたような毒性に近い油で、海外では禁止されている国も多いです。
(トランス脂肪酸については詳しくはこちらへどうぞ
トランス脂肪酸はどう悪い?摂りすぎか食品チェックが必要かも

また、酸化した油は動脈硬化の原因となります。
時間が経過した油や、油で揚げたスナック菓子のような油には注意が必要です。

ポテトチップス

そして植物油脂はヘルシーなイメージですが、リノール酸の過剰摂取はアレルギーや癌、心臓、免疫にかかわる病気に影響を及ぼすことが分かってきています。

体に良いとされる油は?

体に有用とされる油はずばりα-リノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)オレイン酸です。

青魚、亜麻仁油、エゴマ油、しそ油、アーモンドなどのナッツ類がお勧めです。
ちなみに加熱しても酸化しにくい油は菜種油、グレープシード油、玄米油、新ベニバナ油、ごま油等です。これらなら安心して使うことができますね。



免疫が下がる食べてはいけないものベスト3

これから挙げる3つは、どれも体の中で腐敗して酵素を大量に消費します。
つまりは必ずと言っていいほど免疫が低下するものです。よく食べるものがあったら、極力控える事をお勧めします。

1. 砂糖 (消化酵素の大量消費に繋がる)

砂糖の中でも白砂糖の主成分は、ショ糖です。
消化吸収するため、体内でショ糖はブドウ糖果糖に分解されるのですが、この作業は消化酵素の大量消費を招きます。
そうなると消化不良になることもあります。消化不良を起こすと、消化されないショ糖は胃の中に残ってピロリ菌が増加し、悪玉菌が働くことになります。

2. 肉や魚などの蛋白質 (消化酵素の無駄遣い)

疲れている時にカツ丼、焼き肉。
精神的にはそうしたいところかもしれませんが、酵素から見ると理にかなった対処法ではありません。

消化に負担のかかるものを食べると胃腸が疲弊してしまい、結果的に健康のかなめである酵素の無駄使いとなり、回復が遅れる結果となります。
疲れている時ほど酵素を大切にするべきなのです。

3. 食品添加物 (酵素の働きの疎外と浪費と発がん性など)

日本人の年間の添加物消費量は4~8㎏という衝撃的な情報があります。
もちろん酵素の無駄遣いに繋がり、添加物によって酵素そのものが発がんを促すことも否定できないなど、添加物の摂取には注意が必要です。

食物繊維は免疫力をアップする

簡単にいろいろ見てきましたが、こんな事に気をつけながら、腸の吸収や善玉菌を増やすために酵素の多い食材、そして食物繊維の多い食材を摂り入れると、更に免疫がアップします。
食物繊維の多い食品は海藻類、豆類、野菜、キノコ、イモ類です。

食物繊維の多い食材

これらは大いに食事に摂り入れてみたい食材です。

免疫のためにもストレスに気を付ける

鶴見隆史氏著「「酵素」が免疫力を上げる!」の最後には、精神的なストレスの話が出てきます。
精神的ストレスを人に与えると、免疫細胞はものの見事に無くなってしまうと書かれています。
免疫アップの為に酵素を摂り入れて腸の環境を良くする食物繊維を摂り、免疫を下げるタブーな食べ物は避けるなど食べ方に注意をしていても、ストレスを与えると人はたった数分で免疫力をなくすそうです。

たった数分とは驚きました。やはり「病は気から」なのでしょうか。
(「病は気から」について関連記事はこちら
NK(ナチュラルキラー)細胞が証明する「病は気から」

ストレスがあったら内にしまわずに、外に出してしまいましょう。

気分転換は大切です。
友達とのショッピングやお喋り、出かけるのもいいですね。
酵素を上手く摂り入れ、免疫アップをできる事から試してみて、心にもゆとりの持てるような生活に心掛けたいですね。

 

前回・前々回記事はこちら
栄養があっても酵素がなければ人は死ぬ。突然死の回避策と長寿の秘訣…酵素の力で免疫力アップ1
酵素不足による深刻な病気の増加。普段の食生活を一工夫して健康体に…酵素の力で免疫力アップ2

参考図書
「酵素」が免疫力を上げる! [ 鶴見隆史 ]