「一日分の野菜」は本当?野菜ジュースの数字のからくりに騙されるな

いつも行くスーパーで、気になる商品がいくつかあります。
どうやったらこの商品ができるのか不思議で仕方ありません。そのひとつが、野菜ジュースです。

 

野菜ジュース

 

わずか200mlで350g分の野菜が摂れると書かれている製品を発見しました。
そんなことが可能なのでしょうか。

 

 

たった200mlに30品目の野菜と栄養?

 

今回見つけた野菜ジュースのホームページと商品のパッケージには、30品目の野菜350g分を濃縮し、野菜由来の食物繊維、カルシウム、β-カロテン、リコピンが補給できると書かれていました。

その原材料はこうなっています。

 

野菜ジュース 原材料

原材料名:野菜(にんじん、トマト、有色甘藷、赤ピーマン、インゲン豆、モロヘイヤ、メキャベツの葉、レタス、ケール、ピーマン、大根、白菜、アスパラガス、グリーンピース、セロリ、しそ、ブロッコリー、かぼちゃ、あしたば、小松菜、ごぼう、ゴーヤ、しょうが、緑豆スプラウト(もやし)、パセリ、クレソン、キャベツ、ラディッシュ、ほうれん草、三つ葉)、レモン果汁、水溶性食物繊維、乳酸カルシウム、塩化マグネシウム、ビタミンC

 

数えると全部で30種類の野菜とレモン果汁入りです。確かに30種類の野菜は入っています。しかしたった200mlで、本当に一日の必要な350gもの野菜が摂れるのでしょうか?

緑黄色野菜と淡色野菜を組み合わせてみると、オクラ10本、ピーマン5個、ほうれん草1/2束等々…一日に必要な350gの野菜は、実はかなりの量になります。
これだけの野菜を買い求めたら結構なお値段がすると思いますが、200mℓのこの野菜ジュースは、スーパーでは1本100円もしません。

 

200mlに350gの野菜を入れる数字のマジック

 

350gもの野菜を200mlに入れたと言うのは、実は数字のマジックだと言う専門家もいます。これは、200mlのジュースにする為に絞った原料の野菜の重量が計算上350gあるということです。

つまりは計算上の重量だけの話で、350gの野菜の栄養や食物繊維が入っているという事ではありません。一日に必要な野菜の栄養や食物繊維が、すべて入っていると善意に解釈…というより、勘違いしているだけなのです。

 

野菜ジュース 栄養素に関して
出典  Wikipedia  加工して作成

 

このタイプのジュースは濃縮還元した時点で栄養がなくなってしまうか、少なくとも減少してしまうものもあり、ビタミンCやカルシウムはあまり期待できず、 製造過程において不溶性食物繊維もほとんどなくなってしまいます。

100%濃縮還元ジュースと同じ理屈で、果汁でも野菜ジュースでも、濃縮したものを海外から冷凍状態で輸入し、日本の工場で水で薄めて還元したものを「野菜ジュース」として販売しているのです。
(濃縮還元ジュースについて詳しくはこちらの記事へ↓
それで栄養摂ったつもり?国内製造100%濃縮還元ジュース

濃縮還元して失った栄養素は、野菜ジュースにする際に添加物で補うしかありません。

水分を減らし6分の一ほどの体積に濃縮されたペーストは、後に製品にする時点で失われた分のビタミンやミネラルや香りを補い、それらしいジュースに復元するのです。

 

あたかも国産であるかのような表示

 

また、原材料が海外からのものだとしても、日本の工場で水で薄めてジュースにすると国内製造という扱いになります。

 

濃縮還元 野菜ジュース
出典  消費者庁 加工して作成

 

下図のように運搬する前に濃縮し、日本に着いてから希釈すれば国内製造ということになります。この表現は原材料まで国産で国内製造していると勘違いしやすくなってしまいます。

 

果実ジュース製造工程のイメージ
出典  内閣府-消費者庁 食品表示課

 

この法律は私には納得できません。
このジュースのメーカーのHPを見ても、世界中の国で種子の段階から安定した供給と利益を生み出す体制が整った旨が書かれています。
それはつまり世界中から原材料を輸入しているということです。

安さの秘密はここですね。企業努力と言えばもちろんそうでしょう。

しかし濃縮還元をしている時点で、ビタミンやミネラルなどの栄養がほぼなくなっています。一日これたった一本で野菜を摂った気になってしまうのは、ちょっと考えものですね。

 







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