メイク用品に入れられている化学物質が、様々な病気の原因かもしれないと思ったことがあります。
(詳しくはこちらの記事へ
メイクが危険!ファンデーションの有害成分が肌から侵入!?

ファンデーション

1000円代のファンデーションもあるかと思えば、桁がひとつ多いファンデーションもありますよね。今回は高級ファンデの成分を見てみます。

安価なものより含有成分が多い高級ファンデーション

1800円のファンデーションの中には31個の成分が入っていましたが(前回記事より)、高級な12000円もするファンデーションには41個もの成分が入っています。

高級ファンデーション 原材料

天然由来で皮膚に良かったり、化学成分の中でも安全を確認されたものなら良いのですが、残念ながらそうではないようです。



食品では使用禁止の危険成分

BHTジブチルヒドロキシトルエンの略で有機化合物です。長く使うことにより皮膚炎を引き起こす可能性が指摘され、肝臓への負担も懸念されています。

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
出典 国際化学物質安全性カード 加工して作成

水に住む生き物にも毒性があると言われていますが、顔を洗ったら必ず河川や海へ流れます。世界中の人がメイクオフすることでの環境への影響は深刻なようです。

日本は添加物の危険性に対して疎いと言うか、規制がとても緩い国です。
その日本でも食品での使用は禁止されていますし、もちろんその他の国ルーマニア、スウェーデン、オーストラリアでも食品での使用は禁止となっています。

BHT ジブチルヒドロキシトルエン 
出典 Wikipedia 加工して作成

国が危険と認めた成分

EDTA-3Naエデト酸の種類ですね。エデト酸は表示指定成分という国が危険だとしている成分です。
(表示指定成分について詳しくはこちらの記事へ↓
表示指定成分って何?医薬部外品に書かれる成分とは?

EDTA-3Na エデト酸
出典  厚生労働省 加工して作成

EDTAの中にも種類があるようなので、どの程度の危険性かは判断できません。
しかし規制の緩い日本ですら危険だと認めている成分のひとつであることに変わりはありません。

複数の成分をひとまとめにした香料

香料も入っています。こちらも危険である表示指定成分です。
さらに何種類もの成分を混ぜても「香料」とだけまとめて表示すれば良い一括表示です。つまりその中に何種類の成分が入っているかわからないということです。

香料

香料は体にも環境にも有害性があり、不安は拭えません。

胎児への悪影響が懸念される成分

フェノキシエタノールは、日用品で子供に使わせても大丈夫かとよく質問される成分です。胎児への悪影響が懸念される物質です。

フェノキシエタノール
出典  厚生労働省 加工して作成

【問い合わせ】ほぼ石油系成分の高級ファンデ

高級ファンデーションのメーカーにチャットで質問が出来ると言うのでやってみました。どれだけ有効成分が入っているかをまず訊いてみました。

高級ファンデーション 問い合わせ1

すぐに回答をくださいました。

高級ファンデーション 問い合わせ2

日を改めたらお電話頂けるということでしたので、お願いすることにしました。頂いたお返事では、

「化粧品を作る際の割合についてはお教えすることは出来ません」

との事でした。
石油由来かどうかの問でも、

「使ってはおりますが、こちらも配合に関してはお教えすることは出来ません」

ということだそうです。
店頭にてテスターがあるのでそちらで自分の二の腕、首、手の甲等でパッチテストをした上でご検討いただければとご提案いただきました。丁寧な言い回しでしたが、結局は何にも教えられないという事でした。

1万円以上する高級ファンデーションですが、安全だと言い切っていただけない上にどれほど石油由来の成分が入っているかも不明なので、ちょっと使うのに躊躇しますね。

体に蓄積していく化学物質

あまりにもたくさんの種類の化学物質が使われているのでどれがどう安全か、危険か、など全てはとても把握できませんが、はっきり言える事はふたつ。

危険あるいは安全が確認されていないこれらの化学物質は、皮膚から体の中に入ってくるということ。
そして体外に排出されるのは10%程度で、多くは体の脂の多い部分に蓄積されるという事。

皮膚から成分が体内に入ってくることを経皮吸収と言いますが、湿布や塗り薬、ニコチンパッチなどとして医療でも活用されている性質です。
(経皮吸収について詳しくはこちらの記事へ↓
経皮吸収ってなに?日用品や化粧品が肌から浸透してるの!?

その経皮吸収によって体内に取り込まれた化学物質の多くは、脂肪分に行き着きます。例えば脳などはその60%が脂肪でできているので、脳は溜まりやすい部分だと言えます。

脳

そしてこれらの化学物質の一つひとつの安全性についてはまだ調べられている段階ですが、いくつかの成分を組み合わせた時の安全性についてはまだ世界で誰も調べきれていないそうです。
化学物質は日々新しいものが生み出されており、その組み合わせまで調べる事はもはや困難と言わざるを得ません。一人ひとりの意識で使う物を選んでいかなくてはいけないのです。

安全なおすすめファンデーション

メイクに欠かせないファンデーション。使い心地も良く、私はこちらをおすすめします。

ファンデーション ライトアイボリー

毎日使うものなので、やはり健康を考えて安全なものを選んでほしいなと思います。