関西地方では「いかなご」の解禁を待つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。兵庫県の神戸が発祥の地と言われる「いかなごのくぎ煮」は、関西に春がやってきたと思える佃煮です。
以前は兵庫県に住む叔母から毎年頂いてばかりでしたが、ここ数年は自分でも作るようになりました。
今年も3月に入り、解禁になって早速作りました。そのレシピ備忘録です。
いかなごのくぎ煮 調味料
ここ数年でやっと自分の気に入る味付けになりましたので、今回はそのレシピで作りたいと思います。
用意する調味料(いかなご1㎏を炊く場合)
醤油・・・・・180g (イゲタ醤油薄口)
料理酒・・・・50g (花美蔵)
みりん・・・・150g (味の母)
ざらめ・・・・250g
土生姜・・・・60g
いかなごのくぎ煮作り方
その日水揚げされたいかなごは、さっと水洗いして水をよく切っておきます。
鍋に土生姜以外の調味料を入れたら火にかけ、ざらめが溶けるのを待ちます。
ざらめが溶けたら早速いかなごを入れていきます。
この時一度に全部のいかなごを入れるのではなく、数回に分け、いかなごが崩れないようにしゃもじ等で優しく入れます。これがまず第一のポイントです。
一度に入れるといかなご同士がくっついたり、煮汁が上手く廻らなくなってしまうんですね。
いかなごに火が通ったら、また次のいかなごを優しく入れていきます。
この時火が通るように箸で混ぜたくなるのですが、決して箸を使ってはいけません。気になる時は私の場合は、鍋を軽くゆすって火が通るようにします。
全部のいかなごを入れ終えたら中央に集まっている灰汁を軽く取ります。
そして最後に千切りにした土生姜をまんべんなくふりかけます。(写真撮り忘れました^^;)
落し蓋をした後
その後はアルミホイルを使います。
アルミホイルの数か所に穴を空けて蓋にすると、上手く吸い付いたように落とし蓋になります。このまま強火で20分ほど炊きます。
ここでも箸でかき混ぜないことが大事です。最後まで箸を使うのはタブーです。
煮汁が少なくなってきたら中火にして5分ほど炊き、もっと少なくなってきたら、弱火にして5分ほどで出来上がります。
(この時は絶対鍋のそばを離れないようにします!煮汁が残っているぐらいでも構いません。焦がしてしまうよりはずっと良いですよ)
出来上がった時はこんな感じで、色が浅いように見えます。
残った煮汁がまんべんなく廻るよう、土生姜が均一になるようにと、鍋を振って上下を入れ替えるようにします。(しばらくするとくぎ煮らしい綺麗な色になります)
そしてこのまま冷ましたらいかなごのくぎ煮の完成です。
ごはんのお供に最高の一品です。
いかなごは関西圏しか流通はないと思いますが、インターネットでも売られています。
我が家は年中楽しみたいのでいっぱい作ってタッパーに小分けし、シーズンオフでも食べられるように冷凍までしています。
自然解凍でもほとんど味が変わることなく、いつでも食べられますよ。
春を感じるいかなご。自然の恵みに感謝ですね。