形態安定加工の服は赤ちゃん服と同じ引き出しに入れちゃダメ

主婦の一日は結構忙しいですよね。洗濯も干す作業から取り込んで畳む作業まで続きます。アイロン掛けだって大変です。

 

シャツ アイロン

 

スーツが仕事着のサラリーマンの奥さんにとって、アイロン掛けは毎日の日課。
大変な労働でもあります。

そんな時に繊維業界は、素晴らしい開発をしてくれました。
形状記憶繊維の開発に成功したのです。

1990年代の事でした。
形状記憶繊維を使い製品化したものを、形態安定加工を施した製品といいます。
洗濯した後に当然皺になる繊維にこの加工をすることによって、アイロンがけが必要なくなったのです。

素晴らしい開発技術に世の奥様方は大変喜ばれた事でしょう。
しかしこの形態安定加工のカッターシャツは、乳幼児の服と同じ引出しに入れてはいけない事をご存知でしょうか?

 

 

加工には劇物が使われている?

 

アイロン掛け不要の繊維にするには、アンモニアホルムアルデヒドという化学物質が必要となります。しかしこの二つの化学物質は問題視されているのです。
アンモニアは独特の刺激臭のある物質ですが、毒物及び劇物取締法では劇物に指定されています。

ホルムアルデヒドは有機化合物のひとつです。
近年はシックハウス症候群の原因として有名になりました。

ホルムアルデヒドは劇薬なので、毒物及び劇物取締法において医薬用外劇物に指定されています。

ホルムアルデヒド
出典 Wikipedia 加工して作成

 

このような成分が使われている形態安定加工のシャツを着て大丈夫でしょうか?
国立医薬品食品衛生研究所の『 家庭用品に使用される化学物質による健康被害と安全対策』では、ホルムアルデヒドはアレルゲンだとはっきり書かれています。

 

ホルムアルデヒド
出典  国立医薬品食品衛生研究所 加工して作成

 

皮膚に直接触れる襟元への懸念や、素肌に直接着る人が増えたことからも、買ってきたものはそのまま着ず、一度洗濯して、加工時に使用した油剤や酸性物質等を除いてか ら着る等の自衛策が必要であるとしています。

しかし山口県環境保健センターが、一般的な洗濯によるホルムアルデヒド量の増減を調べたところ、洗濯したにも関わらず、一部のシャツに下着の基準値以上の量が検出されたと言うのです。

 

ホルムアルデヒド  洗濯実験(1)
出典 山口県環境保健センター 加工して作成

 

しわの目立つ襟と袖口は強めの加工が施されているそうですが、ここはいくら下着を着ていても肌に直接触れやすい部分でもあり、敏感な人は注意が必要だとしています。

 

ホルムアルデヒド  洗濯実験(2)
出典 山口県環境保健センター 加工して作成

 

しかし、洗濯前と比べてホルムアルデヒドの量は減っているようで、除去に洗濯は有効だと結論付けています。
多いものだと1/2にまで減少するそうですよ。朗報ですね!

しかし洗濯後も長期保管することで、ホルムアルデヒドは増加してしまいます。
そして他の衣類にも移ってしまうため、下着や乳幼児用繊維製品と一緒に保管してはいけないと注意を呼び掛けています。

 

ホルムアルデヒド 注意
出典 山口県環境保健センター 加工して作成

 

水溶液を触ると皮膚にひどい炎症が起き、緊急の処置が必要になるホルムアルデヒドですが、もしこれが空気中に気化して放出されて、吸ってしまった場合もまた、急性の毒性になる可能性があります。
症状としては呼吸器系、眼、喉などの炎症です。

実は私はかつて繊維業界で長年仕事をしていたのですが、形態安定加工のカッターシャツは、絶対に赤ちゃん服や子供服と一緒にしまってはいけないと口すっぱく言われました。
加工の際に使った危険なホルムアルデヒドが気化し、赤ちゃん服に移るからということでした。

実際に中国で赤ちゃん製品を生産する時も、その工場はビニールのシートのようなもので他の繊維工場とは隔離されていたのが印象的です。
他の形態安定加工のホルムアルデヒドが赤ちゃん製品に移らないための処置でした。

 

白いシャツ

 

劇薬が気化して空中に舞う…赤ちゃんだけじゃない、大人も危ない!

 

皮膚の敏感な人達から、形態安定加工の刺激による皮膚のトラブルや、アトピーの報告が上がって来ています。
ホルムアルデヒドについての規制はあるのでしょうか?

有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律では、

24か月以内の乳児に使うおしめ、おしめカバー、よだれ掛け、下着、寝衣、手袋、靴下、中衣、外衣、帽子、寝具などにはホルムアルデヒドは試験に適合したものでなければ製品として出すことは許可されません。

東京都福祉保健局でも、

  • 赤ちゃんが舐めると予想される
  • ホルムアルデヒドに対するアレルギーを起こす可能性が高い
  • 赤ちゃんの皮膚の感受性が高い

等の理由で、

おしめ、おしめカバー、よだれ掛け、帽子、寝具、下着、寝衣、手袋、くつ下、中衣、外衣にはホルムアルデヒドの検出限界を16ppm以下を守るよう、厳しく指導しています。

 

赤ちゃん服

 

24か月までの赤ちゃんにはこうした法律があるのですが、24か月以上から大人にはこのような厳しい法律はありません。業界自主規制の範囲にとどまっています。

これらの形態安定加工を施したカッターシャツで毎日出勤するご主人方。

少しずつ少しずつ、加工したホルムアルデヒドが気化して皮膚を刺激しているのがイメージ出来るでしょうか?一日中来ているカッターシャツから、ホルムアルデヒドは空気中に気化して出ていっているのです。

 

サラリーマン

 

今ではこの加工はカッターシャツだけにとどまらず、ブラウス、パンツ、カーテンなど多くの製品に使われています。
カーテンからもホルムアルデヒドが家の中に放出されているかもしれません。

気化しやすいホルムアルデヒドですので、タンスにしまっているだけで他の繊維にも移ってしまいます。

子供は大人以上に化学物質には過敏に反応が出ます。
大人以上に危険なんです。

このことを知っている繊維業界の関係者は
自分と自分の家族には、形態安定加工の製品を使うことをためらうに違いありません。
実際に私がそうだからです。

どんな業界でも、自分と家族に使わせたい製品だけを開発して欲しいと思うのは私だけでしょうか?







こちらから素敵なサイト様に出会えます。いつもありがとうございます。
にほんブログ村 健康ブログへ

top banner
サブコンテンツ

このページの先頭へ