ファーストフード店、ファミレス等の外食産業では、利益優先の食材が使われることが多いのが現状のようです。

外食産業はボランティアではなく企業ですから、利益追求は当たり前のことです。
しかしその結果コストを下げるために農薬の多い海外の野菜などの食材が使われたり、調味料はじめ使われる食材も、安価で危険性を伴う添加物が多いものになりがちです。

そんな外食産業に中で安全性に拘りながらもリーズナブルに私たちに食を提供している企業もちゃんとあるのです。

レストラン

今回は私たちの身近な大手企業さんの安全性へのこだわりをお伝えしたいなと思います。

手軽なイタリアンワイン&レストラン「サイゼリヤ」

サイゼリヤはいま全国に1000店舗以上あるファミレスのチェーン店です。
まだイタリアンレストランが一般的でない頃から、安く安全に自社で一貫して食材の生産から収穫、それを使っての加工と調理を目指し、企業努力を続けられています。

食材の安全性にもこのような拘りがあります。

サイゼリヤ 一貫生産
出典 サイゼリヤ

問い合わせたところ、海外からの輸入もありますが、国内で生産できる野菜は契約農家さんとの契約で生産されているそうです。

イタリアンレストランですから、ワインやチーズなどの乳製品、オリーブオイルにも拘っていて、本場イタリアものを使用。
グラタン、ドリアに使うホワイトソースは、日本で牛乳から作るとコストが掛かってしまいます。そこでオーストラリアの自社工場で、コクのある牛乳から作っているのだそうです。

なのであの「ミラノドリア」299円が実現するんですね。



長崎ちゃんぽん「リンガーハット」

国内500店舗を誇る長崎ちゃんぽんリンガーハットです。
長崎ちゃんぽんは好きな料理のひとつですが、自分ではなかなかうまく作れません。

長崎に行った時、長崎ちゃんぽんで一番有名と教えてもらったお店で、長崎ちゃんぽんと皿うどんを食べました。とても美味しかったです。(食べるまで1時間待ちました…)
その味に負けないと思うのがリンガーハットです。

長崎で食べるちゃんぽんを国産の新鮮な野菜で作ったら、更に美味しいものができるはずだから国産に拘ったと、テレビで社長が話しているのを見たことがあります。

リンガーハットの拘りは、何といっても安心安全な食材と、国産の食材を使う事。
契約農家さんでは、基本的に農薬、化学肥料を減らした栽培が行われているのだそうです。
そして主力商品では保存料、合成着色料も使用していません。(一部の店舗では、該当しない場合があるそうですが…)

リンガーハット 添加物不使用
出典 長崎ちゃんぽんリンガーハット

内容を聞いたら嬉しくなりますね。
野菜が新鮮で安心できるので、野菜が480g入っている「野菜たっぷりちゃんぽん」を一度頼んだら、1人では食べきれずに主人にお手伝いしてもらいました(笑)

麺200g、野菜480gでしたから、今度野菜をいっぱい食べたいときは「野菜たっぷりちゃんぽんミドルサイズ」麺150g、野菜360gに挑戦したいと思います。せっかくの安心野菜ですから、残すなんて勿体ないですもんね。

ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」

どの店舗も外観が個性的なハンバーグレストラン、びっくりドンキー。創業からこちらも50年以上にもなってます。

ランチタイムのメニューはいずれも1000円を切る価格で設定されています(店舗によって価格が変わります)。びっくりドンキーの食材の取り組みも、私たちには嬉しいことばかりです。

牛肉や豚肉ですが、開放的な環境でのびのびと飼育されています。
ナチュラルビーフに拘って、ニュージーランド、オーストラリアで飼育される牛は、牛本来の牧草や干草のみを与えて放牧されているそうです。
拘りのない大手ファーストフードチェーン店で使用されるような、草の全くない穀物を食べさせられ、過密に飼育されている牛とは全く異なります。
(詳しくはこちらの記事へ↓
牛肉は高カロリー食・ホルモン剤・抗生物質で思い通りの品質へ。

抗生物質やホルモン剤も使っていません。
豚の飼育にも抗生物質の使用は制限しています。

びっくりドンキー ナチュラルビーフ
出典 びっくりドンキー

その他お米も生育期間中に一回だけの除草剤で、あとは無農薬です。
「からだによくないかもしれないものは使わない」がモットーで、野菜にも農薬や化学肥料に独自の制限を設けているとか。「取り組み」の「野菜」ページを覗くと、大根、レタス、トマト、玉ねぎなどの野菜の農薬などの基準と産地がはっきりと書かれています。
ハンバーグのパテが冷凍ではなく、全て冷蔵なのも美味しさの秘訣かもしれませんね。

安全に拘りを持つお店に拍手

この三つのファミレスはそれぞれ独自の考えを持って全国展開し、成功されているんですね。原発事故以来、国産の野菜の汚染には心配も残りますが、企業としてこれで完成ではなく道半ばだと仰るのは素晴らしいなと思います。まだまだ「もっと良いもの」を目指していくれているんですね。

利益追求はどの企業も求めるところではあるでしょうが、このような拘りを持つ企業が増えてくれると嬉しいな、と思います。

今回電話で問い合わせたりして、色々とお聞きしてみましたが、安全に拘り真面目にしているメーカーさんは、やはり親切に丁寧に、よくお答えくださいました。
逆に同じように大手のメーカーさんでも、安全でないものを扱っているところは、なんとかごまかそう、隠そうとされることがよくわかりました。

今回ご紹介したメーカーさんの他にも、安全性に拘りを持っている私の知らない外食産業はたくさんあるでしょう。個人で営業されているお店でも、安全に拘ったお店は数限りなくあるでしょう。
そういったお店を心から応援したいと思います。