子供の頃、いや今でも甘い物は好きです。
食パンにイチゴジャムや、はちみつ、ピーナツバターを塗ってよく食べました。

ジャム

先日とても大きなジャムを見つけました。子供だったらいっぱい食べられると喜んだでしょう。
このジャムの添加物はどうなっているでしょうか。

安価なジャムにはやはり食品添加物

ジャム 原材料

原材料名 糖類(水あめ、砂糖、ぶどう糖)、果実(いちご、カシス、ブルーベリー)、マルチトール、洋酒、ゲル化(ペクチン)、酸味料(クエン酸)、pH調整剤(クエン酸Na)


となっています。

ジャムは果物と砂糖と少量のレモンがあれば作れますが、それ以外の様々な添加物が入っています。
たとえばゲル化剤のペクチンは天然のサトウダイコン等から抽出された、 粘りを出すための添加物です。これにはそんなに毒性はなさそうですが、他の添加物はどうでしょうか。

味と保存の為に使う添加物

酸味料(クエン酸)pH調整剤(クエン酸Na)は一括表示です。
一括表示とは、複数の添加物を使っても、表示は一つで良いというものです。中にいくつの添加物が入っているか、表示からはわかりません。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと

食品の中には酸味を加えるものも数多く、酸味料として、クエン酸、乳酸、リンゴ酸などがあげられます。これは全て合成することが可能です。その殆どが元々食品からとれるものなので、同じ化学式で作られた合成のクエン酸、乳酸、リンゴ酸の危険性は低いとされています。
ただし、危険性が低くても一定以上摂取すると何らかの害が出る事もあり、注意は必要です。

本当なら酸味料を入れなくても、レモンを入れれば何も問題はないと思いますが…

レモン

わざわざ添加物を入れるのは、化学合成された添加物の方が安くて便利だからでしょう。
レモンだと値も張り量も多くなるでしょうし、絞った後のごみ出しの手間もかかります。処分にも費用が掛かりますから、メーカーが化学合成の添加物を使いたがるのは当然かもしれません。



マルチトールとはどんな物質なのか

食品添加物ではないマルチトールという原材料名も書かれています。

これって一体何でしょう。
聞いたことがなかったので調べてみると、砂糖に変わる甘味料でした。
新しい甘味料で、天然の食材のでんぷん、麦芽糖、砂糖から抽出したものを加工し、砂糖より血液に吸収される事が少なくカロリーカットという事で、近年もてはやされている甘味料のひとつでした。

砂糖

同じような仲間にソルビトール、キシリトール、パラチノースがあります。

キシリトールはもう誰もが名前を知ってるほど有名ですね。食べ過ぎると下痢を起こす程度で、どこを見ても危険性はあまり出てきません。

しかしここに来てマルチトールを含有する薬のページを見つけました。薬が苦くないように甘味料を入れるのでしょう。日本医薬品添加物協会のページでした。
大まかにまとめると、糖尿病などで他の腸から吸収されにくい代替糖を摂っている患者は注意が必要であり、健康な人も重症にはならないけれど、摂り過ぎると「何らかの影響はある」となっています。

注意さえすればさほど問題ない甘味料に見えますが、動物実験が行われていた事がこれを見てよく分かりました。

反復投与毒性や癌原性の部分では、毒性実験した後に屠殺したと書いてあります。毒性実験をするだけして、実験が終わったら殺すわけです。

生かしていたら、餌に費用がかかるからでしょうか。
実験の影響で元気がなくなり、実験台としての価値がなくなるからでしょうか。
人間の都合だけで動物を殺すなんて、あまりにも残酷ではないでしょうか。

うさぎ

もちろん同じ甘味料であるソルビトール、キシリトール、パラチノースも、食品や医薬品などに入れるために、同じことが行われているのでしょう。
動物実験の結果毒性が少ないと分かったものの、新しい甘味料を次々と開発しては毒性検査を行い、その度に動物が犠牲になっています。

本当に単純な疑問なのですが、昔からある砂糖やはちみつ等の甘味料ではいけないのでしょうか…

動物実験をしなくていい原材料で製品作りをして欲しい

新しい成分が作られる度に行われている動物実験。
もう安全性が確認されているものだけで製品作りをしてもいいのではと思うのは私だけでしょうか。

この事実を子供たちが知ったら…
動物が犠牲になっている事実を知って、それでも喜んでその製品を食べるでしょうか?

食品にもイギリスの化粧品のように「動物実験をしていない原材料だけで製品にしています」というマークがあったらいいのにと思います。

うさぎのマーク 動物実験していません
出典 さよなら、じっけんしつ 加工して作成

動物実験をしなくていい成分のみで安全な食品や日用品を作って欲しいと思います。