遺伝子組換え作物は、どのくらい作られているかご存知でしょうか。
なんと2013年の全世界の作付面積では、大豆 79%、トウモロコシ 32%、綿 70%が遺伝子組換えとなっています。
(詳しくはこちら→遺伝子組換え作物の危険性は?見た目はなじみがあっても中身は新種)
大豆を例にあげると現在日本の大豆の自給率は6%となっており、とても低いのが現状です。大豆の多くを輸入に頼っています。
その輸入大豆で一番多い輸入先はアメリカです。遺伝子組み換えの最大手の企業モンサント社は、アメリカの企業です。
アメリカの大豆の種子のほとんどはこのモンサント社の種子ですから、遺伝子組み換えの割合がどれほどを占めるかは想像できます。輸入されている大豆には遺伝子組換えのものもあるでしょう。
日本ではこの大豆を使い、どんな食品が作られているのでしょう。
遺伝子組換えでないものを探すにはどうしたら良いのでしょう。どう表示を見たらいいのでしょうか。
消費者を欺くような表示方法。驚きの遺伝子組換え普及率
JAS法において、
または遺伝子組換え不使用と任意で表示できる
とあります。
出典 消費者庁 加工して作成
ということは、ちまたに陳列されている「遺伝子組換えではありません」の食品は95%は遺伝子組換えではない原料で、残り 5%は遺伝子組換えの原料でも良いわけです。
こんなに輸入に頼っているにも拘らず、「遺伝子組換えのではありません」という食品が多い訳ですね。
遺伝子組換えの材料を100%使いながら製品にする方法によっては遺伝子組換えと表示する必要がないものまであります。
製造される大豆油やサラダ油、機械速醸法という方法で製造された醤油などでは、DNAやタンパク質が除去・分解できるという理由で表示不要となっています。
100%遺伝子組み換えの材料で作っていても、遺伝子組換えと書かなくて良いのです。
出典 消費者庁 加工して作成
表示不要の食材はこんなにあります。
- 大豆・・・醤油、大豆油
- トウモロコシ・・・コーンフレーク、水あめ異性化液糖、デキストリン、コーン油
- 菜種・・・菜種油
- 綿・・・綿実油
- ビールなどの酒類
遺伝子組換えと書いていなければ、全くそんな原料は使っていないと消費者は解釈してしまうのではないでしょうか?
消費者としては騙されたような気がする表示です。
その多くを輸入に頼っている大豆ですから、大豆を原料にしたサラダ油や醤油はひとまず全て調べてみた方が良いかもしれません。
安い遺伝子組換えの大豆を使って作るため特価の商品として店頭に並べることができる、サラダ油、醤油はまず怪しいと思った方が賢明でしょう。コーン油や綿実油も怖いですね。
遺伝子組み換え食品について詳しくわかる最新のDVDはこちらです。
防衛策としては、全国であちらこちらに無農薬有機野菜や食品を販売しているお店や団体がたくさんありますので、そんなところの安全な食材を求められることをおすすめします。
消費者のことをきちんと考えてくれる本物の農家さんを応援したいですね。