毎年節分にはいつもより多くの巻き寿司がスーパーに並んでいます。
近年節分の時は恵方に向かって巻き寿司を食べる習慣も出来てきました。これには福を巻き込む、そして縁を切らないと言う意味があるそうです。以前は主に大阪の船場で行われていた風習が後に全国に広がったものです。

恵方巻

イベント事は好きですが、節分だからと少量の本数の巻き寿司を作るのも面倒ですよね。そんな時はスーパーで調達してみても良いかも知れません。
今回はそんな巻寿司の安全性はどうなのか見てみましょう。

出来合いの巻き寿司の添加物

今回のお目当ては巻き寿司です。節分でなくてもスーパーには置いていますが、この時期は特に気合いの入った巻き寿司が置いてあります。

巻き寿司 原材料

酢飯、厚焼き玉子、味付け干瓢、高野豆腐、きゅうり、おぼろ、のり、ソルビット、加工澱粉、調味料 (アミノ酸等) 、酸味料、着色料(紅麹、カラメル)、重曹

具材がたくさん入っています。これだけの具材を自分で用意するのは結構大変だと思います。
この後に続くのが食品添加物。その数はやはり結構ありました。

見た目以上に入っている添加物

調味料 (アミノ酸等) 酸味料は、複数の添加物をひとつにまとめて表示しても良いという一括表示です。「調味料(アミノ酸等)」と「酸味料」の中に、一体いくつの成分が入れられているかは見ただけでは分かりません。各成分名の中に複数の成分が入っているという事だけは確かです。

つまりたとえば酸味料は、24種類の成分の中からいくつ入れても、表示は「酸味料」とたったひとつで良いのです。

一括表示 酸味料
出典 消費者 加工して作成

調味料(アミノ酸等)も同じ理屈で、56種類もの添加物をいくつ混ぜ合わせても、表示は「調味料(アミノ酸等)」とひとつだけで良いのです。

一括表示が出来る添加物は全部で14種類もあります。注意して避けていきたいところですね。
(一括表示について詳しくはこちらの記事へ↓
一括表示とは!?知らずに健康を損ねる前に知るべきこと

カラメル

カラメル色素には4種類あり、そのうちの1つは糖類を加熱して作る昔ながらの安全なものです。
しかし残りの3種類に関しては、1日の摂取量の上限が決められていたり(上限があるということは危険性があると見るのが自然です)免疫への影響が心配されていたります。

ほとんどの食品ではどのタイプのカラメル色素かは表示されません。
「カラメル」あるいは「カラメル色素」と表示されているだけで、危険性のあるカラメル色素なのかそうでないのか判別することはできません。

しかし判断材料のひとつに値段があります。
昔ながらの製法で作られた安全なカラメル色素が1つだけあると言いましたが、それを使うにはコストと時間がかかります。たくさん流通させるためにはコストを押さえなければいけません。
もしもその製品の値段が安ければ、必然的に安価な合成のカラメル色素だという見方になります。
(カラメル色素について詳しくはこちらの記事へ↓
プリンには何が入っているの?健康的に美味しく食べたいおやつ



具材が多いほど添加物が増える

食品添加物の数はおかずの量に比例して多くなります。
コンビニやスーパーのお弁当の原材料を見ると、その事実がよく分かります。

おかず一つひとつに味付けをし、保存料を加え、色を良く見せ…このようなことをしていたら総合的に添加物の種類が増えるのは当たり前のことなのです。
ネギトロ巻きや(ネギトロにも添加物は使用されています)カッパ巻きなどシンプルな具材のものよりも、何種類もの具材を用いた巻き寿司の方が、やはり添加物は多くなります。

ここで添加物の問題点について考えてみましょう。
添加物は個々の安全性あるいは危険性がわかっている場合でも、それらが混ざり合った時に、体の中でどう変化して危険性が出てくるか分からないところにあります。

添加物 危険性
出典 食品・化粧品危険度チェックブック 加工して作成

添加物が世に出てきてから、まだ長い年月が過ぎたわけではありません。
それを何十年にわたって摂り続け、本人はおろか、子供、孫の代に至るまでの影響を調べ尽くした人は誰も居ないのです。
添加物の安全性、危険性は今まさに私たちが人体実験しているようなものだと主張する見方もあります。

添加物 毒性試験
出典 食品・化粧品危険度チェックブック 加工して作成

たくさんの添加物が入っている事を知ったら安心して食べられる気がなかなかしません。安心したいなら面倒でも手作り巻き寿司が一番ですね。

巻き寿司は少し手間のかかる料理です。気合を入れないと作れないかも知れません。
昔から巻き寿司は立派なご馳走ですから、巻き寿司が食卓に昇った時は作ってくれた方に有難うと感謝の言葉を言わなくてはいけませんね。