お昼ご飯が足りない時は、買い物ついでに稲荷寿司や巻き寿司やお弁当を買う事があります。
健康・安全には拘りたいと思っていますが心の余裕も大切ですよね。忙しい時などは出来合いの食品に頼ることもあります。
拘りすぎてカチカチの考えも逆に心に悪い気がするので、あまり拘り過ぎないようにしています。

とは言うもののやはり添加物は気になります。添加物には当然表示が義務付けられていますが、一部の添加物に限り表示が免除されています。
私は表示されていない添加物の方が正体が分からないだけに嫌な気がします。

その表示されない添加物ですが、お米にも使われることがあるようです。

お店のご飯は品質改良剤を使ったお米?

国産なのか輸入なのかは分かりませんが、多くの外食産業では米自体に品質改良剤という薬品が使われている可能性が高いと言われています。

米

私たちが普段購入するお米ではなく、外食産業に流れる米の多くにこの品質改良剤が使われていると言います。
(詳しくはこちらの記事へ↓
えっ!お米に添加物?品質改良剤添加のお米

米に甘みを付けてしっとりとさせるD-ソルビトールや、米を割れにくくするリン酸塩、白く光沢させるプロピレングリコール等です。



D-ソルビトール

D-ソルビトールは甘みを出すために入れられています。同時に保湿の効果もあります。下剤として薬になることもあり、摂り過ぎるとお腹が緩くなる添加物です。
こちらは大量に摂取しなければ、さほど心配することもなさそうです。

リン酸塩

品質改良剤のリン酸塩はどうでしょう。

リン酸塩は色々な目的で使えるとても便利な添加物なので、米だけではなくシューマイ、チーズ、魚肉練り製品、ドーナツ、日本酒など、とにかく多くの食品に使われており、過剰摂取が問題視されています。

変色を防いだり保存性を高めたり食品を結着させたり乳化の役割をしたりと、リン酸塩は食品を扱うメーカーにとってオールマイティの万能薬のような添加物です。
時には加工助剤という扱いで、食品に残らないあるいは残っていても影響を与えないとして、表示の必要がないとみなされる場合もあります。
(加工助剤について詳しくはこちらの記事へ↓
加工助剤とは?なかったことにされる添加物たち

リン酸塩の種類の中には使用量の制限がないものがあることと様々な食品に使われていることで、相当量摂取している可能性もあります。

摂りすぎると甲状腺機能亢進症や石灰沈着、血中のカルシウムの減少にも繋がります。カルシウムの吸収が阻害されると骨粗しょう症の要因にもなります。
もともとカルシウム不足の日本人ですから、リン酸の摂取には気をつけた方が無難かもしれません。

重合リン酸塩 リン酸塩
出典 関西大学化学生命工学部食品化学・栄養化学(旧食品工学)研究室 加工して作成

プロピレングリコール

プロピレングリコール(略してPG)は以前表示指定成分にされていた、国が危険だとしている成分です。
(表示指定成分について詳しくはこちらの記事へ↓
表示指定成分って何?医薬部外品に書かれる成分とは?

プロピレングリコールがどんなものであるかを販売しているメーカーに問い合わせしてみた時の話です。
これは食品にも使われる物質で取り立てて危険性のある物質ではないと言います。(メーカー側が自社の製品を危険だと言うはずはありませんが)仮に目に入った場合でもすぐに十分な水で洗い流せば問題はないそうです。

しかし何度も繰り返し使った場合の反復暴露については、問題が起こりかねないためなるべく使用を控えるというところは多いということでした。(このあたりは言葉を濁す感じに聞こえました)

プロピレングリコールに発ガン性はないとされていますが、目に対する刺激性は確認されており、大量に経口摂取すると代謝性アシドーシスを引き起こすことがある等、安全性に関する様々な情報が飛び交っています。アレルゲンだとの主張もあります。

そして見逃してはならないのが、プロピレングリコールは分子量が小さいため自身もそれ以外の成分も、体に吸収しやすくする性質を持つということです。
この性質が気になる部分なのです。品質改良剤に含まれる他の成分の吸収をプロピレングリコールが促してしまう結果となってしまいます。

実に意見がまちまちで今後の研究を待つ段階ですが、気になる成分であることは間違いないです。安全性が確立されるまではプロピレングリコールを入れてほしくないですね。
(プロピレングリコールについて詳しくはこちらの記事へ↓
保湿剤プロピレングリコール(PG)の危険性とは

品質改良剤を添加した米が使われる理由

これらは主に価格の低くなった米、古米や古古米をあたかも新しい米であるかのように見せる為の薬です。
古米、古古米は古くなった分だけ米としての価値、値段が下がります。そこで登場するのが品質改良剤なんですね。

品質改良剤を使う事で価値の下がった米を業者は販売することが出来ますし、それを仕入れて巻き寿司などの食品を販売する側は、一般仕入れ値より安い価格で米を仕入れることが出来ます。同じ値段で巻き寿司を売るのなら、原価が安い方が当然スーパーの利益は大きくなりますね。

ここで、業者は売れて喜ぶ、スーパーは仕入れが安くて喜ぶ、消費者は安く巻き寿司が買えて喜ぶの図式が出来上がります。

お米の添加物

この時スーパー側も、品質改良剤が使われているとは知らずに仕入れているケースが多いようです。

コンビニ食品製造見学でご飯だけ取材拒否

巻き寿司やお弁当は、スーパーだけでなくコンビニでもたくさん売られています。

以前に日本ホリスティック医学協会の会員の方が、コンビニ弁当の作られている工場に取材に行った話を聞きました。野菜の洗浄からおかずの工程を見学し、最後にご飯を炊く部屋の前に来たら、「ここだけは取材しないでください」と入室を拒否されたそうです。
ただご飯を炊くだけのはずです。なのに取材拒否なのです。

後で調べたらご飯を炊く段階で添加物を数種類入れている事が判明したそうで、おそらくこれを知られたくなかったのだろうと言っていました。

品質改良剤入りの米に、さらに

  • 艶を良くする
  • 色を白くする
  • 酸化や変色を抑える
  • 粘りを出す
  • 甘みを増す
  • 乾燥を防ぐ

等の働きを持つ白い粉の添加物を入れるのだそうです。

古米を新米に見せる添加物の働き

そう言われると、コンビニのお弁当で黄ばんだご飯はありません。パサついているのも見たことがありません。

家で炊いたご飯は時間が経つとだんだん黄色くなり、表面が乾燥もしてきます。コンビニの寿司、弁当、おにぎりでそのようなものは見たことがありません。
こういう事態を避けるような添加物が入っているのですね。

お弁当

余談ですがちょっと怖い話を警察官の方から聞いたことがあります。

ブルーシートで生活している方々は、賞味期限が過ぎて破棄されたコンビニ弁当を拾って食べることが多いそうです。その人たちが亡くなった時ご遺体が腐敗しにくい事は、警察官の中ではよく知られている事だそうです。
信じがたい話ですが、保存料のいっぱい入ったコンビニ弁当の影響でしょうか…

私が時々買うスーパーで作られているお寿司、お弁当は、米を炊くときに白い粉なんて、まさか入れていないだろうと信じたい気持ちでいっぱいです。