出産、子育てはとても大変な事ですよね。生まれてからは母乳か粉ミルクを飲ませ、服を着せて風呂にも入れてあやして寝かせて…自分の寝る間も惜しんで世話をしなければなりません。
お世話のひとつに、おむつ変えがあります。

紙おむつ

実は紙おむつには、赤ちゃんの健康を害するかもしれない危険があります。

紙おむつの原料は紙じゃない

日本で本格的に紙おむつが使われ出したのは1970年代になってからです。
それまでは紙おむつがありませんでしたし、良いも悪いも選択の余地なく布おむつでした。でも今ではほとんどが紙おむつですよね。

紙おむつは一体どんなものから作られているのでしょうか。
紙おむつの原材料はこちらです。

表面材 : ポリオレフィン不織布
吸収材 : 綿状パルプ、高分子吸収材
防水材 : ポリエチレンフィルム
止着材 : 粘着テープ、ポリプロピレン
伸縮材 : 合成ゴム、ポリウレタン
結合材 : ホットメルト粘着材

このどれをとっても石油が原材料です。紙おむつというネーミングではありますが紙は一切使われていません。

紙おむつの中身は赤ちゃんの肌に触れる部分でもないので、それほど気にすることもないかと思いますが、(一応書いておくと高分子吸収材で、素材はポリアクリル酸ナトリウムと言われ、おむつの他に保冷剤や芳香剤、園芸用などに使われている物質です。食品にも使われる事もあり、毒性は極めて低いとされています)赤ちゃんの肌に直接触れる部分の素材はどうでしょうか?



【漂白おむつ】赤ちゃんに触れる塩素系漂白剤

おむつの吸収材を包んでいて、赤ちゃんの肌に直接触れる表面材はポリオレフィン不織布と言います。ポリオレフィン不織布は製品を綺麗に見せるため塩素系漂白剤で漂白してあります。
塩素系漂白剤は有毒ですが、漂白していない生成りの紙おむつはほんの僅かしかありません。

この表面の素材のポリオレフィン不織布ですが、漂白後に水などで洗い流したりはしません。となれば赤ちゃんの肌に直接触れる部分に漂白剤が残っていることになります。

紙おむつはぴったりと赤ちゃんのお尻にくっついているわけです。

隙間があっておしっこが漏れてしまっては困るので伸縮性の素材を使い、漏れないような工夫がされています。
赤ちゃんがおむつの中で排泄すれば、いくら高分子吸収素材を使っても熱がこもって蒸れてしまいます。ジュクジュクとまでいかないまでも、そのような状態で何時間もおむつをしているとどうなるのでしょうか。

残留していた塩素系漂白剤が赤ちゃんのお尻に刺激を与える事になります。塩素は皮膚を通して体内に経皮吸収されます。
(経皮吸収とは、皮膚から化学物質などが体内に浸透することを言います。この作用はニコチンパッチや湿布などとして医療でも利用されています。
詳しくはこちらの記事へどうぞ↓
経皮吸収ってなに?日用品や化粧品が肌から浸透してるの!?

経皮吸収する有害成分

高分子吸収材のおかげで何回おしっこをしてもさらさら感が続き、おむつ替えの頻度は下がります。そして赤ちゃんのお尻は長い時間危険に曝され続けることになるのです。

布おむつのメリット、おすすめ布おむつ

おむつ替えひとつをとっても大変なのですが、安全性が保障されていないのはとても不安です。
せめて日中だけ布おむつにしてみたり、紙おむつは外出の時だけと決めて使用すると言うのはいかがでしょうか。

布おむつ

紙おむつで育つと3才になっても4歳になってもおむつをする子がたくさんいます。高分子吸収のお蔭でしょうか、べちゃべちゃして気持ち悪いという感覚がないから平気なのですね。
一方布おむつで子育てした場合は、平均的に1歳半から2歳ぐらいには自分でトイレが出来るようになります。濡れて気持ち悪いという感覚が育つからですね。

洗濯物はもちろん増えて大変ですが、布おむつには安全性と、トイレトレーニングが早く済むというメリットがあります。紙おむつを使わなければ経済的にも助かります。

たとえばもし娘に子供ができたらおすすめしようと思っているのはこちらのタイプのものです。
天然繊維にこだわったもので、化学的な防水加工なしでとことんオーガニックにこだわっています。

メイドインアース オーガニックコットン おむつカバー 新生児期用

大切なお子さんです。臨機応変に、できるだけ安心安全なおむつをチョイスしてあげてくださいね。