動物実験で毒性は消えない。毒がなければ実験も要らない。

随分前になりますが、ウエットティッシュを調べていてショックだったことがあります。
ウェットティッシュの成分についてメーカーに問い合わせした中に、ポリアミノプロピルピグアニドという成分名があったので調べていた時のことです。

 

ポリアミドプロピルビグアニド

 

菌などの繁殖を防ぐ目的で入れられているポリアミノプロピルピグアニドですが、どこを調べてもそんなに危険性はないように書いてあります。
そこまではよかったのですが、厚生労働省医薬食品局がポリアミノプロピルピグアニドを認可するところまで調べると、話には聞いていた動物実験が事実だったと判明したのです。

 

 

日用品、化粧品、医薬品に入っている成分は全て認可されたもの

 

ポリアミノプロピルピグアニドは平成17年、厚生労働省医薬食品局が化粧品に入れてもよいと許可した防腐剤です。日用品、化粧品、医薬品に入っている成分は、すべて認可を受けるのです。

下の図は防腐剤である銀―銅ゼオライトポリアミノプロピルビグアナイド、紫外線吸収剤である2―[4―(ジエチルアミノ)―2―ヒドロキシベンゾイル]、安息香酸ヘキシルエステル、ジメチコジエチルベンザルマロネートが認可されたという、厚生労働省の医薬品局長の通知です。

このように認可されなければ、その成分を製品に添加することはできません。

 

ポリアミノプロピルピグアニドの認可
出典 さよなら、じっけんしつ

 

厚労省の医薬品局の認定における討論の原本はこちら、一番最後あたりに答弁が書かれています。
薬事・食品衛生審議会 化粧品・医薬部外品部会 議事録

 

新しい認可には毒性試験は必須

 

医薬品局長の通知の元となったポリアミノプロピルビグアナイドについて、厚生労働省の医薬品局での認定審査の時に使われた情報開示資料がこちらです。

 

ポリアミノプロピルビグアナイド情報開示資料

 

105ページに及ぶ成分の内容の全てを化学者以外の人が完璧に理解するのは困難です。でも分かった事は、どれ程多くの動物実験をしているのかという事でした。
この目次だけでもどれだけ多くの動物実験をしているか分かります。

 

動物実験 もくじ
出典 ポリアミノプロピルビグアナイド資料概要 さよならじっけんしつ

 

  • 一年間にわたり犬の食事にポリアミノプロピルピグアニドを入れて食べさせる。
  • ウサギの目の中にポリアミノプロピルピグアニドの水溶液を毎日入れる。
  • ラットなどの皮膚にポリアミノプロピルピグアニドを塗布して皮膚の変化を見る。

 

これらの実験は長期にわたり、その量や濃度の違いを見ます。そのため一匹だけでなく、多くのラット、ウサギ、犬などが使われます。

この様々な動物実験は、製品の安全性の基準を決めるための毒性実験なのです。
そもそも安全なものならば、実験をする必要はありません。

 

 

檻の中のうさぎ

 

「安全な成分を作る実験」ではない

 

このような毒性実験はメイク用品、家庭で使う日用品、医薬品などに行われています。

確かに日々使うものがすぐ生死に関わるような急性毒性があるものだったら困りますし、安全性は確かなものにして欲しいです。
しかし動物実験は、その成分に毒性があるかもしれないという理由から、その毒性が人体に影響しないギリギリ大丈夫な濃度を調べる実験なのです。

つまりは「急性毒性にならない濃度」を調べる実験なのです。

 

ベンザルコニウムクロリドの場合で言うと、製品に入れても良いのは100g中に0.050㎎が上限だと決められています。それ以上の濃度だと、毒性による体への影響があるからです。100g中に0.050㎎だから「安全」という訳ではありません。

 

ベンザルコニウムクロリド
出典 Cosmetic-Info.jp 加工して作成

 

動物実験をしても「100%安全」と言い切れないポリアミノプロピルピグアニド

 

ポリアミノプロピルピグアニドについても、情報開示資料の一番最後のページにはこうあります。

 

ポリアミノプロピルピグアニド

 

様々な試験の結果をこうまとめています。

 

「以上により、本成分の安全性は高く、ヒト皮膚塗布による毒性惹起の可能性は少ないと考えられる。」

 

どうでしょうか。
「完全に安全です」とは書かれていません。
「毒性惹起の可能性は少ない」という言い方は非常にあやふやです。

 

動物実験による毒性試験の必要がない安全な製品はないのか

 

今まで調べてきたどの日用品、メイク用品、医薬品も、そのほとんどが動物実験の毒性試験を行っています。そしてこの濃度、この量なら製品にしても良いと認可され、どんどん新しい製品を作り出しているのです。

問い合わせをしても多くのメーカーからは

「国の基準に従った成分を入れています。」

と回答が来ます。
国の基準で作っているのだから何も悪いことはないという主張です。

しかし、「毒性があるから実験しないといけない」のではないでしょうか?

毒性試験をしなければならないような日用品やメイク用品、医薬品ではなく、そんな毒性試験をしなくてもいい安全な原材料だけで、製品は作れないのでしょうか。

毒性試験をしなければいけないような危険性のある成分が含まれた製品は使いたくないですし、その為に多くのラット、ウサギ、犬等が実験に使われていると思うといたたまれません。

 

ネズミ ラット

 

EUでは化粧品の製造には動物実験は全面禁止

 

EUでは2009年から、化粧品の製造に動物実験は一切行われていません。

イギリスでは動物実験の有無が基準となり、その基準に満たされたメーカーにはウサギが飛び跳ねているマークが付けられます。

 

動物実験をしない ウサギのマーク
出典 さよなら、じっけんしつ 加工して作成

 

残念ながらこのマークを付けている化粧品メーカーは、今のところ日本には一社もないようです。

しかし大手化粧品・日用品メーカーでも、動物実験を廃止にしたところもありますね。これに続いて、他にも多くのメーカーさんが動物実験を廃止にしてくれるといいなと思います。

どうか企業の皆さん、動物を実験に使わないでください。
人にも安全で動物実験の必要のない製品を作って下さい。
切にお願いしたいと思います。







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